アリバイ会社が大手を振って歩く時代 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

アリバイ会社が大手を振って歩く時代

11/7(水) 先日、早朝のNHKニュースを見ていて、少し驚いた。そのニュースでは、「なりすまし」をテーマにしての特集を放送していたのやけれど、あぁ、ネットで良くある金融機関とか、証券会社のログイン画面をウィルスに仕込ませてあるあれかと思っていた。でも、違うのやね。。。

 NHKだから、言葉を一生懸命、慎重に選んでいるのは分かる。。。みなさまのNHKだしね。。。その特集の冒頭は、飲食業に就くシングルマザーの女性のインタビューが、顔にモザイクをかけて、流れていた。そして、恐らく20代後半と思われる女性の名刺。

 その名刺には、IT企業の営業企画の文字。。。そう、平たく言えば、バーのホステスさんが、男と別れて一人で子育てをされていて、この子を保育所に預けるために、この母親は、ちゃんとした会社に勤めていることを偽装しているというのやね。。。悪びれることなく。。。

 実際、問題として、働くシングルマザーの就職というのは、本当に厳しい。まともなお仕事に就ける確率はかなり低く、水商売ぐらいしか、働き口がない。。。だけれど、水商売のお店は、ちゃんとした源泉徴収票を発行してくれないところがほとんど。アパートを借りたり、保育所に子どもを預けようとすると、ちゃんとした収入がある証拠を求められるのが現実。だから、仕方無く、この人達は、「アリバイ会社」という、名刺や、源泉徴収票などの書類を偽装してくれる所に、依頼して、その証明を買っているというのや。

 私、この手のニュースの大事なところは、どの点に焦点を当てるかという所やと思うのやね。。。シングルマザーの子育ての厳しさをテーマにするのか、それとも、文書偽装という、反社会的な行為を糾弾するところに、力点を置くのか。どうも、その絞り込みが中途半端で、現実を嘆くだけの内容に終わっている。

 番組では、アリバイ会社なる所に取材に入っていて、この会社の責任者の人にインタビューしている。その方曰く、我々の仕事は、「人助け」だと思っている。。。こうでもしないと、生きていけない人達が居るのが現実・・・と、言うのやね。。。

 でもね。就職なんかの時に、面接を受けて、その際に、履歴書などを見る。企業は、その人がどんな人生を送ってきて、これから、どうしたいのか。自社が、この人を採用して、良いか悪いか。。。それ判断する大事な経歴とかを、詐称されてしまったら、何を信じて良いか分からなくなる。

 どうも、この特集は、アリバイ会社のなっていることを、現実であると、肯定的に捉えすぎているような気がして、私には、少し、腹立たしかった。騙される者の身にも、なれよ。。。アリバイ会社なんて、所詮裏街道の仕事やないのか。経歴詐称に荷担するのが分かっていて、商売をしている人たちを、ちゃんとがん首まで晒してまで、報道してしまうことは、視聴者に、この手の商売を肯定して、社会的に認められているかのように、疑心を抱かせる。これは、どうみても、アカン事やろう。。。

 法律論は分からないけれど、依頼者が何に使うかをアリバイ会社に話して依頼していると罪になるなしい。でも、業者の方も、阿吽の呼吸か何か知らないけど、ニセの名刺を作ったり、ニセの源泉徴収票を作ったり、嘘の経歴書を作ったりする行為そのものが、犯罪でないとしたら、これは、大きな問題やで。。。早く、こんな商売が出来なくする法整備をしないと、世の中、嘘つきばかりになってしまって、何を信じて良いか分からない世界になってしまわないか。。。

 今の世の中、人を信じることが難しい世の中になってきている。だからこそ、その真偽を問う目が大事になって来ている一方、このような反社会的行為がお商売になってしまうこと。これは、嘆かわしい事やないのかな。。。誰だって、人は信じたい。疑うことを知らな過ぎるのが日本人の悪い所かも知れない。でもね。人も信じられなくなって、そんな社会に生きたいか。。。嘘つきばかりの世の中なんて、辛すぎるし、そんな世の中なんて息苦し過ぎて、生きてられないって。。。

 昔から、当たり前の常識が、どんどん、歪められている。ニセの書類を作ったら牢屋にぶち込まれることにしないと、どんどん日本が悪くなる。こんなことさえ、分からなくなったのかね。。。