情報が本当にカネになる時代
ベネッセの顧客名簿が、流失して売買されている事件で、日本もとうとう、情報が本格的に価値のあるものであるという、認識が出来て来たようやね。
顧客の個人情報のように、無形のものに、なかなか、日本人は価値を見出すことは少なかった。でも、この事件で、子どもの情報が、実際に一人15円という、リアルな金額で取引されていることを知って、改めて、一般的な認識が出来たと思うのやね。
ベネッセって、もともと岡山県発祥の、福武書店やったかな。進研ゼミやら、いぬのきもちなど、書店では扱わない本を扱う珍しい出版社やった。新しい経営スタイルの先駆け的な事をやってきた会社や。
情報漏洩の謝罪会見を見ていたら、どこかで、見た事のある社長さんが、しゃべってはる。。元日本マクドナルドのカリスマ社長だった原田さんが、このベネッセの社長さんになったはるのやね。。。
原田さんの抜けてしまったマクドは、業績不振に陥っているというから、原田さんの手腕というのは、それほど大した物なんやろう。引き抜かれてベネッセの社長さんになってはる。
その原田社長がいきなり、謝罪会見。。。でも、情報漏洩は社員の責任では無いと言い切る。経営者が社員を信じなくて、誰を信じるのか。この人の信条はここにあるからね。。
セキュリティが他社と比べて、そんなに低くない。これは、情報を盗もうとした悪意の第三者の犯行だと、言ってはるのやね。。。身内から犯人出なけりゃええけどね。。。
もともと、今回の事件は、ベネッセでしか登録してない情報で、他社からDMが来たという事実が発端になっている。
そして、その別のDMを出したのが、一太郎で有名なジャストシステム。四国は高松のワープロソフトでは草分け的なトップ企業や。。。この情報をジャストシステムは、情報会社から買ったのだという。
今の日本の法律って、情報漏洩をしたところは、バッシングされるけど、その情報を知らずに買ったところには、概ね、おとがめが無い。
ただ、本当にベネッセの顧客データだと知らずに、買っていたというのも、そのデータ量の多さと、間違いの少なさから、薄々は知っていたのではないかという、誹りは受けなくてはおかしいわな。
実際、ベネッセとジャストシステムの株価は、ストップ安になっている。。。でもね、この手の事件の本当の犯人は、ほおかむりして逃げているのやね。いま、この時も。。。
ベネッセといっても、自分のところの社員が、実際の頒布物や教材、出版物の発送作業をやっている訳では無いやろう・・・。発送作業をする現場、その発送物を受け取る配送業者、この仕事に関わる人たちは、直に個人情報に触れることになる。
もし、悪意ある人がこの情報を記録、複写したりしたら、いとも簡単に個人情報が盗めてしまうことにもなる。実際、住所氏名が無いと、そのものを、自宅まで送れないのだからあたりまえや。
ただ、タックシールや宛名が書かれた用紙の状態で、何十万件もの現物の紙データを抜き取るのは容易ではない。第一、現実的ではない。。。だから、抜けるとしたら、その前のデータの状態になる。
ここしか、価値ある情報の抜くタイミングが無い。となったら、犯人はそんなに、遠くない・・・のやないのかな。。。その情報に触れられる機会のある人は、かなり限定されるだろうから。。。
情報セキュリティの問題は、最後は倫理感しかない。大事なお客さんのことを、ライバル会社なんかに取られたら、業績にも大きなマイナスになる。社員が普通、そんなことはしない。
逆に会社に何か不満のある人。こんな人の犯行は可能性がある。リストラされそう。上司が嫌い。待遇に不満。。。いろいろある。
これって、何か産業スパイが会社の特許データとか、秘密の設計図を持ち出して売るのとも同じぐらいの意味が有る。。。情報はまさに企業の命やからね。。。
恐らく、早いうちに、犯人は捕まるやろう。ただ、例えばUSB一本をサーバーに差し込んでデータをコピーしただけ。。。実際の犯行は、これだけ。これが、大きな罪になるかどうか。犯人は、そんな大罪の意識は薄いのやろうね。。。
刑法犯での訴追より、会社に与えた何百億もの損害賠償請求訴訟。こっちのほうが、犯人には効くやろう。。。
スパイ天国と呼ばれている日本。顧客データも、軍事機密も、企業の特許情報も、本当は、もし盗めば人生が終わってしまうぐらいのリスクの高い状態にしておかないと、日本人の情報の扱いに対する認識はなかなか、改善されないのかも知れないね。
水と空気がタダ。他人様の名前や住所ぐらい、知られても平気。。。こんな認識では、日本の情報社会での後進国性は直らないのやないかな。。。