言い負かし文化 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

言い負かし文化

 ここ20年ぐらいかなぁ。日本でも、グローバル化を、しなくっちゃというので、欧米の国と対等に色々な交渉ごとをする際に、「ディベート」というのに、強くならなくてはいけないと、しゃかりきになっていた時期があった。

 

 相手と論争をして、相手を言い負かす。そのことが自分にとって、有利な条件を押し通し、ビジネスに勝つ事だと、信じて疑われなかったのやね。。。

 

 みんな競うように、いろいろなディベートのノウハウを研究し、そのテクニックに長けた人が、優秀な人ともてはやされたのやね。。。

 

 ところが、このディベート。というより、日本人的に言えば「言い負かし文化」なんやけど、意外と、日本には浸透しなかったと思うのやね。。。相手をテクニックを駆使して、言い負かしても、結局は、一時的な物。。。勝者と敗者に決着を付けるという、文化は、実は日本人には、馴染まなかったのやね。。。

 

 なぜか。。。それは、日本が島国やからかな。。というより、一つのことに勝った負けたと決着を付けてしまうと、勝者が弱者を駆逐してしまうという文化は、日本には、馴染まなかったからやないのかな。。。勝者も敗者も、そこに居て、生き続けないと行けない。。。

 

 敗者が敗れて姿を消してしまうという、世知辛い状況というのは、日本では、起こりにくかったのやね。。。だから、敵に勝つことが大事なのやけど、勝った人は負けた人の事も、気にかけないといけない現実がある。。。つまり、勝者なのに、勝ち誇れない何かが日本にはあるのやね。。。

 

 恐らく、このことって、極めて日本的な思想に近い何かがあるからやないのかな。。。限られた土地に住み、限られた人が、一緒に物事を成そうとすれば、結局、力を併せて協力しないとできない。。

 

 下手に白黒決めてしまうことが、そのあたりの人間関係まで壊してしまうことを恐れて何も出来ない。。。だから、ディベートは、日本では根付かなかった。。。そう言えるのやないかな。。。

 

 逆に言えば、このことこそが、世界の趨勢とは異なる日本の強みであるのやないのかな。。。そんな、考え方も成り立つような気がするのやね。。。極端な上下関係を望まない。。。一緒に頑張ろう。。。こんな姿勢が日本では目立つ。。。

 

 最近の大企業は、さすがに、欧米並の高い報酬を取る人が増えてきたけど、まだまだ日本は、社長さんと新入社員の年収が10倍以下の極めて、所得格差の小さい国。。。このことって、実は、世界に誇って良かった事やないのやろうかね。。。

 

 この頃、よく、勝ち組、負け組とか、経済格差が問題だ問題だと、叫びたい人たちが増えているけど、恐らくこれって、欧米型の企業ルールが、日本に持ち込まれて、失敗した実例のような気がするのやね。。。

 

 社員に正規や非正規などの区別をつけ、パートばかりの、いつでも首に出来る気楽な身分の人たちばかり雇って、特権階級の人たちだけ、特別に優遇し続けてきた、おかしなルールが、今の日本を狂わせてしまった。。。

 

 我々は、素直にこれを反省すべきだし、改善すべきなんやね。。。日本の経済ルールが他国の決めたルールに、悪い影響を与えられている。。。。そう、認めるべきなんやね。。。

 

 私、諸悪の根源は官僚組織にあると踏んでいるのや。官僚がおかしなルールをグローバル化の甘言の下に、民間企業にまで押しつけたこと。。。そして、自分たちの雇用形態だけは、決して変えようとしないこと。。。まさに、格致社会は、その官製大失政の結果やと思うんや。。。

 

 日本企業の良いところを奪って、官僚体制の盤石化を謀って、欧米流のディベート文化を民間企業に押しつけて、、、この国の高級官僚達は、いったい、何をしたかったのか。。。そのケツを誰も拭かないやないの。。。日本の企業がもっと強くなれる方策を打ち出すどころか、足を引っ張るようなことばかりやっとる。。。この責任は重いで。。。