みなさんは肝炎和解金増税を受け容れられるか? | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

みなさんは肝炎和解金増税を受け容れられるか?

7/2(土) 先日、菅総理は、B型肝炎訴訟の原告団に謝罪と、和解金の支払いの会見をした。注射針を使い回したから、肝炎になってしまった。原因は集団予防接種や。。。確かに私たちの子供の時の予防接種は、一本の注射器で何人もの注射を順番にしとった。。。。それが悪い事やとは知らなかったし、他の友達が肝炎のウィルスに感染している可能性なんて無いと信じて疑わなかった。。。

悪いのは誰やって言ったら、注射針の使い回しをしたら、肝炎のウイルスが、他の人に移るっていうことを、つい最近まで、知らなかった医者たちと、それを禁止しなかった国・・・ということになっとる。。。

 ただ、医療の進歩で、今まで解らなかった事が判ってきたっていう場合、被害を受けた人たちを救済するために、国が悪いっていうことにしておく。。。っていう意味合いが強い。。。国賠になるケースというのは、犯人捜しをするのではなくて、気の毒な方々を助けてあげようという意味が強い。。。

 ただ、B型肝炎訴訟の被害者の人たちは、桁違いに人数が多い。。。今後5年間で支払われる和解金の金額は、多い人で一人、3600万円・・・という高額や。。。そして合わせて1兆1000億円もの和解金が支払われることになる。。。

 問題は、この和解金の支払いのために、財源が無いから、増税をしなければならなくなることや。。。つまり、何も悪い事をしてない一般国民が、結果として、肝炎患者への支払いのために重い税を負担することになる。。。そんな理不尽さが残ってしまうのやね。。。

 それに、今後30年間でこの和解金を払っていく事にすると、推計で3兆2000億ものお金が必要になる・・・。被害者救済の精神は立派なのだけど、何か、税で肝炎患者さんたちだけに、大金が払われる空しさ。。。他の病気で死んでいく人の多いなか、何故肝炎患者だけお金がもらえるの・・・っていう見方もしてしまう。。。

 確かに予防接種を受けただけで、肝炎になってしまった方は、運が悪いだけでは済まされない。。。ただ、その方たちへの償いをするのが、国民全員っていうのが、いまいち、腑に落ちないのやね。。。何か、公金で賄うしか仕方がない・・・っていう論理をフルに使ってしまって、逆に世の中の不公平感を拡げてしまっているだけ。。。っていう部分は無いか?

 この手の裁判は、昔なら、公序良俗に照らして・・・という基準があった。国が賠償すべき範囲は、限定的に抑えられて、少ない額で辛抱してもらうケースが多かったのやないかね。。。国民の負担が大きくなりすぎるから・・・という理由が付きそうな話や。。。。国家賠償にそぐわないかどうか。。。公害、ヒ素ミルク、いろんな判例も、社会での公平さが個人の不利益より優先されてきた。。。それが今回、有る意味、覆された格好になっとるような気がするのやね。。。

 国は、針の使い回しをしたら危ないっていうことを知っていたかどうか。。。知らなかったら国に落ち度はない。。。当時はまだそこまで知識がなかっただけ。。。で済んでいた話。。。雀の涙のお見舞い金を払って終わりというケース。。。でも、今回は原告の粘り勝ち。。。

 私には、何が社会正義なのか、判らない。。。何でもケツを国に持っていけばよい・・・という風潮が強まってくるのは、私はまともな社会を崩していくことになると思うのやね。。。

 日本人は、公共のためなら個人が我慢する事を知る国民性があった。それがここ20年ほどで、米国のように、訴訟主義。訴えないと損・・・という個人主義的な価値観が、急速に育成されてきてしまったような気がする。これがあまりにも進むと、日本の国自身のサイフが、国民から、悪く言えば、金づるにされる世界を容認してしまうことになるのやね。。。

 権利意識の拡大は、良い事やと教えられて来た。主張を通す事は、大事だと教えられて来た。生きるためには、相手に勝たないといけないと教えられて来た。。。でもね。。。本当に、みんな、そんな社会にしたかったのやろうか。。。私は、大分間違っていたような気がするのやね。。。