香港旅行記
香港旅行記
12/31(月) 大晦日の早朝、まだ暗い京都の街を4つの荷物を自動車の後ろに載せて家族5人で出かけた。さすがに年末もここまでくると交通量も少なく、名神高速・近畿道・阪和道・関空道・スカイゲートブリッジと乗り換えもスムーズ。普段はかなり混むであろう場所も大晦日の早朝は車も少ない。
10月にサラダ館というギフト小売店オープンさせて以来、休みの日はほとんど無く、忙しさと不慣れさで、ストレスが貯まっていた。それは、ヨメさんも同じで、PTAや体振のバレーもなかなか行けない状況。正月ぐらい抜け出したい。グアムは去年行ったし、ハワイも行った。アメリカやオーストラリアはしんどいし、近場でとなれば消去法で行き先は香港に決定。遊ぶ話はスグ決まる。幸い、テロの影響か12月に入ってからでも正月旅行の予約が出来る特殊な年。ヤッパ、行くっきゃないでしょう・・・。
近畿道あたりでうっすら夜が明けてきて、車は思いのほか順調に関空に到着。とは言ってもいつもは「はるか」や「リムジンバス」なので、マイカーで関空に来るのは初めてである。なかなか複雑な行き先看板をくぐり抜け、P2という関空の駅やホテルのある棟の立体駐車場に車を駐車する。
ここの駐車場からすぐに、あの空港用のカートが使えるのでこれもホント楽ちんである。連絡橋を渡って、2階から4階までエレベーターに乗ればスグに、日航のチェックインカウンター。はるかやバスなんかよりも、家族5人なら絶対自家用車が安いし、何より楽である。おまけに私は身障者割引で全部の高速代が半額。関空の駐車場代まで手帳を呈示すれば割引券がもらえて半額。9000円の3泊4日の駐車場代が4500円に。ありがたいありがたい。でもこの時期の香港はヤッパリ高く旅行代金は家族で58万ほど。こちらは安くはない・・・。
荷物を預けて、このビルの地下1階にあるローソンでいつものエビアンやおにぎりを買って出国審査へ。そうそうJALのマイレージもしっかり付けておこう。2日前は出国ラッシュでここがかなり混んだらしいので早い目早い目に。免税店の前で時間待ちしていたら、JCの後輩、中央市場の三木くんにバッタリと逢う。同じ便で香港へ行くとのこと。ただし、ホテルはシャングリラと言っていたから、かなり良いホテル。お互いこんな時しか行けないしね・・・。ご家族ご一統さま全員の豪華旅行だそうである。
香港ドルを少し換えておこうと5万ほど関空の銀行で換えた。これは、折からの円安もあったのだろうが、あんまり良いレートではなかった。やっぱり現地が一番。これは少し失敗・・・。ヨメさんは現地で良いレートで換えていた。
香港までのJAL701便はYでも空席が多く、ゆったりと空席を占領して座れる。機材も液晶テレビ付きの新しいヤツだし。。。これも後ろの方の特典でありがたい。ただし、機内食は後回しになるケースが多い。ビーフオアチキンのチョイスで知佳や未花はチキンしかなくスッチーに押し切られていたみたいである。私は「ビーフしかいやや」と言ったから、前の方から何とか一つ都合して来たみたいだったが。まぁ、そんなに旨い機内食ではない・・・。
4時間ほどのフライトで香港の空港に到着。おいおい、まるで関空の真似ちゃうの。というようなソックリなデザインの建物にびっくり。シースルーのエレベーターまで一緒やんか・・・。
空港でのピックアップは我が家5名と、もうお二人さんだけ。ラッキー!。ホテルにチェックインしてからスグに街ブラできるのも大変ありがたい。ホテルはモンコックにあるスタンフォードホテルという日本人が行くツアーではかなり安い部類のホテル。このホテルが載ってないガイドブックもあるくらいである。京都で言えばそう、町中によくあるビジネスホテルといったところか・・・。でも繁華街は目の前で地下鉄の駅も近く立地はすこぶる良い。部屋も思っていたほど狭くはない。
