足蹴にする文化
ブラジルのサッカーワールドカップは、日本にとって、ええところなしの3試合で、幕引き。予選リーグ最下位での敗退が決まった。
イタリア人のザッケローニ監督は現地で、日本の監督の退任を発表。世界9位の高給取りの監督なのに、結果が残せない事への批判が出ないのは、この人の人徳のおかげかな。
敗戦から一夜明けた日。テレビでは、スイス対パラグアイ戦をやっていた。体格の良い選手が、最小限のぶつかり合いで、実に見ていて、うまいサッカーをやっている。
サッカーというスポーツに対する、密度の深さが日本のそれとは、全く違うのやないかと、感じたね。日本のパスサッカーしか見てない日本人からしたら、何か、別のスポーツを見ているような、そんな深味を垣間見たような気がした。
日本で足で何か物を蹴飛ばす行為は、お行儀の悪い事という感覚があるのかな。足蹴にするとは、あまり良い意味で無いし、足で何かをする行為は、あまり良いイメージが無い。文化が違うのやね。
アジアのサッカーチームは、ワールドカップに出て、ただの一勝も出来ない。。。生まれた時からボールを蹴ってきた人たちと日本人とは、ボールへの、親しみ方というか、身体の一部になり具合が、もともと全然違うのかも知れないね。
新聞を見ていたら、同じ球技である、日本の男子バレーが、最近全然国際試合で勝てないのだという。バレーといえば、ミュンヘン五輪で松平監督が金メダルを取った事も有るお家芸だったはず。
女子バレーも東洋の魔女が活躍した東京五輪で金メダルを取るほど、日本では人気のあるスポーツだったはず。。。それが、どうやろう。この凋落振り。。。
ゆとり世代になって、日本が豊かになりすぎて、ハングリースピリットが薄れた。。。スター選手たちの個人技頼みになりすぎ。。。
いろいろな分析は出来るのやろうけど、サッカーにしてもバレーボールにして、自国人に最も相応しいスタイルが、見つけられてないというか、日本らしい特性が、見出せてないのが、不振の一番の原因のような気がするな。
他国には真似の出来ないような、自国独特のプレースタイルが出来たら、当然相手より上に行ける。
体格の劣る日本人が、それを逆手にとって、日本らしいプレーで、世界をあっと言わせる。
日本人って、これが得意で、もの作りでも、世界をリード出来ていたはずやと思うのやね。。。こんなプレーがあったのか。バレーでは一時期、これが成功している。
クイック、時間差、ワイド、平行、日本人の体格的な不利を克服するために、いろいろな手が日本人の手によって、考案された。サッカーにも、これが出来ないはずないのやないかな。
世界と同じ事やってても、勝てない。何しても勝てないのなら、どうしたら勝てるかを考えるのがそのスポーツの進歩につながる。伝統的に世界的なスポーツであるサッカーに新参者の日本が挑戦するのだったら、人と同じ事してたらあかんわな。
努力と工夫が、強くなるエネルギー。七転び八起き、禍転じて福と成す精神が日本にはあるやないか。