中国版・女工哀史
先月、イギリスで販売されていた女性用の服の袋の中から、中国人の女工さんからのSOSの文章が見つかった事がニュースになっていた。
世界の工場を標榜する中国では、特に内陸部で、1日に15時間労働の工場が林立し、人件費の安さを武器に、投資を集めているのだという。
ただ、その働きぶりを我々は、知るよしもない。中国からの輸入品は、ダンボールケースが粗悪だったり、梱包や、入り数管理や、品質のチェックがええかげんやったりの時代が長く続いていた。
ただ、最近は、QC(クオリティコントロール)やら、不良品、粗悪品の検出も、やや体制が整いつつあって、ロス率も改善してきている。
悪い物を出したら、しっぺ返しが来るし、値段を叩かれたり、注文が来なくなったりして、結果的に仕事が無くなったり、クビになったりして、より損失が大きくなる。
この資本主義国のルールがやっと、浸透してきて、頑なな社会主義国のこの国にも、やっと、世界の常識が伝わりつつあるのやね。。。
ただ、そうなると、資本主義の、良くない方のルールも、当然、入っていくる。より、効率化が求められたり、より多くの労働時間を要求され、そのしわ寄せが、一番弱い立場の労働者に向く。。。
人間の価値が、有る意味、大変低い中国では、有り余る人口があり、人は使い捨てられる。仕事も練度を要求される物より、人海戦術で、単純作業が重要視され、そのスピードが低い者は、切り捨てられる。
従業員の代わりなんて、いくらでもある環境に置かれた人たちは、ただの機械の歯車になるしかなく、人としての尊厳や生き甲斐より、早いスピードや、能率が最優先される状況が慢性化する。。。
こうなると、人は、仕事に、良い価値感を見出すことは難しく、不満だらけの現状から逃げ出せないという、苦役の気分しかなくなる。
少女からのSOSも、そんな苦しい状況から、逃げ出したくても逃げ出せない叫び・・・。とも、言えるのやないのかな。。。
日本も、いつか来た道。。。中国人も、いつか気がつくのやろうけど、労働環境が改善されていくと、コスト高になってしまって、雇用が、より安い労働力を求めて他の国に動く。。。こんな運命がある。
これを阻止しようと、政府が動くと、所得格差は中国国内で大きな諍いになって、反政府デモや、民族運動に火が付くことになるのかも知れない。。。
このあたりが、これからも、中国が経済発展し続けられるかどうかの、大きな試金石になるのやろうね。。。