善悪の分別 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

善悪の分別

 先日、埼玉県所沢市の小学校で、40代の男性教師が、小学4年生の男子児童に、窓から飛び降りろと、暴言を吐いたというニュースが大きく報道されていた。この男性教諭は、数ヶ月前にも体罰問題があって、授業から外されていたのやという。

 

 私は、このニュースを聞いて、単純に、世の中には、酷い先生がいるものやと思っていたし、実際、この小学校には、非難の電話がかかってきていたというのやね。。。

 

 ところが、このニュースが出た翌日、そのクラスの女子児童の母親が、子どもから聞いたことと、この報道されているニュースのニュアンスが、どうも、事実関係が違う・・・というツイッターが出たのやね。。。

 

 その男の子は以前から家庭内暴力などで、荒れている子どもで、この日も、この子が、クラスの新聞を破ったというのやね。先生が、なぜそんなことをするのかと、叱ると、クラスの他の子から、やれと言われたから・・・と、言い訳したのやね。。。

 

 それに怒った先生が「おまえは、人からやれと言われたら、何でもするのか。窓から飛び降りろと言われたら、飛び降りるのか。そんなことはしないだろう」「やってはいけないことを、やれと言われても、やらないのだよ」先生は、こうたしなめていたというのやね。。。この女の子の話では、先生は、口で叱る人で、体罰なんてする人ではないというのやね。。。

 

 また、帰りの会という場面で、この男子児童が、友達の鉛筆削りを盗ったのやて。そして、お友達のものを盗らない。それができないのなら、明日から、34人クラスだけど、33人でやっていこう。。。きちんと、直してから、クラスに帰ってきてください。そう話されたのやそうや。

 

 恐らく、この子が、学校で先生に窓から飛び降りろと言われた。もう学校へ来るなと言われたと、親に言ったのやろうね。。それで親が怒鳴り込んで、ニュースになった。。。

 

 

 まぁ、この女の子の話を、信じるか、男の子の言い分を信じるか・・・やけど、この流れや空気感や、皆の印象がどうやったか。。荒れていた子ども側からの訴えだけを、まともに受けて、「窓から飛び降りろ」と言った。。。この揚げ足取りをして、記事にしたマスコミの人たち。。。本当にちゃんと、裏取りしてないね・・・っていう印象しか残らないやないのかな。。。

 

 言葉の切り取りをして、問題教師だと吊し上げて、本当は問題行動のある男子児童の方がよっぱど「悪」だった。。。記者さんが、ちゃんとした大人だったら、「事の善悪」自分で判断して、記事にせえよって言いたくなるわな。。。

 

 何でも昔は良かったと言うつもりはないけど、少なくとも、悪いのはどっちか。。。この分別は、現場を取材した記者なら、最低限、現場の判断で判らないといけないのやないかな。ところが、逆の結果にまんまと、導いて、評判の良かった先生を休職に追い込んでいる。。この無責任さ。。どうするねん。。。

 

 記者さんの嗅覚が鈍って来たのか、事の善悪が判らない大人子どもな記者が増えてきてしまったのか。。いずれにせよ、事実と記事の間に、人間の脳みそが媒介しているのだから、その能力が低いと、こんな阿呆なことになる・・・という好例になってしまってないか。。。もっと、しっかりして欲しいわ。記事にするのやったら。。。

 

 これがちゃんと、出来ないのやったら、その人、記者に向いてない。人の人生を左右するかも知れない大事なお仕事を舐めて貰っちゃ困る。。。記者は、人の批判だけしてたら、それでいいと、思っているのやったら、大きな間違いや。その筆の重さ。。。もっと、感じてもらわんと。。。