日銀に景気回復を丸投げでいいのか? | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

日銀に景気回復を丸投げでいいのか?

11/12(月) 先週、自民党の安倍総裁は、都内で行った公演の中で、今までの政治家より一歩踏み込んだ形で、日本のインフレターゲットを3%に設定すると述べた。デフレからの脱却が、朝まで生テレビなどの討論番組レベルでよく発言される。物価を意図的に上げて、景気を上向きにしようというのやね。

 私、次期総理になる可能性が高い人が、ここまで踏み込んで、意図的な景気向上策を示すのは、かなり勇気の要る事やと、思う。確かに、1000兆円とも言われる国と地方の借金を返すには、インフレにして、貨幣価値を下げる方法が、かなり有効や。昔の高度成長期のように、10年倍と呼ばれた高金利政策で、好景気を続けられたら、あっという間に借金が相対的に減らすことが出来る。

 ただ、その反面、日本の円の貨幣価値が下がり、輸入品を日本に入れるのに、より多くのお金を払わなければならなくなる。原発止めないといけない時代に、輸入に頼るエネルギー政策を続けざるを得ないこのタイミング。。。間違えたら、ボロボロになる賭けにも見える。。。

 それと、もう一つの懸念は、人口が減り、経済成長が止まった日本に、景気を右肩上がりにする底力が残っているかどうか・・・なんやね。。。物価の上昇は成功しても、雇用が悪化したり、所得が上がらないと、国民生活は苦しくなる。この劇薬を日本人が飲む勇気があるかどうかなんやね。。。劇的に効くかも知れないし、死んでしまうかもしれない。。。この懸念が、ゼロではないのやね。。。

 財政健全化に成功しても、国民生活がボロボロになって、物の値段は上がるは、給料は上がらないは、リストラは増えるじゃ、どうにもならへん。。。民主党政権下で、国民は国に頼る人が爆発的に増えた。この人達は、直撃する物価高に果たして耐えられるのかという、危惧がある。。。経済学者の机上の論理を現実の経済で治験するだけの余裕が日本にあるのかという、懸念もある。。。

 景気はそんな簡単に政治家がコントロール出来るものやない。そんな簡単に出来たら苦労はしない。。。だから、その前に、水ぶくれした国家予算を半減するとか、天下り団体への助成を一切禁止するなど、具体的な公金がだだ漏れになっている現実を何とかするのが先やろうね。。。

 それと、日銀法を変えてまで、日銀に政府の言いなりになって貰う・・・とまで踏み込んでええのやろうか。日銀に景気回復の責任を取らせるやり方は、私は政治家の逃げでしかないようにも思える。そこまで日銀に景気のハンドルを持たせることって、もっと議論が必要な気がするなぁ。。。