労基が目立つ社会って | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

労基が目立つ社会って

 2013年頃やったと思うけど、竹内結子が主演した、「ダンダリン」っていうドラマが放映されたていた。

 

 

 悪徳な企業が、従業員を酷使して、不当な労働行為をするのを、取り締まる。労働基準監督官という、あまり、普段は、目立つ事の無いお仕事に焦点を当てた珍しいドラマやった。

 

 世間は、3Kと言って、キツイ、キタナイ、もう一つは何やったか。。。今で言う、ブラック企業を糾弾するという、珍しい視点のドラマやったと思う。

 

 戦後の日本は、世界に追いつけ追い越せで、会社に滅私奉公するのが、当たり前。その分、会社が儲かって、給料は倍になり、日本は戦後の荒廃のなかから、奇跡の発展を遂げて、先進国の仲間入りをした。。。

 

 そして、モーレツから、ビューティフルへ・・。世の中が、ちょっと余裕が出て来て、バブル景気の時代。そして、1990年以降は、日本の急成長に、急ブレーキがかかって、低成長時代が今も続いている。。。

 

 この契機になったのが、私は、ILO(国際労働機関)という、国際機関が日本に向けて、行った勧告やったと、私は思っている。

 

 日本人の「働き過ぎ」を指摘して、日本のすさまじい、一人勝ち状態を、何とか欧米諸国が押さえ込みたかった。。。今からすれば、そんなあからさまな意図が、含まれていたのやね。。。

 

 このILO勧告をうまく利用したのが、労働組合の人たち、やった。賃上げより、労働時間の短縮やら、週休二日制など、労働条件を良くすることに主眼を置いた交渉が続いた。

 

 本来、自由主義やら、資本主義の国では、大企業が、利益追求のために活動するのは当然。社員は、企業の利益からお給料を貰うのだから、自分の所属する企業が儲かって初めて、自分たちの収入が増えるのが当たり前という、感覚やったと思うのやね。

 

 だから、他の国で起こっていた労働争議ほど、日本の労働組合と資本家の対立は、激化して来なかったと、思うのやね。。。それは、経済成長が続き、それに伴って、社員さんのお給料もどんどん増えて来たからや。。。

 

 忙しくなっても、自分の収入が増えれば、文句を言う人は減る。。。頑張れば頑張るだけ、稼ぎが増えていた時代。。。ところが、日本は、この後、低成長、そして、経済の伸びが止まる時代に突入する。。。

 

 こうなると、昔の成功の経験則が通用しなくなる。企業は、仕事が減る、当然利益も減る。儲けが少なくなると、コストカット。何より高いのは、人件費だから、社員をクビにしないといけなくなる時代になる。無い袖は振れなくなるからね。。。

 

 ところが、公務員さんたちは、解雇がまず、ない。。業績の好調な大企業たちと、公務員さんたちは、安定した雇用環境や労働条件が保証され、反対に利益の減った企業や、業績不振に陥った企業は、雇用どころか、企業の存在すら危ぶまれる状況が顕著になってきた。。。

 

 ここに、大きな格差が出来たのやね。。。時代は、労働環境に大きな差が出ているのに、役人さんたちは、いつまでも、勝ち組さんたちだけしか見てない、誤った政策を続けたい・・・。ここに、格差がどんどん大きくなる原因が増え続けていったのやね。。

 

 公務員さんたちは、いつも、大企業並み・・・という賃金基準とか労働基準が求められる。でもね。日本の95%は、中小企業。。。公僕たる公務員さんたちは、中小企業も含めた労働者平均を基準にしてもらわんと、あかんわな。。。ところが、これをせん。。。

 

 それどころか、どちらかと言えば、労働組合寄りの意思が反映されやすい、厚生労働省のような役所の権力強化という、流れが最近、強くなってきた。。。

 

 先日も関電の社長が、労働基準局に呼び出しまで食らって、頭を下げさせられる事態になったのやて。。。関西電力という一部上場企業のトップが、厚労省という役所の一部である労働基準監督署という、機関に呼び出されて、頭を下げさせられる。。。

 

 私、ちょっと、このこと、異様な気がするのや。。。社員が高浜原発の再稼働に関する仕事で、オーバーワークになり、それを苦に自殺した。。。

 

 このことは、もちろん、重いことやけど、その犯人捜しを関電のトップに疑いをかけて、公衆面前で謝らせることにより、関電の社長さんより、我々役人の方が、偉いのだぞと、誇示すること。。。ここに、何か違和感を感じるのや。。。私は、いつから、そんなに偉くなったんやって、思ったで。。。

 

 役人は、本当は、国民を監督し、指導し、自分たちの思った通りのルールに従わせたい。。この意図が、法律になり、法的に役人さんたちの立場を強めている。。。これって、何か、戦前の、国家総動員法の時代に逆戻りしたようなところがないか。。。

 

 お相手が、大会社の社長さんやから、良い。。。って、お隣の韓国がサムソンの会長やら、大統領まで逮捕するような真似をしているようで、何か、おかしな、ざわざわした感覚を覚えるのやね。。。

 

 公務員が不祥事起こしたって、いちいち、大臣が謝るか。。。それはせんやろ。地方自治体で過労死した役人が出たら知事か市長に土下座を求めるような感覚。。。違和感ありありやわ。。。

 

 

 何千人も社員のいる大企業さんたちのトップは、これから、社員が自殺したり、労働基準局に訴え出ることに、必要以上に、怯えないといけなくなる。。。そんな予感がする。。。

 

 逆に、世の中の立場が、弱い物イジメではなくて、強い物イジメになっていて、それが、弱者のストレス解消に消費される感覚。。。私は、正常では無いと思うんや。。。

 

 社会正義を貫くこともええのやけど、企業が正常な活動を行えて初めて、利益や活動が成り立っている。成果主義の無い公務員さんたちが、利益追求で頑張って、しのぎを削って働いている民間企業を、あまりにも強権で縛りすぎることも、私は、本末転倒なことにならへんかと、思うのやね。。。うまく、言えへんのやけど。。。