すしカウンター下のつばぜり合い
オバマ大統領が来日して、銀座の高級寿司店「すきやばし次郎」で、安倍総理と会談したそうな。
このビルの同じ地下一階にあるバードランドという焼き鳥のご主人によると、くつろいだ雰囲気どころか、初っぱなから、シビアな話ばかりだったとのこと。
ハワイ生まれで、寿司を食べたこ経験も多いオバマが、今まで食べた寿司で最高。という、リップサービスも、安倍総理は全部食べたけど、オバマは半分ぐらいしか実際は食べなかったという、お話からして、シビアな駆け引きがされていたことを、表している。
アメリカは日本に牛肉や豚肉の関税を撤廃させたい。その交換条件に、尖閣は日米安全保障条約の庇護範囲と大統領自身が、発言しようということなんやろうね。
ただ、このネタは、もうアメリカの高官が尖閣は守るという発言をしている後出しジャンケン。古いカードをもう一度使う手には、日本は乗れない。
米国は、既に、韓国と自動車のFTAで韓国製自動車の関税撤廃をしている。これも、本命・日本への餌なんやね。韓国に非課税で、日本は10%の自動車関税なら、日本は困るだろう。。。日本も非課税にしてほしいなら、ビーフ・ポークの関税障壁も外せ。。と迫っているという事やろう。
ただ、米国は、もし日本製自動車の関税をゼロにしたら、デトロイトが黙ってない。現地生産が増えているとはいえ、米国の自動車産業は、アメリカでは力のある政治団体でもある。だから、米国の自動車市場を、おいそれと、日米貿易交渉の、生け贄に差し出すはずがない。
米国は日本の、米麦などの農産5品目の関税維持のメンツを立てたのだから、牛肉豚肉は、押せば、譲歩するかも知れない。。。アメリカの交渉の瀬戸際は、首脳会談にまで持ち込むぐらい、真剣や。。。
日本側は、馬鹿の一つ覚えのように、「おもてなし」の心で、うまい物喰わして、酒でも飲ませりゃ、人間関係が出来て、うまくいく・・・。という、クラシックな手。。。ハワイ生まれで日本人に慣れているオバマには、通じないのかもね。。。
日本人は、白人には媚びるけど、黒人にはあまり親しみを感じない悪いところがある。このあたり、ハワイ生まれのオバマは、多くの日系人と関わって、あまり良い印象を日系人に持ってない可能性もある。
米国初の黒人大統領も、差別を感じる感覚は厳しい。日本人が白人にはへいこらして、他の人種には、下に見る差別的な民族であるという、感覚を口には決して出さないけど、腹の底では思っている恐れはあるのやないかな。
日本人の中に有る無意識な差別感。この微妙な感覚が、彼は感じているのかも知れない。。。
今までの米国大統領は、同盟国日本への訪問は、儀礼的で、言っちゃ悪いが半分遊び感覚、物見遊山なところが多かった。
自分の知らない異国の文化に酔い、物珍しさという好奇心を満足させるだけの気楽な旅行感覚。ただ、オバマは、結果を求められる真面目さがある。黒人初の米国大統領は、誰かに後ろ指を指される感覚は、負けに等しいと、考えているのやろうね。
そのぶん、ちょっと余裕が無く、大局より国内の評判を優先してしまう。本音で腹を割った話が出来ない・・・・。そんな、やりにくさが、日本側にもあるのやないかな。
安倍総理の靖国訪問を、同盟国アメリカの大統領まで、ディスアポインティド(残念)と、言ってしまった失策。。。中国の狙い通りにまんまと乗せられたミス。これひとつとっても、余裕の無さが見て取れる。
後退していく米国、より巨大化して、傲慢になる中国。日本は、この二大大国と、どう向き合っていくべきか。。。難しい舵取りを考えたら、のんびり、寿司を食っている暇は無いのかも知れないね。。。