変わってきた冷戦構造
我々日本人には、少々関心が薄いウクライナ情勢。ウクライナの一部であるクリミア共和国が6割がロシア系で、住民投票をされれば、ロシアの帰属になるのは、必定。
民主主義の社会なら、国民の多くがロシア復帰を望んでいるのなら、それはそれでいいのではないかと思うのだけれどね。
ところが、EUとアメリカは、ロシア軍を派兵して、クリミアを盗ってしまう行為は、侵略行為だと批判して、ロシア制裁を辞さない構え。。。日本人には分かりにくい構造や。
ただ、日本人に分かりやすいと言えば、国連の常任理事国での勢力図なんやね。ご存知の通り、第二次世界大戦での戦勝国倶楽部である国連安保理事会では、長きに渡って、ソ連と西側諸国が対立関係にあった。
スターリニスト同盟であった中国も、何か事有る度に、ソ連と中国が御神酒ドックリで、米国・英国・フランスの自由主義同盟国と対立する構造があったのは、まだ記憶に新しい方も多いやろう。。。
ところが、今度の、ウクライナ紛争に関しては、中国がロシアの身方をしてこないのやね。何故か。それは、クリミアのロシア系への独立は、国内に多くの独立問題を抱える中国にとって、アキレス腱やからなのやね。
仮にクリミア独立派が勝利して、また民族独立運動の火の手が上がると、中国国内での台湾独立派がこれに反応する。新疆ウイグル自治区も、自分たちだけで、独立国を作らせろと言ってくる。チベットだって黙ってない。。。
つまり、中国国内での民族運動に火が付く公算が高まるのやね。。。これを習近平は最も恐れている。タダでさえ、国内は、地方役人の腐敗批判やら、所得格差が拡がって、一触即発の状態をかろうじて、軍事力と、日本など、他の国のことへ、国民の目を逸らす作戦で、何とか、しのいでいる状態に近い。
ここに、もし、国内から、独立運動に火が付いて、手がつけられなくなったら、中国共産党の一党支配である現体制は、崩壊の危機の可能性すらある。そうなったら、尖閣どころやないのやね。
中国の国防費が、もの凄い高率で増大しているのは、実は、半分以上は、国内の治安に費やされているのやね。それほど、国内の治安維持が、もう難しくなるほど、緊迫していると言えるのやろうね。
ここで日本は、対岸の火事と、高見の見物をしている場合やないのやね。危機に陥った政権は、一発逆転満塁ホームランを狙うようになるのやね。つまり、国民の目を一気に外に向けられる作戦に出て来る可能性があるのや。
何かに、言いがかりをつけて戦争を始めるとか、例えば尖閣上陸作戦を実行してくるとか。マレーシア航空機への航空機墜落のイチャモンを、とっかかりにして、南沙諸島とマレーシア叩きを仕掛けてくる可能性もある。要注意や。
破れかぶれになって、ミサイルぶっぱなしたり、国内にある外国企業の資産を、差し押さえるなどの、強権発動をしてくる可能性すらある。チャイナリスク満載やからね。この国は。。。
米ソ冷戦時代は終わって、これからは、米中冷戦時代がやってくると予想する人もいる。世界一の経済大国になる中国は、その奢った態度で、いつか、牙を剥くときが来る。
我々は、暴発させないように、適度にガス抜きをして、大爆発させないような、難しい作戦を強いられることになると思うのやね。。。
歴史というものは、残酷な物で、栄えた者は、いつか廃れる。謙虚で、着実な国が、長く利益を得られるものなんやね。おごることなく、いつまでも平和で幸福な国に、日本をするには、どうしたらええか。今から日本は真剣に考えておかないとあかんのやね。。。
それにしても、潘・ギブンさんよ。国連事務局長が肝心の時に前に出てきいひんのかいな。仕事せえよ。