頑張らない日本人
一昨年のクリスマス。大手広告代理店電通の新入社員・高橋まつりさんが、会社の寮から飛び降り自殺した。この事で、電通という会社の飛び抜けた残業時間の多さとか、労働環境の改善の問題が、一気に進んでいる。
仕事に悩んで自殺。。。日本には、星の数ほどある、こんな事件やけど、相手が電通という大手企業であること。まつりさんが東大出のエリートで、しかも美人だったから、このニュースは大きく扱われてきた。
まぁ、この報道姿勢が不公平や・・・と言うこともあるけど、日本人の仕事に対する価値観を考え直すきっかけになったことは、確かかも知れないね。。。見直しが進んで、ブラック企業が減ることも、社会正義にはなるのかもね。。。
ただね。。大手の社員さんの働き方が変わっても、それを下請けに押しつけるだけ。。。不幸の、下請けへのスライドが進むだけという、闇の部分が深まるだけ。。。にならへんのかな。。。
仕事って、行政の人たちが考えるほど単純やないし、仕事の内容を労働時間だけで、推し量ろうとする考え方に、私は大きな疑問が残るのやね。。。。
どこかのIT企業の社長さんが、労働時間のことで、労基から、「ご指導」を受けて、反論したはったけど、役人の人たちの考える、労働と、現実の企業のなかで、実際の社員さんたちのやっている労働との間に、「物差し」の違いがあると思うのやね。。。
毎月100時間以上残業やってます。。。でも、会社には残っているけど、ほとんどが待機時間で、仮眠ばかり出来る環境の企業と、四六時中、片時も気を抜けないディーリングみたいなお仕事をしている人。。。肉体的なしんどさと、精神的なしんどさ。。。違うわな。。。
それと、そのお仕事を苦痛と感じてやっているか。それとも、楽しんでやっているか。これだけで、本人の意識も、大きく変わるやないの。。。
仕事は、資本家が労働者の時間を縛って、苦役を強いる物。。。こんな価値観しか無いような人たちに、何が分かるというのや。。。
人の働き方という、極めてパーソナルな世界にまで、役人が定義づけして、ルールを民間に押しつけるなんて、私は、何様なんやと、思うのやね。。。
一人の人間が自殺してしまったことは、残念だとし、お気の毒だと思うとともに、ただ、そのことだけを以て、この自殺の犯人捜し、原因探しを特定してしまうことは、本当の原因をぼやかさせてしまう懸念も有る。
人一人が、自殺してしまうまでには、上司に、けっして、NOとは、言えない体質とか、それが組織的か、個人的か、分からんけど、イジメのような側面があっことも考えられる。精神的に、追い詰められて、退職という、最大のカードを切らずに、自殺に向かってしまったのは、なぜか。。。疑問も残る。
何か、感情論だけで非難してええものなのか。。。分からんことが多すぎるのやね。。。なのに、母親やマスコミが、勝手に、決めつけてしまう風潮や口調に、私は、ちょっと、違和感があるのやね。。。
仕事に、頑張らない日本人。家庭だけを大事にする社会人が、一番だという価値観。これは、日本をより弱くする決め手になってしまうこともある。。。画一的で一方的な、労働感とか、価値観を他人に押し付けることは、危険やと思うで。。。