インテリ・左翼・文化人
山田洋次監督。男はつらいよシリーズなどで有名な映画監督さんや。この人が、「いざとなっても、戦わないのが、この国のあり方だ」と発言して話題になっている。
そして、戦後70年談話にも、「日本人は、中国人や韓国人に、どれだけ酷いことをしてきたのかという、思いが込められてない。なぜ、もっと素直に謝罪出来ないのかな」とも、コメントされている。
洋の東西を問わず、音楽や映画などの文化に関わる人の多くは、平和主義者の人が多い。そりゃ、平和じゃないと、こんなことしてられないから。。。映画や音楽やら音楽の世界は、世の中が平和でないと、成り立たない。だから、反戦的になるし、世界の争いごとを憂う事が多い。。。
ただ、これらの人たちの発言を、一言で、左翼的だとか、左巻きとかの言葉で、言い切ってしまっていいのかって、思う時がある。。。
ネットでこの山田洋次氏のコメントが出た時に、多くの若い人たちは、そんな昔のことを、なぜ戦争を知らない我々世代の人間が謝らなきゃいけないのかと、批判していた。私、ちょっと意外やったのやね。。。
日本人のメンタリティって、もうちょっと、思慮深いところがあると思っていたから。。。もちろん、年代による考え方の違いの溝は大きいものなんやろうけど。。。
確かに、戦後何十年も経ってから生まれてきた人たちには、何の罪もないし、謝る必要は全く無いのかも知れない。。。でもね。ちょっとよく考えて欲しいんや。。。
ちょっと、極端な話かも知れんけど、昔から、隣同士の2軒の家族がこの町に、住んでいたとしよう。ところが、ある日、父親同士が諍いを起こして、何かの間違いで、相手を殺してしまった。
その2軒の家庭は、経済的に、お引っ越しが出来ないまま、ずっと、その町に住み続けなければならない。その殺人犯の孫が、殺された家庭の孫と、ごく普通のつきあい方が出来るかどうか。。。これに似てないか?
祖父を殺された家族は、お隣のおじいさんのことはもちろん、その子や孫のことまで、ずっと恨む。。。許せないのや。その理不尽さが。。。そして、殺した方の家族は、ずっと、お隣の家族に、重い負い目を背負い続けることになるのやね。。
現実的には、気まずいから、どちらかが引っ越すのだろうけど、これを国と国に置き換えたら、日本も中国も韓国も、ずっと隣人のまま。お引っ越すことなんてもちろん出来ず、ずっと、昔のことをいがみ合ったまま。。。になるわな。。。
孫同士が仲良くなったって、その親同士には、いろいろ遺恨がある。そのお孫さんは、自分が産まれるずっと前に起こった、殺人事件を、実は、一生背負って、その町で生きていかなければならない宿命があるのやね。。。
だから、目くじら立てて、なぜ私が謝りゃ無きゃいけないか・・・ではなく、少なくとも相手の身にもなって、少なくとも、相手の気持ちに寄り添う。。これぐらいしか出来ないのやないのかな。。。
これって、人として、当たり前の気持ちだろうし、肉親を殺された人たちの気持ちも、考えたら、言葉遣いも選ぶやろう。。。私、山田洋次さんの言っている感覚は、ちょっとは、分かるで。。。
威勢の良い事ばかり言ってたら、またぶつかる。日本はまた、同じ過ちを繰り返すことになってしまう。そして、また戦争の無意味さとか、愚かさを思い知る。。。人類の歴史って、この繰り返しやないの。。どこかで、切らんと。。。
国として、必要最小限の軍備を持って、敵国に日本を攻めようという考えを起こさせないことは、実は、結構大事や。。。平和なイメージのあるスイスでさえ、何かが起これば、国民全員が銃を手にして、抗戦することを、憲法で義務づけている。。。
でも、その前に、いざとなっても、戦わないで済む道を模索する。このことの方がもっと大事や。。。日本が好戦国に成り下がる必要は、全く無い。。。これだけは言えるのやないのかな。。。