おばんざい
私の住む京都では、関東で、お惣菜というのに対して、「おばんざい」というものがある。
京都には、「ハレ」と「ケ」というのがあって、ハレの日に食べる料理が懐石など、ちゃんとした食事に対して、普段に食べる、日常食ではる「ケ」の料理のことを指すというのやね。
確かに、この「おばんざい」という言葉を冠したお店が増えてきて、そんなに豪華ではないけれど、おいしい料理の総称として、使われている。
でもね。本当の京都のまちなかに住んでいる人たちの間で、「おばんざい」なんて言葉、聞いたことがほとんどない。我々が使う言葉は「おかず」というのが、一般的かな。よそいきの食べ物ではなくて、日常食の料理は、そんな感じや。。
実は、この「おばんざい」って言葉は、朝日新聞社京都支局が1964年頃から、新聞に連載したコラム記事が、広めた言葉なんやね。言っちゃ悪いが「朝日の捏造」ってことや。。
いかにも、京都の旧家では、あるいは、名家では、こう呼ぶかのように、書いているけど、誰の事やと、京都人はぜんぜん知らん言葉やったんやね。。
京都っていうのは、ある意味、よく京都ブランドをつければ、なんでも京都・・っていう手が使われる。京都の老舗監修のおせち料理とか、よく宣伝に出てくるけど、そんな名の料亭やら、料理屋さん、誰に聞いても、ほとんど知らないっていうケースが本当に多い。
料理だけやなくて、お菓子とか、漬物とか、いわいる京名物のようなものも、商品の裏に書いてある住所は、確かに京都市なんやけど、伏見区やら、山科区やら、周辺地域にある工場の場合がある。
調べたら、もともと大阪の業者が、京都ブランドに偽装して出している。。なんていうのもある。京都の老舗がお商売が大きくなって、京都の郊外に工場を移すケースもあるから、見分けなんてつかないけれどね。。
祇園や嵐山にあるいかにも観光客向けの古い京町屋を改装して、やっているお店も、いかにも老舗のふりをして、創業たった5年なんていうのも多いと聞く。。みんな京都ブランド欲しさに他所から、来てはるのやね。。
経営者が中国の人だったりして、笑えないわ。。
まぁ、こんなのも含めて、何か我々の街・京都が、全く別のものに、勝手に変えられていくようで、怖いね。。観光公害や、オーバーツーリズムが、社会問題化しているけど、本当は、こんな、京都の本質的な部分まで、変わっていってしまうことが、一番怖いのかもね。。
行列のできる「おばんざいや」さんで、観光客の皆さんが食べている京都風の食べ物が、京都では見たこともない、京風もどきの料理があったりして、笑えないのやね。。