荷物片づけもそこそこに、取りあえずはホテルの南側一帯をうろうろしてみよう。おっと、変にオタクっぽい若人ばかりいると思ったら、そこは模型屋さんばっかりが集まっているへんな街。ぐるっと一周回って、安全を確認して、今度は地下鉄に挑戦。地図を頼りに見よう見まねでテレホンカードみたいなチケットを買って、MTRという地下鉄で取りあえず中環(セントラル)という駅へ向かった。
このMTRなる地下鉄、海底トンネルをくぐると少し高くなるけどそれでも11香港ドル(約180円ぐらい)。なかなか綺麗だし、旅行者にも路線が大変わかりやすく、自販機も親切。降り立ったセントラルという駅周辺はなかなかのビジネス街という感じである。それにしても人が多い。大晦日だからだろうか・・・。
その駅から少し歩いて山手の方にある「ユンキー」という有名なレストランが今日の夕食の目的地である。時間はまだ5時半。香港では7時ぐらいが夕食どきということなので、予約無しでも難なく席に着ける。ここは日本語メニューがあるのでオーダーは簡単である。英語も通じるしね。
勝手に出てきたピータンのお通し。海老の蒸しもの、ホタテ貝のXO醤いため、シーフードスープ、酢豚、チャーハン、マンゴープリン、紹興酒やビールなんかをオーダー。長女の知佳が食べれないのではないかと心配していたが、海老の蒸しものが特に好評で、ほかもまずまず。インターネットでの評判通りの味に大満足の食事だった。しめて1300ドルぐらい。5人で16000円なら安い安い。注文したハズのチキンとカシューナッツ炒めは結局出てこなかったけど・・・。
後から知ったのだが、ここの名物料理は「フラインググース」という飛行機に乗っても食べに来るという有名なグースの丸焼きだったそうな。そういえば180ドルぐらいでそれメニューにあったっけ・・・。しもたっ、それ食べてない・・・。失敗失敗。ガイドブックやインターネットの資料はヤッパリ持って行かないとね。。。
ユンキーレストランを出てすぐの所に餅屋がある。こちらの餅というのはパン屋さん。エッグタルトやビスケットみたいなものを買ってホテルで食べる予定。女人街をうろつこうとまたまた地下鉄でモンコックに帰ったのだが、そこは大晦日。見渡す限り人また人の波。あまりにも人混みがすごくて、この日は断念した。セブンイレブンで買い出しをして、大人しくホテルで少し飲もう。窓から見えるすさまじいエネルギッシュな人混みを肴に・・・。
2002年の1/1朝6時。モーニングコールでたたきおこされる。一日観光ツアーと称した「香港一日引きずり回しの刑」の始まり始まりである。ホテルの朝食バイキングは7時からなので、それには間に合わないと、ガイドさんが手配して、6時20分にお弁当みたいな朝食を部屋に持って来られた。缶コーヒーとサンドイッチリンゴがまるごと1個。ゆで卵が1個に小さいデニッシュが1つ、それに紙パックのジュース1本という途方もなく粗末なモノ・・・。おいおい朝食ぐらいまともなもの食わせろよなぁ。。。
7時10分前にその大型バス1番乗りのピックアップの後、正月のがらんとした香港の街を延々と何軒も何軒も香港有名ホテル巡り。1時間半ががりでツアー客をピックアップして、やっと行った初めての観光地が今さっき最後のピックアップしたホテルの真ん前にあるコンベンションセンター。香港の返還式典が行われた所だと言うが、お店も開いてないし、中にも入れない。なんじゃこりゃ。
時間調整にここを使っているのがみえみえである。そういえば、1組の客がこのツアーをキャンセルしていたっけ。そっちの方が正解だったかなぁ・・・。この手のツアーになると、どうもガイドさんに、こびへつらう人が多い。レストランの予約をやってもらったり、いろいろな現地情報を教えてくれたり、ガイドさんと仲良くなると良いことも多いのだが、我が家は自立主義なので、メシぐらい自分で食べたい方なのである。
やっとバスツアーに出発して、レパルスベイという観光地へ向かう。何のことはない砂浜のあるただの海岸というだけ。ここでは大きな大仏さんと極彩色の神社みたいなのがあり、そこでたまたま寒中水泳大会をしていた。知佳がスリを目撃したとか・・・。やっぱり、観光地の方が物騒なのは、万国共通である。
