ミスリード | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

ミスリード

 先週、京都市の市バス1日乗車券のことがニュースになっていた。昔、この乗車券は1枚700円で、均一区間内の京都市営バス、京都バスなどが乗り放題だった。ところが、この区間の市バス運賃は1回230円。つまり、元を取るためには、4回乗車しないと得をしなかった。だから、あまり売れなかったというのやね。

 

 そこで、この1日乗車券の料金を思い切って1枚500円にしたというのやね。そしたら、これが、受けて、売れ出したというのやね。500円なら、230円×2回で460円。あと40円だったら、もし乗らなくても諦められる金額。。。疲れて最後の一回はバスに乗らずタクシーって人も多いから、3回乗れば確実にお得になる。

 

 金額も、切りの良い500円。2人なら1000円で小銭も触らなくて良い。。。特に折から増えていたのが、外国人観光客の人たち。見知らぬ国でバスに乗ることは、なかなかハードルが高い。乗り間違えれば、結局高くついてしまうことも、ままある。。。ところが、この1日乗車券を買っておけば、何度乗り間違えても無駄な料金は発生しない。だから、みんな、これを買うようになったのやね。。。

 

 今の外国人観光客の行動パターンは、1回目は、東京を訪れる。2回目は富士山。3回目は、関西。特に関西は、京都・大阪・神戸・奈良など、観光資源のあるコンテンツが、ぎゅっとコンパクトに詰まっていて、この都市間の移動が、たった30分から1時間程度。

 

 午前中、京都で観光して、昼からは大阪・キタでお買い物。その後お昼はミナミでたこ焼き食べて、深夜発の関空のLCCで帰る。。。なんて、スケジュールが組めてしまうのやね。。。つまり、日本に来る3回目以上のリピーターは、断然、関西や九州などが多いそうや。

 

 京都でも、旅慣れた外国人観光客は、みんなバスの1日乗車券を買って、観光地巡りに、フルにこれを使う。。。ただし、物事には、何でも、光と影が有って、この大きいスーツケースを持った観光客が、市バスに乗ることによって、京都市民がバスに乗れない・・・なんてケースも増えて来たのやというのやね。。。

 

 困った京都市交通局は、この市バス1日乗車券を500円から100円値上げして、1枚600円にすると、発表したニュースが、京都新聞に出た。すると、翌日の読売新聞が、このネタを後追い記事として、載せた。地方新聞である京都新聞は、全国ニュースは、共同新聞社のものを配信。地方のニュースは足で集める方針。だから、全国紙も、たまには地方の話題を地方紙から、転載して記事にすること。。。ままあることなんやね。。。

 

 ただ、読売新聞のこのニュースの切り取り方は、どうも、外国人観光客急増のおかげで、京都市民が迷惑しているという、ニュースとしての視点で、記事にしている雰囲気が強かったのやね。。。

 

 外国人急増。バス乗れない。。。見出しだけ見たら、このニュースをあまりにも急激な外国人観光客の急増を悪者にしようという意図が、ちょっと感じられちゃう・・のやね。。。

 

 ただね。。。我々京都市民の感覚では、京都市バスが、余りにも混みすぎて困っているというのは、観光地を沿線に抱える特別な路線だけ。。。なんやね。。。京都駅や四条烏丸から、清水寺とか金閣寺・銀閣寺に向かうような路線では確かに、大変やけど、他はそうでもない。。。いや、逆に、こんなことがニュースになって、観光客の人たちが来なくなってしまう方が困る。。。そう感じているのやないかな。。。

 

 観光客が多すぎるから、バスの1日乗車券を値上げして、乗車する客を減らそうとする方法。。。非難されるべきは、こっちやないのかな。。。混雑するなら、もっと、バスを適正配車して、人気路線のバスの本数を増便させるというのが、本来の正しい方向性。。。なのに、それをせずに安易な値上げによって、客数を抑制しようとする方法。。。これを批判する記事をナゼ書かないのかな。。。

 

 今の新聞記事は、目先の「大変だ~大変だ~」っていう一時的なニュースが主になりすぎている。それも大事なことやけど、そんなことより、どうすればより良くなるか。それを有識者にインタビューしにいくとか、市会議員に問いかけるとか。。。そんな、前向きな部分がほとんどない。。。

 

 ある意味、社会の意見とか、民意のようなものを、ミスリードしてしまっている部分が多分にある。なのに、それを自覚してないから、もひとつなんやね。。。世論を正しくリードする。。。これも大事な報道機関の指命やのに、これを忘れてしまっている。。。そう思わんか。。。