競争入札もいいけれど | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

競争入札もいいけれど

 福岡の博多駅前の道路で、突然、27m×30mもの大穴が開いた。それも、深さ15mというから、とんでもない大穴が突然、道路のど真ん中に開いたというやないの。。。

 

 現場では、地下鉄七隈線の延伸工事が行われていて、トンネル上部の岩盤に、大量の地下水が流入して、こんな大規模な陥没になったというのやね。。。博多駅から僅か250m。。。こんなところで大事故。。。怖いね。。。

 

 聞けば、この地下鉄七隈線の工事での陥没事故は、これほどの規模は初めてとはいえ、何と3回目というやないの。。。もともと、このあたりの地盤が緩かったのか、それは分からないけど、もしそうだとしても、工法や、施工技術的に、某かの問題があったのやないかって、疑われて当然やわな。。。

 

 どこかの国じゃあるまいし、日本の公共工事のレベルって、世界に胸を張れる物。。。という、信頼感が我々日本人には有った。日本は、世界有数の地震大国やしね。。。でも、今度のことは、その傷つけてしまう結果になったことだけはね確かやわな。。。

 

 この問題の背景には、私は、その工事をどの業者に依頼するのか。その工法を誰がどう責任を持って決めているか。。。豊洲に似たような、役所の「事なかれ、雇われ人根性」の問題があるような気がしてならへんのやね。。。

 

 工事の発注をするときに、金額だけで決めてしまう、競争入札方式。その工事を設計する人と、実際に施工する企業が異なること。これが、どこか、工事の責任がどこにあるかを、曖昧にしてしまって、疑問があるのに、危険が潜んでいるかもしれないのに、発注者の言うことを丸呑みにしなければならない現実。。。ここが危ないと思うのやね。。。

 

 通常の民間の請負工事なら、その工事を設計した企業と施工する企業が、一体となって、仕事を請け負う。だから、何かあると、自分の企業の信頼に傷が付くから、丁寧に問題点をつぶしていく作業をちゃんとする。

 

 ここは、地下水の湧水が多いから、支持坑道をちゃんと作って、上の道路の加重を十分に支えながら工事を進める。と、こんな風になるやんか。ところが、バラ発注だと、責任の所在が曖昧になつたまま。言われたことだけやる仕事。いらんことをやると赤字になるからね。。。ここが問題の巣窟になる。。。

 

 それが象徴的やったのは、今回陥没した道路の前にあるビルや。道路の地盤が全部崩壊して、このビルの基礎部分が、すっかり露わになった写真やニュースをご覧になった方も、多かったやろう。。。

 

 このビルの一階にあったセブンイレブンの店員さんは、うまく逃げられたやろうかも、心配やったけど、このビルの道路側にいきなり出来た15mの断崖絶壁。これが妙に美しかった。。。ちゃんと、地下の地盤支持層まで、打たれていた地下杭。。。この整然と並んだ杭は、こんな大事故にもかかわらず、びくともしてなかった。。。

 

 目に見えない部分だと、とかく手を抜きがちなどこかの国と違って、日本の建設会社の地道に真面目な仕事ぶりが、この地下杭を見て、ちょっと感激したわ。。。このおかげで、このビルは巻き添えを食らわず、倒壊を免れたのやね。。。素晴らしい。。。

 

 建築工事には、もちろん、入札の金額も大事なんやけど、それ以外の施工技術やら、その工法での実績やらも勘案するルールの見直しが絶対に必要やわな。。。責任も取らない、役人のおかげで日本の優れた建築技術が脅かされることは、あってはならないことやからね。。。