TPPの議論に入る前にやらないとあかんこと | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

TPPの議論に入る前にやらないとあかんこと

10/15(土) ものすごく重要なことやのに、なかなか論議が深まらないTPP。太平洋に面した7カ国が互いに関税を廃止して、協力し合いましょう・・・というのが趣旨や。。。もともと環太平洋戦略経済連携協定は、2006年シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4カ国で始まった。これにペルー、ベトナム、マレーシア、そして、オーストラリア、アメリカが参加を検討しだしてから、風向きが変わってきた。

 どちらかといえば、発展途上国で自国に輸出したい主力農産品を持つ国が、当初は参加を表明して、関税の無い優位さで、安定的な国際収支を得たい思惑と、相互に産品を交換することで、お互いの経済関係が膨らむのをメリットにしてきた。

 ところが、ここに豪州や米国などの国が参加してこようとしている。これらの国には優位な農産品があるし、これと、工業製品もある。これをやられてしまうと、日本製品は関税がかかり、米国製品は非課税ということで、圧倒的な優位を取られてしまう。という裏がある。

 そして、中国一辺倒に傾く世界経済に対向する別の大きな経済圏を作ることで、中国をけん制したいという意図も少しはあるのやろうね。。。

日本っていう国は、というより、国民性は、一人だけ取り残されるのではないか・・・というのを、極端に嫌う国民性がある。でもね。。。だからといって、こと農産品に関しての輸入大国である日本がここに参加する事は、国内の農産者を直撃して、食糧安保の問題も出て来る。安い外国産の食料ばかりになると、農家は作る物が無くなってくるからね。。。

 今のTPPは、実は「この指止まれ」状態にある。参加するしないは、まだこれから論議される。このバスに乗り遅れたら日本はえらいことになるという人。このバスは乗ってはいけないバスだという人。意見もバラバラや。。。

 韓国などは、米国との二国間での交渉、FTAをすでにもう結んでいて、韓国産の製品に米国では関税がかけられない恩恵を受けている。テレビや車での米国マーケットで、日本は、ハンデ戦を強いられていることになり、一部では苦戦している。。。

 関税というのは、最終的に政治や国家が国際取引に介入すべきでないという自由主義論においては、いつか完全に撤廃するという理想論がある。ただ、今の世界はまだまだ国によって、生活レベルや、年収や、GDPなどに大きな格差が存在する。何かの協定をする時、参加国の間での、この格差が0なら理想なのだけど、そんなことは無理。。。水は高い所から低いところに流れるから、いろいろな問題が起こる。。。

 つまり先進国は後進国の資源や食料が雪崩のように流れ込み、逆にお金は先進国から後進国にどんどん流れて、平準を保とうとする動きが大きくなる。つまり、日本など先進国の持つ優位性が失われる代わりに、他の先進途上国が大きく潤うという現象が起きるのやね。。。それも急激に。。。

 私、ここで問われるのはやっぱり、日本が今後、どうして食っていくか。。。とか、どうして他国と差別化して、世界での優位性を維持していくか。。。その設計図が求められていると思うのやね。。。何も無ければ、日本の集めた富に、群がって、寄って集って食い物にされるだけ・・・これが厳しい現実やろう。。。私、今の日本って、もう衰退の時期に入りかけているところやと思うんや。。。

 いま大事なのは、既得権を守るだけではなくて、新たな分野の開拓しかないと思うのやね。。。中国はいくら、世界の工場化は進んでも、実は、自国の技術力とか、独創性とか、開発力という分野などでは、まだまだ人任せや、真似っこ・・・の文化や。。。技術力においても、日本の金型がないと、質の良い成形品が出来なかったり、特殊な電子部品を輸入しなければ、製品が成り立たない部分というのはある。。。この高度な技術力の部分でしか、ものづくりの分野での優位を維持することはできなくなるやろうね。。。

 今のTPPの議論を見ていると、経済界は参加しろといい、農林族は参加するなという。まさにまっ二つに意見が分かれている。日本は輸出で食っている国だから、いずれ、日本だけ特別なんてことを言っておられなくなるのが、現実やろうけど、それならそれで、農家は他の国が出来ないこれを作りましょうとか、ひょっとしたら、石油の代わりになるような作物とか、農地をソーラー化して、電気を輸出しようとか、海水とか、河川から水を作って、それを国際的な戦略商品にしようとかそんな論議が必要になつてくるかも知れないね。。。

 いずれにせよ、何も青写真がないままの議論は、海図を無しに大海原を航海しているようなもの。日本国民が、これで、日本の将来は安心やという気持ちになれないと、なかなか日本が良い方向に向かうことはない・・・というのだけは、現実なんろうね。。。