海底トンネルで香港島側へ渡って次はザ・ピークというの山の山頂へ、100万ドルの夜景も、寝ぼけ眼と霞でぼやける。山頂のお土産屋さんで紹興酒に入れる「甘い梅干し」を買う。なにもこんな観光地で買わなくてもいいのにね。無印良品みたいな名前の駄菓子のチェーン店だった。山の上から恐ろしいほどの急勾配をケーブルカーで降りてきて、今度はスターフェリーに乗り九龍側へ向かう。船の風が心地よい。香港は秋ぐらいの気候である。九龍側に着くと、絹製品やら宝石やらのお土産やに無理矢理連れて行かれる。何も買いもしないのにね。
やっと、昼食の飲茶へ連れて行ってもらう。レストランは1時過ぎとあってこちらの昼食時間のピーク。ツアーでは飲茶が6種類ぐらいと、炒飯や焼きそばなんかが出てくる。ショウロンポウやふかひれ餃子なんかのワゴンが広い店内を行き来するが、ツアーだと別料金になるので、他の人の手前、なかなか頼みにくい。それに、たくさんありすぎて食べられないしね。
昼食を食べてからも、革製品やら漢方薬やらあまりご縁のない提携土産物屋を強制的に廻らされ、昼からは1軒だけお寺を観て、線香やおみくじをして、デューティフリーまで引きずり回される。ツアーの辛いところである。この手のツアーは1つのグループを狭い小部屋に押し込めて、集団催眠的になかなか高額なお土産を買わせる手法で、どこでも似たようなもの。つい情にほだされると、つまらぬ高額の物を買わされるハメになる場合が多い。格安ツアーにはこのようなケースが多く、このコミッションのお陰でツアー料金が成り立っている可能性もあるのだが・・・。
時間がもったいないので、早く逃げれば良かったのだが、団体旅行の個人行動はなかなかやりにくい。シムシャアツイの方のデューティフリーでやっとのことで開放された。他の人は食事付きだそうで、糖朝というここも有名なレストランで夕食とか。もう引きづり廻らされるのはゴメンなので、あー、せいせいした。
シムシャアツイの大きいショッピングセンターを家族でブラブラ廻る。シティスーパーなるところでは、日本の食品が値段は高いが売っている。はたと、時間を見ればごはん時。もう中華料理はいやだという娘たちの意見で今夜はステーキハウスで夕食することにした。ここのラムもうまかったし、息子のポークのスペアリブも巨大だったがまずまずのお味。娘たちの食べた巨大なハンバーガーも美味しかったらしい。
地下鉄で3駅ほどのモンコックに戻り、夜は女人街ツアーへ繰り出す。これがやたら楽しい。300円ぐらいでトレーナーがあるし、雑貨も偽物もジャンクでポップなものが勢揃い。日本の携帯で着信すれば光るアンテナをテストしてやっぱり光らないなんて遊ぶのもOK。光らないハズはないと必死の香港の若者。
気にいれば値引交渉も想い出のウチ。帽子やパーカーなんかをいくら買っても安い安い。ホンマこんなんでええかいなぁ、なんていうほど安い値段。ホテルがここの近くで良かった。そうそう、スニーカー街というのもスグ近く。子供は全員新品のスニーカーを購入。コンバースとナイキとなんとか・・・。
1/2は香港では普通の日である。朝早くからホテルの真向かいの中学校やその横にある幼稚園では普段通りの授業が始まった。朝食はホテルの、もうひとつ旨くないバイキングで済ませて、5人で地下鉄に乗って金鐘という香港島のターミナルへ向かった。大きなショッピングセンターやまだ開店していない西武なんかをうろうろ。ところが昨日の疲労がたまっていてみんな足が痛い。未花も疲れているのかミョーに機嫌が悪い。
たまたまスターバックスコーヒーがビルの中にあったのでそこでしばし休憩をする。このソファーが良いイスだった・・・。マンゴーのジュースを半分氷にしたようなものもなかなか美味しい。
このツアーにはトラムという2階建ての市電と香港島と九龍半島を結ぶスターフェリーを4日間乗り放題できるチケットが付いていたので、これを使おうということにした。僅か2ドル(30円)ぐらいのものなのだが・・・。
