ソニーへの恩返し、乃木坂46・ぐるぐるカーテン
2/26(日) 今をときめく作詞家でありAKBグループのプロデュサーでもある秋元康氏。彼は、55歳の私とほぼ同い年である。でも、ある意味、今の若い人たちの考えている事とか、使っている言葉だとか、若者文化とかを、詳細に渡り研究している研究者でもあると思うのやね。。。
作詞っていうお仕事は、文字通り、歌の歌詞を作るのが仕事なのやけど、彼ぐらいのヒットメーカーになると、彼の作った作品が、その時代の一部を切り取ったものであるという考え方が成り立つのやね。。。言い換えれば、今の2012年(平成24年)という時代に生きた証しのようなものを、歌詞に塗り込める事で、その記録を後世にまで残すという意味合いがある。
確かに、人間歳を取ると、その時代に流行った歌と、その時代背景、そして、自分の思い出をセットで脳に記憶していることが多い。ある町を旅した事が有って、その時、たまたま乗り合わせた路線バスから、もの凄くきれいな海が見えて、それにいたく感動した。それが歌詞になることによって、あの時の感動を思い出させてくれるってこと。こんなことって、けっこう、あるものなんやね。。。
きっと彼はそんな、エッセンスのようなものを、沢山引き出しに集めて、それをうまく組み合わせて作詞に生かしている。彼の歌詞の中には、その時の流行ったことや、幼い頃に感じた記憶や想い出、叶わなかった願い。そんなものが多く散りばめられている。
秋元康氏の愛称は最近は、やすす・・・というそうやけど、その、やすすが生み出してくるヒット曲。どれも、メガヒットする秘訣ってあるのやろうかね。。。私は、ある程度数でもあるのかなって感じる。彼は早ければ30分や1時間ほどで、一曲の歌詞を作ってしまうことがあるそうや。大事なのは、その材料になる事柄。
人の感情や機微の中に、人を感動させる要素の欠片を見つけた時に、彼の歌は、あっという間に出来てしまうのやろうね。。。ある意味、天才やわな。。。そして、それを繰り返して、とにかく沢山作って、その中から、徹底的にセレクトしたり、手直ししたりを繰り返す。。。そして、ある程度の作業を恐らく分業化して、アレンジャーやら、作曲家に柔軟に見直してもらうのやろうね。。。それで、ええ歌になる。。。
AKBが売れる前に世話になったのが、ソニー傘下のデフスターレコーズ。ところが、この頃はなかなか、曲がヒットせずに、赤字ばかりやったという苦い想い出がある。そのAKBがキングレコードに移籍した途端に、ブレイク。つまり秋元康氏の中には、ソニーには、申し訳無いという、思いというか、借りのようなものがある・・・と感じてはるのやろうね。。。
そこでその秋元康氏が、ソニーに恩返しするために企画したのが、ソニー版のAKB。グループ名は、ソニーミュージックの本社がある乃木坂を冠して、乃木坂46。AKB48の公式ライバルとして、売りだそうとしている。48にしないで、46にしたのが、48グループとは一線を画すという、彼なりの意識が垣間見える。
そして、その乃木坂46がデビューシングルとして出したのが「ぐるぐるカーテン」という曲。AKBグループのそれとは、全く違ったイメージ。どちらかと言えば、昔のおにゃんこクラブを彷彿とさせるイメージかな。。。選びに選んだかわいい女の子たちに、ちょっと下手くそで、稚拙なフリをさせて、素人っぽさを協調している。
教室のあるカーテンを身体に巻き付けて、二人だけで、ひそひそ話しをする女の子たち。その男子禁制の、ガールズトークを、男の子が興味しんしんで聞き耳を立てている様子。外からは、やっと暖かくなってきた春のそよ風が・・・春らしい。ちょっと、キュンとなる、いい曲になっている。また、やっちゃったかな、秋元さん。。。売れるのやろうね。。。きっと。。。