日本食自慢の空しさ
6/14(金)最近、「クールジャパン」という言葉を良く聞く。夏場にノーネクタイで冷房代を節約しようという、意味なのかと思ったら、格好いいという意味の「COOL」だと言う・・・。アベノミクス前の、どうしようもない経済状態の時に、何か日本にも世界に通じる良い物があるのではないかと、「ええとこ探し」をして見つけてきたのやね。。。
それによると、どうやら、日本のコンテンツ産業というか、アニメや、キャラクター、ゲームソフトなどのことを指すらしい。何が格好いいのか、もうひとつ、オッチャンには分からないのやけどね。。。
売り上げ的にはゲームソフトが数字上、9割を占めるクールジャパンの経済規模なんやけど、そっちの方が、このところ、停滞気味で、日本の誇るアニメの売り上げも、一時の半分に留まっている状況なのだという。格好いいクールじゃなくて、お寒い状況のクール。。。
この状況を何とかしなくてはと、新しいネタを捜してきたのが、日本料理・・・なんだという。確かに、外国に行くと、多くの所で、よく和食を目にすることが増えた。日本風のラーメンなんかも、中華料理ではなく、日本の麺料理として、本場の中国や台湾なんかでも、日式拉麺と表示されることが多い。どこがどう違うのか、サッパリ分からないけど、確かに日式の方がうまいかな。。。
それにしても多いのが、なんちゃって和食。日本風の内装にして、居酒屋さんのような雰囲気は醸し出してはいるものの、韓国人が経営している店だったりすることが多いし、食べてみたら、酷いという経験のある方も多いやろう。これかいな・・・という軽い裏切り。。。あるよね。。
ただね。食というものは、それを食す人の味覚に合わせて、その土地独特の進化をしていくものやと思うのやね。日本が、それは邪道だ、本物の日本食はこうだと、いくら言っても、生の魚を生理的に食べられない人はまだまだ多いし、納豆やたくあん漬けなど、人の食べる物では無いと思っている人もまだまだ多いのやね。。。
寿司がアメリカに渡って、カリフォルニアロールのような、別の食感や風味のあるものに変わったように、食べ物は、基本的に、その現地の人が受け入れるかどうかや。。。それが無理なら、どうすれば受け入れられるか・・・なんやね。くさやの干物や、鮒寿司に驚き、なまこや、タコを食す日本人を野蛮人だと思う人もいるということ。。。。忘れたらあかんのやね。。。
そもそも、正当な日本料理の普及に税金を使うこと。。。何をしたいのか。。。それが国益になるのか、日本に納税してくれるのか。世界を日本食で埋めて、マグロを日本人の食卓から駆逐させてしまうだけのような気もするのやけれどね。。。
以前、この話題が出た時に、「すしポリス」・・・と批判された。正しい日本食を認定し、それ以外を日本食でないと認定しない。。。これにどれだけの意味があるか。。。私、これって、日本のお役人さんが大好きな、上から目線での、「お墨付き」商法を世界にまで拡げていこうという腹・・・に見えた。
あまりにも、国際感覚が無く、現実離れして、食味という極めて個人的なものに、評価を入れて、それをランク付けする発想。。。こんなものが、現地の人に喜ばれるのかね。。。そのために、日本の国家予算を使う・・・ちゃうやろ、これ・・・。
食べ物のお店の味で、お店の評判が良いと、客が増える。客が増えれば繁盛する。不味ければ、客が来なくなり、そのお店は、潰れてしまう。。。資本主義社会では、当然の弱肉強食のルールが、立派に機能するもの。
寿司ポリスは、その国の食文化を否定することにもなる。アボガドが入って、チリソースで食べる巻き寿司。日本人なら、飛んでもないものだけど、メキシコ人は、美味しい美味しいと食べる。それでええのやないか。食は、世界の枠なんか、気にせずに、どんどん、良ければ真似られていくもんや。
日本で何かを食べようと思うと、恐らく、ありとあらゆる、世界中の料理が食べられる。それも現地にかなり近いものがね・・・。こんな国は実は少ない。でも、そんな日本でも、そのまま現地の味を出してしまうと、流行らない。日本人向きに辛さを調節したカレー。日本人に嫌いな人が多いパクチーは、入れないタイやベトナム料理店も多い・・・。それでええやんか。目くじら立てて、これは、○○料理ではないと叫ぶことに何の意味がある。みんな、美味しいものが好きなだけ。。。それが幸せなんやないか。。。