法人税減税の影で
日本では、法の下での平等という概念を何より大事にする。社会を維持する経費を国民全部が公平に負担するという理念の下に、国民全員が税を納める。
ただ、国民個人一人一人の他に、法人という、企業も社会の一員であり、税を負担すべきだという概念がある。企業という組織そのものは、個人の集まりであって、個人で税を納めているのに、その集まりである法人という組織でも税金を取るのは、二重課税ではないかという学者さんもいる。
この法人税が日本はバカ高いとして、このことが企業の体力を奪っていて、国際的な競争力が落ちたなんて事を言う人もいるぐらいや。
ただ、この法人税という税金、企業が儲かっていれば・・・という条件がつく。赤字の企業は収めなくて良いルールがある。赤字なのに、税金取られたら、体力の無い企業は、潰れてしまうからね。。。
でも、その企業は、存在するだけで、例えば工場までの道路を輸送用のトラックが使ったり、社会的インフラを使っているのに、負担をしないのはおかしいという、理屈で、外形課税を負担しているのやね。
ただし、資本金1億円以上の大企業だけ。。。大企業は、決算が赤字でも、一定の負担をすべきという、思想から来ている。。。何か、社会主義的な考え方やけどね。。。
今度、悪名高き法人税を、外国の企業並みに低くしようということになった。そこで、この税金を下げるための財源探しが始まったのやね。。。。
よくよく考えて見れば政策を実行するのに、代わりの財源をどうするかを考えなければならない事、自体、いかに、今の予算が硬直化していて、今の税収にぶら下がっている奴等が多いかの現れなんやけどね。。。税収が下がれば支出を減らせばええだけのことやのに、それをしない。。。この発想が元兇や。。。
その財源として出て来たのが、赤字法人への課税・・・。赤字の企業でも外形的に売上高とかに応じて、税金を納めなさいという考え方なんやね。。
日本の企業の99%は、資本金が1億なんて、ぜんぜんいかない中小零細企業や。。。多くの零細企業が、生き残るために必死の努力をして、持ちこたえている時に、赤字の中小企業から外形法人税を徴収することにしたら、どうなるか。。。
政治家の先生方は、想像力が無いのやろうか。。。多くの企業が廃業、倒産、生きる望みも閉ざされて、首をくくるしかないようになることを。。。
今の世の中は、役人と大企業のためだけに回っている。公務員と大企業に勤めている人の割合は恐らく労働人口の約2割ぐらいやないかな。後の8割は、自営であったり、中小企業で働いている。この現実を見て見ぬふり。。。公務員と大企業サラリーマンにだけ有利な政策ばかり出て来る。。。舐めとるんかな。
この思想の背景には、日本をどのような国にしたいかという、マスタープランが必要や。競争社会の行き着く先は、大企業しか、生き残れない社会や。今の日本は、99%が中小企業や個人経営、自営。。。これらの社会バランスをひっくり返したいのかな。。。
日本人全部を、大企業勤めのサラリーマンか、役場勤務や何かの公的なお仕事をする組織に勤める人にしたい。。こう、考えているとしか、私には思えないのやね。。。
多くの中小企業がいて、その多くが独自に経営しているから、日本経済は強いとされている。大きなシャボン玉は、一発の打撃で割れてしまうけど、小さなシャボン玉が沢山つながった泡は、潰そうと思ってもなかなか潰れない。。。だから、日本は経済が強いのやね。。。
法人税の引き下げとセットで、赤字法人の財布から、銭を盗み取る政策には、あまりにも理不尽や。。。税金足りないのなら、税金で飯を喰っている人たちのクビを切れ。くだらん税金の使い方を正せ。共産党の言っておる事がまともに聞こえてしまう今の日本って、ちょっと、狂ってきているで。。。