誰が得する?
スーパーゼネコン4社によるリニア談合の問題が、連日、テレビや新聞を賑わせているけど、これに使っている、「談合」って言葉。。。私は、違うように思うのやね。。。
本当に社会悪なのだったら、この4社への発注を止めるしかないやろ。。。なら、他に出来るところが無いやんか。。つまり、大手ゼネコンは、実は、お仕事を本当にやるために、調整せざるを得ない状況に押しやられているのやないのかな。。
この背景にあるのは、建築関係の技術者不足や。。。団塊の世代の大量退職。それに続く建設不況。。。どこも人が居ない。。。
その工事をやる上で最も必要なのは、その現場を取り仕切れる監督さんであったり、設計者であったり、現場施工業者であったりするやないの。
つまり、実は、その特別な建造物を作ることの出来るところというのは、限られているのやね。。。地中を掘り進むモグラのような、特殊なマシーンなんて、その会社しか出来ない。どこのゼネコンが受注しても、その会社に依頼するしかない。。。そんな、裏事情があるというのやね。。。
そりゃそうや。。。どこの誰でも出来るもんやないからね。。。つまり、談合というと、何かうまいことをして、高値で受注し、ぼろ儲けをしているような、後ろめたいイメージがあると思うけど、実態は、どこも、極めて理性的な金額での受注をしていたのやないのかな。。
仕事をするには、そこそこの利益も無いと出来ない。。。どこかの会社が抜け駆けて、特別安い入札をするなんて、ほぼ、考えにくい。。。でも、そのお仕事をするための見積は出さないといけない。。。実は、この見積だけのために莫大な費用が必要だとしたらどうやろうか。。。
大手4社が4社とも、全力の見積をしたら、決まらなかった残り3社は、莫大な手間とコストを掛けた見積積算が全くの無駄になる。。。
実は、競争見積制度には、大きな欠陥があって、入札敗者には、一銭も金が入らないのやね。。。
何億も掛けて積算しても、75%は、仕事が来ない。。大損をしないといけない。。
なら、どうするか、大損をしたくないから、前もって、自分の受注したいところだけ、真剣な見積をして、他は他社の見積金額と競合した振りだけをする。。。これが人間の性やわな。。。きっと。。。
私、これって、制度悪やと思うんや。。。ガチンコの見積を全部していたら、どこかで、その損をカバーしないといけなくなる。。。
でも、それがカバー出来ないとなったら、皆が大赤字になる。。。つまり、競合見積のコストが膨大過ぎて、その負担に耐えられなくなるという、大問題が隠れているのやね。。。
発注する側が高度な積算能力を持っていて、前もって、入札予定価格をつかめているうちはええのやけど、多くの場合は、ぶっつけ本番一度きりのお仕事ばかりやっている。そこで、公正な見積金額を算出出来る人が本当に少ない。。。
JR東海っていう、民間企業がそんなに専門職の人たちを常に多く抱えていられない。。そこが一世一代の大きい工事を発注する。。談合というより、事前調整を十分にやらないと、何も出来ないのやないのかな。。。
それに、今度のリニアは、実は最初から、JR東海が単独で建設しますって、言ってきた事業やないの。。。それは、政治家に横やりを入れられるのが嫌だったり、行政や政治が関わることによって、余分な時間や予算を使いたくなかったという本音があると思うのやね。。
結局、リニアの恩恵に預かりたいヤツらに押し切られて、JR東海は、財政投融資という、借りたくも無い国のお金を、無理矢理借りさせられている。。。そんな背景がある。。。東海道新幹線というドル箱路線を抱える東海は、本当は100%自前のリニアを作りたかったはず。。。
こんなことなら、やっぱり、公的資金借りないでおこうかって、言ってやったらええのに。。。民間企業の発注する仕事にいちいち、いちゃもん付けてくる奴らを、これで排除出来るのなら、遙かにそっちの方がメリットがある。。。
リニアの開通が遅れれば遅れるだけ、借金の返済計画が狂っていく。。。その責任。誰が取ってくれるねん。。。