骨肉の争いか時代の流れか
みなさんは、IDC大塚家具って、行かれた事はあるやろうか。私も、一度だけ、大阪のお店に行ったことがある。
このお店の魅力は、なんと言っても、広大な店舗に、本当に多くの商品の現物が展示販売されている点やと思う。
家具を買うときに、量産品でない限り、多くの商品を実際に見られることは、高いお買い物になるので、消費者側から見ても、有難い事なんやね。。。
この会社で、創業者の会長さんと、二代目社長の長女さんとの間で、経営方針がぶつかって、互いに相手を解任させる骨肉の争いになっている。
たった一代で、北関東の田舎で、桐タンスの営業から、日本一の家具販売会社、そして、上場企業にまで、大塚家具を大きくしてきた創業者の会長さんが、5人姉弟の長女で、一橋でで美人の女社長さんと衝突した。
一言で言えば、古くからの大塚家具の売り方と、それを変えたい新社長との意見の相違というところかな。
大塚家具へ行くと、まず最初に、住所氏名電話番号などを必ず聞かれる。高い家具を買って貰うのだから、丁寧に商品説明をしたいので、必ずお客に、社員の人が同行して、広大な店内を案内してくれるのが、ここのスタイルや。
高い家具を買う人に、衝動買いする人など、ほとんどいないから、この売り方は、家具店のお手本的存在やつたのやね。。。
ところが、いろいろな家具を見たい客にとって、この店員が密着されるスタイルは、鬱陶しいと、考える人もいる。見るだけ・・・がなかなか許して貰えない。。。
何時間も連れ回した挙げ句、気に入ったものが無いと、何も買わずに店を出る勇気が無いと、なかなかこのお店に入るには、敷居が高くなってしまうのやね。。。
確かに、この大塚家具では、多くの人がかなりの確率で家具を購入しているのやないかな。これが、この会社を大きく成長させた理由なんやから。
それに、この売り方は、複数の家具をお買い上げ頂く確率も、相当引き上げる。消費者が家具を買うタイミングは、婚礼と引っ越し。そんなに、何度も結婚する人も少ないし、そんなに何度も家を新築する人も少ない。
買い足す家具は、安いものが多いし、長く使える良い家具は、こんなタイミングでしか、なかなか買わないものなのは、当然やわな。ここを、しっかり押さえた作戦で、この会社は大きくなってきた。
実際、私も家を新築したときに、リビングに大きなダイニングテーブルが欲しくて、いろいろ見て回った。ネットでもあったけど、やっぱり、お安くない買い物は、現物を見て、気に入って買いたい・・・というので、ここで買った。
でも、それ以降、時代は変わって来て、家具は作り付けの物が増えて、イケアやニトリのように、安くてそこそこのデザインのものが、受ける時代に変わって来た。家具のカジュアル化やね。。今までの売り方がだんだん厳しくなってきたんやね。。。
そのあたりが、今度のIDC大塚家具のお家騒動の時代背景になっているのやろうね。。。
同族経営なのに、上場企業。このことは、実は、大きなデメリットがある。高齢の会長さんのカリスマ性だけで伸びてきた会社は、会長の引退、死亡などの理由で、いとも簡単に、業績不振に陥ってしまう事が、間々あるからなんやね。。。
このことは、本当に難しい問題で、これを乗り越えられないと、企業30年説で、その企業の命が終わってしまうのやね。
人の命には限りが有るけど、企業は、生き残っていかないといけない。。。この命題は古くから企業継承の最も大事な問題点でもある。
老いては子に従えの教えもあるけど、失敗する予感があるのに、子供に全部任せきれない。。。この会長さんは、血縁以外で、次の経営者をしっかり育てることを怠ったとも言えるかも知れないし、逆に、普通の図体の大きいだけの家具屋に成り下がるのを防ぎたい思いがある。。。
さぁ、あなたは、創業者の会長さん派か、それとも時代の波に乗り遅れまいとする長女さん派か?
ポイントは、IDC大塚家具が、これから、どんな会社になっていくかが、しっかり見えているのはどっちかってことなんやろうね。。。