人民元にお墨付き
IMFは、今週の理事会で、中国の人民元を、SDRの構成通貨に加えることを決定した。SDRとは、外貨不足に陥ったIMFの加盟国に配る特別引き出し権のことで、今までは米ドル、ユーロ、円、ポンドの4通貨で引き出せた。
今回の人民元の追加で、中国の通貨である人民元が世界通貨基金によって、国際通貨として、事実上、認められた事になった。自由主義国では無い国の通貨がSDRの構成通貨になったのは、初めて。。。
なぜ、今までならなかったのか。。。それは、一党独裁の政治体制の中国が、もし悪意を持って、通貨を自国に有利に操作してしまったら、世界経済が大混乱になるからなんやね。。。
ところが、中国は、最近10年ほど、極めて冷静で、慎重な通貨政策に徹してきた。今回の決定は、ある意味、IMFが、そんな中国の通貨政策を良識的であると、評価したとも言えるのやないかな。
ただ、今までが大丈夫だったからと言って、これから先もまともな通貨政策を続ける保証は実は無いのやね。。。つまり、中国バブルがはじけて、中国経済が危機的な状況になり、それを中国政府が、必死に隠蔽し、世界を騙し続ける可能性だってあるのや。。。
中国政府の発表するGDPとか、経済指針は、努力目標であったり、希望的観測であったり、あまり信用されない場合が、多かった。何でも秘密主義の国やからね。。。
ところが、中国の強いところは、実際に13億とも14億とも言われる人口が使う実体経済が無視できないほど大きくなったということやろう。。。悪口を言えば、おもちゃの子供銀行の券でも、そのお金を使う人が多ければ、世界は通貨として認めざるを得ないというところがある。。。
本当にその通貨がそれだけの価値があるかどうかは、その通貨とどれだけの商品が兌換されているか。。。その一点にある。。。つまり実態経済ほど、リアルで現実的な通貨体制はないから、使う人が多い通貨には、信用力があるという、理屈が通るのやね。。。
逆にたった1億2000万ほどの人しかいない日本や、6400万人しか人口のないイギリスの通貨のほうが、ある意味、危なっかしい通貨であると言われれば、そうなってしまう。。。マスの威力とは、そういうものなんやね。。。
ただ、世界はこれから、人民元が一人歩きして、悪用されないように、監視していくお仕事が増えてしまう。。。偽人民元紙幣にも、目を光らせないといけないし、両替のための現実外貨として、日本でも二次流通、三次流通のリスクも負わないといけなくなる。。。
爆買い中国人が元を円に両替して使うのではなく、人民元をそのまま日本での買い物に使い出すと、元の流通する勢力図がどんどん拡がる可能性だってある。。。
ファンドやら、債券市場にも元ベースの案件が増えてくるだろうし、しばらく、人民元の動きから目が離せなくなるのかもね。。。