ここでちょっとハプニング。私だけが電車に乗り込んだところで電車が突然出発。他の4人は次の電車を待つ。心配しなくても電車はほとんどつながってどんどんやってくる。5駅ほど先の銅湾なんとかいう駅で降りて、パシフィックプレイスというところへ。
あんまりたいして面白くない場所だったので、そごうの近くにある、行こうと思っていた「美味厨」という店で昼食することができた。少しわかりにくいところにあるのだが、なんのことはない菜っぱのまぜごはんに豚肉の甘辛いたれで焼いたモノをのせただけのものだったのが、これがバカうま。
牛肉のバラ肉を甘辛く炊いたモノを載せたものも、八角か五香粉の香りはキツイが、なかなか旨い。ヨメさんや娘は無難な雲呑麺を頼んだつもりがワンタンスープだけだったのもご愛敬。でもばかでかいニラやほうれんそうたっぷり詰まったワンタンで、これも美味しく、ハズレがなかったのも、インターネットで調べていったおかげである。近くにはデパートみたいなのがたくさんあるので、そこの店員さんみたいな人がお客さんには多かったみたいである。英語もぜんぜん伝わらないけれど、漢字を指させば何とかなる・・・。
健太郎がジーパンを買え買えとうるさいのでいろいろ探したがなかなかお店が見つからない。そこで地下鉄でシムシャアツイへ移動。あまりに疲労にタクシーでニッコーホテルの近くのデューティフリーの本店へ。ここにもジーパンはカルバンクラインとかしな無くて、健太郎とは明らかに芸風が違う。リーバイスとかがお目当てだったのモノが無く、少し他の買い物をして、またもあまりの楽さに味をしめてまたまたタクシーでホテルへ。考えてみれば5人も乗れればタクシーはかなり安い移動手段である。英語は全く通じないけど。。。
少しホテルで休憩して、「あんまり遠くまで夕食に行きたくない」との皆の意見で、「東寶小館」で最後は海鮮ものを・・・との夢は消え、近くの麺粥では有名な店へ行くことにする。京都なんとかというきしめんをゆでていためたものに、ミソと肉炒めをのせたもの。細い中華麺にねぎと生姜の炒め物をのせたものなどを、オーダー家族で115ドル。おいおい5人で食べて1600円かいな。という質素な最後の夕食でした。金魚街を歩いて、ジーパンを買ってケーキを買って、そうそう、昨日は私の誕生日だった。
ホテルに近づいてふとビルの地下からたくさんの人が袋をぶら下げて出てくるなぁと思ったら、そこは超級市傷。つまりスーパーマーケット。なぜ最後の字が傷なのかは不明・・・。いままでにもシティスーパーというところは行ったけどあんまり買ってない。ここはお土産になるものの宝庫。カートにいっぱい買っても2000円ぐらい。もっと早くここに気付いていれば良かった。セブンイレブンなんかよりまだここ安い。。。
1/3(木)はとうとう帰国の日。朝から不味い朝食バイキングはパスして、近くの飯屋へ健太郎と出かける。これがなかなか濃厚なミルク粥で旨い。このセットはミルク紅茶が付いて、雲呑麺がついて15ドル。おいおい250円かいな。健太郎は当てずっぽうに注文して玉子サンドとまたもやミルク紅茶が来た。これもご愛嬌。一番香港らしい朝食だった。
出発までの空き時間で昨晩発見したスーパーで最後の香港ドルを使いきるべく出陣。XO醤やオイスターソース、レトルトの中華料理の素。日清の出前一丁の香港バージョンなど、まさにスーパーはおもろいものの宝庫である。日本のお菓子や食品も予想外に多い。
空港送りのオマケについているデューティフリーツアーで、ネクタイ1本だけ自分へのお土産にして、家族分の名前を縁起の良い飾り文字にして額を作ってもらって家族の記念品にする。
ちょうど香港の空港でお昼になったので5人で食べたイタリアンがやたら高価な食事だった・・・。セキュリティチェックでヨメさんが持っていた旅行用の裁縫セットのハサミが没収になったが、日航機は満席で定刻通り出発。かけあしの香港旅行は終わった。
関空から自分の車で家まで帰れるのは本当に楽。運転はしんどいけど、荷物の移動がほとんど無い。1時間20分で帰宅。新聞と年賀状の山が迎えてくれた。どうも名古屋では大雪だったらしい。日本の寒さが身にしみる。
2002年1月