感動ポルノ
マスコミ各局が、あれほど反対していた東京五輪が終わって、選手の方たちの感動の活躍シーンをまとめた総集編的な番組が高視聴率を取っている。
選手たちの真剣な努力の結晶のぶつかり合い、そこからのみ、生まれる素晴らしい偶然に、我々は涙する。ずるいのやね。こんなん、泣かずに見られない。
そこにあるのは、「やらせ」ではない、本当の事実。
いつも、出来レースばかり見せられて、作られた感動シーンばかり見せられている我々からしたら、普段の、お涙頂戴ドラマや、作られたものが、実は、嘘くさく見えてくるのは、間違いないのやね。
誰かが、この種の映像を、「感動ポルノ」と、称していた。私は、あまり、好きではない言葉やけれどね。
人間の涙腺というものは、ツボを押されると、いとも簡単に泣かされてしまう。特に、年をとってくると、涙腺の決壊は、どんどん弱くなってくるものや。
ただ、この、泣かされ方が、ドラマやスポーツ、あまりにも理不尽で、お気の毒なお話しなど、千差万別で、その質の出来不出来の差が大きいのやね。
出来ることなら、良質のネタで、泣かしてほしい。我々の欲望は、なかなか、貪欲なものなんやね。
嘘偽りのないオリンピックのドラマは、間違いなく第一線級のポルノ。これは、癖になる。