敗者しかいない。。。
7/8(月)5年前、当時11歳の子どもが自転車に乗っていた。神戸市北区というから、ここは、かなり山間部で、坂道が多い。ちょうど、下り坂で、その子の乗っていた自転車は時速20~30㎞は出ていただろう。
不幸なことに、この子の乗った自転車は、60代の女性に激突。被害者は、寝たきりになってしまったそうや。自転車と言えども、道交法上は、軽車両。一歩間違えたら、こんな重大事故になってしまう。
先週出た判決で、この自転車の子どもの母親に、9500万円の賠償をしなさいというのが出た。3500万円の慰謝料と、6000万円の保険会社が支払った保険金への賠償請求。これが認められた。保険とはいえ、被害者の方がかけていた保険。この保険金は、本来は加害者が支払うべきもの。。。という、当たり前の話や。。。
この事例って、たかが、子どもの自転車ぐらいで、そんな大きな事故は起きないだろうという、大方の予想を大きく上回った。子どもにかける保険といえば、その子自身が怪我をしたり、事故に遭ったりを想定しているのだけど、その子が起こした事故で、保険を使うケースは、珍しい。今回も、その子に責任が有る事故だけど、保険には加入してなかったようや。
子どもが起こす可能性が有る事件事故。。。保育園や幼稚園、小学校などで、友達を突き飛ばして、相手の子が倒れて、頭の打ち所が悪くて、亡くなってしまった。。。賠償金は2億円以上。。。この子は、一生、この賠償金を払い続ける人生しか残されてない。。。そう、思ったら、怖いね。。子どもにも、その子が加害者になるケースを想定して、しっかり保険に入っておく必要があるのやろうね。。。
今回のケースで、11歳の子どもは、まだその母親に責任が有るとされた。年齢によって、子どもの責任か親の責任かを区別するのは難しい。。。ただ、被害者救済の目的で、誰かが悪い事にしないと、やられた方はたまらない・・・という、大人の判断だったのは間違い無いわな。。。この母親、こんな大金、支払えるのやろうか。。。
この子はスイミングスクールへ通っていて、その帰り道だったそうや。普段は子ども用のヘルメットをかぶっているが、その日に限って、スイミングスクールにメットを忘れたそうや。これが、そんなええかげんな躾しかしてない証拠とされて、母親に賠償責任有りとされたそうや。ちょっと、理不尽なところもあるけど、寝たきりになっている被害者のことを思うと、何らかの解決法が必要ということなんやろう。
この司法の考え方って、国賠の時の思想と同じ。。。加害者の責任や過失の度合いを測るのではなく、結果として、被害者の生活の回復のため・・・が、尺度になっている。これって、致し方のない事なのかも知れないけど、発想が、かなり社会主義的というか、全体主義的な部分が有るのが拭えない。。。
事故っていうのは、人と自転車の場合でも、その事故の起こった事によって出来てしまった被害を、その事故の過失の度合いで割るやり方で解決を図る。今回の場合は、寝たきりになってしまった被害者の方の被害が格段に大きいから、ほとんど、加害者の負担になるケースやろう。。。
事故っていうのは、誰も起こしたくて起こすものやない。故意にやったら、刑事事件やからね。ちょっと、どっちかが、気をつければ防げた。ただ、運の悪いことに、その偶然がぶつかって、悲惨なことが起きてしまう。11歳の子どもに、気をつけなさい。危ないからスピードを出すな。いくら、口を酸っぱくして、言っても、起きてしまう事は、起きてしまう。。。この子のお母さんが悪いと判決は言うけど、この手の事故には、敗者しかいないのやね。。。
運命を恨むしか無い・・・。気の毒やけど、それしか言えないわ。。。