メンヘラ | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

メンヘラ

 岐阜県高山市にある認知症の高齢者施設「それいゆ」で、僅か半月の間に、5人もの入所者が死亡していた・・・。各々のお亡くなりになった死因は、様々なんやけど、これだけ短期間に、5人もの入所者が死亡するということ。誰がどう考えてもおかしいということで、30代の元職員が、警察から、事情を聞かれているという。

 

 人は老いる。老いた人は、いろいろなことが出来なくなる。脳の働きも老化するから、事柄を認知する能力も劣化する。家庭で認知症の親を看ているところがあるが、それはそれは、壮絶な現実に立ち向かわないといけないケースも多い。老いというものは、複合的にやってきて、決して改善されることが希なものやからね。。。

 

 症状は、悪化することはあっても、改善されることは、残念ながら、ほとんどない。。。悪くなる一方。。。ちょうど、出口の見えないトンネルに入ってしまって、ただ前に進むしかないようなもの。。。そこには、絶望しかない。。

 

 でも、そんな症状が悪化してしまった人たちが入所するのが、高齢者施設。まるで、姥捨て山のようなイメージもあるけど、それはそれで、生きがいを探しながら、みな一所懸命に生きているのやね。。。

 

 ただ、前向きな人もいるけど、どうしても入所者は沈んだ気持ちになりがち。。。まして、認知症が進んでしまった人は、辛い。自分が自分であることさえ、だんだん理解出来なくなってしまうのやから。。。

 

 それを看ている人たちにも、とても重いプレッシャーがかかる。。人が人が看るのだから、そこには、最低限の人間的な社会がある。ところが、認知症患者には、自己と他人の識別さえ出来なくなる人、看護してくれている人の識別も出来なくなるケースも多い。。。

 

 これが、高齢者施設でケアに当たる人たちには、精神的に参ってしまう原因なんやね。。。メンタルヘルス。精神的な健康が害されてしまう精神疾患を、略して「メンヘラ」なんて呼ぶ。。。

 

 精神的な嫌がらせを「メンタルハラスメント」略して「ヘンハラ」と呼ぶのとは、ちょっと違う。。。目に見えないハラスメントを感じてしまうのやね。。。無意識に。。。

 

 恐らく、認知症の患者さんばかりを相手にしていると、こっちの方が、精神的な負担に耐えきれなくなってしまった。。そんな事件のような気がするのやね。。

 

 時として、お年寄りは、どんどん我が儘になる。。。自分を我慢しなくなった人って、他人に何をしてもいいと、勘違いを起こしてしまう。。。遠慮が全く無くなる。。。これが続くと、周りの人は辛いのやね。。。患者さん達の奴隷になった気分になってしまうこと。。否定は出来ないのやね。。。

 

 仕事だから。。。生きがいだから。。。強い正義感と人間愛に満ちていた人も、永くこの現場で、働くと、心の中に澱のようなものが貯まっていく感じ。。。になるのやそうや。。。

 

 きれい事ではすまない、深い闇がここにはあるのやね。。。