ゴールデンウィークは大忙し | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

ゴールデンウィークは大忙し

GWゴールデンウィークは大忙し


 平成10年の初キャンプは、5月の連休で始まった。場所は以前「三島池キャンプ場」と呼んでいたのが「グリーンパーク山東」と呼び名が変わった所である。いつもの年なら2月1日や3月1日は、午前九時に電話にしがみつくように連休と盆休みのキャンプ予約に明け暮れているのであるが、今年はあまり有名キャンプ場の予約をGETするのを止めたため比較的簡単に予約が取れた。


 毎年の年中行事になった感のある連休キャンプだが、渋滞と混み混みキャンプにはみんなええかげん飽き飽きしていたのである。

 そこで目を付けたのが今回訪れた旧三島池。北陸道米原ICから15分程度と京都から80㎞ほどしかなく、道が混んでも2時間あればなんとかなる。最近リニューアルしたので設備的にもきれいであろうとの予想である。


 5月3・4・5日の2泊3日の予定だったのだが、とにかく我が家は忙しい。私と嫁さんが3日の昼まで仕事が入り、息子の健太郎に至っては、5/1~2が修学旅行。5/3~4が少年野球の合宿。5/4~5がキャンプに合流という超ハードスケジュールだったのである。中2の知佳はバレーの試合が4/29にあって、そこで3年生チームが負けてくれたので今回はフル参加。


 小3の未花ひとり、暇な状態なのはいつもと変わらない。こうして連休キャンプは今井・吉川・池田・西田の各家族と我が家の5家族で始まった。

 5月3日のお昼までの仕事を嫁さんと滋賀県の大津市で片づけて、帰宅後、急いでキャンプ用品をお祖母ちゃんのタウンエースに積み込む。連泊には私のカリブでは積載量が心許ない。娘二人を乗せ、早朝に出発した健太郎の合宿練習場所である伏見区の三栖グランドに嫁さんを送り、私と娘二人とで、名神高速を北へと走る。他の4家族は午前9時集合で出発しているので、それを追っかける形である。


 天気がもう一つのせいか、ゴールデンウィークの割には道が渋滞していない。スイスイとまではいかないが何とか大きな渋滞は逃れて午後4時位には現地に到着することができた。

 グリーンパーク山東は米原から少し東にある鱒の養殖で有名な醒ヶ井から北へ10㎞ばかり行った辺りにある三島池周辺の里山近辺の平地を滋賀県山東町が開発したなかなか立派なリクリーション施設である。ゴルフのショートコースやスライダー、フィールドアスレチック(やや老朽しているが)、人工芝のテニスコート、体育館、ドーム、宿泊棟、コテージ等が施設内に整備されている。少し北には伊吹山のスキー場が見え、ハングライダーをやっているのが見える以外は、全く持ってのどかな田園風景である。


 場内をうろうろ探して、先発4家族のグループを探す。平地の陽当たりのよい場所はすでに多くのキャンパーが、フリーサイトのため、思い思いの場所を確保してのんびりした連休キャンプを楽しんでいる。先発隊はあまり人がいない池の畔にある森の中の一等地を確保してくれていた。近くまで車を移動して娘二人と50mぐらいタウンエース満載の荷物を運ぶ。先発の大人たちはゴルフや散歩に行っているのか姿が見えないが、身内の子供たちはサイト近辺で遊んでいる。いつものテントとタープをセッティングしていると、大人たちが帰ってきた。


 どうも森の中というのもあって少し肌寒い。おまけに風が結構強いものだから体感温度は余計低い。バタバタとセッティングを済ますともう6時である。食事の準備がかなり遅れているがみんなあまり気にしていない。池から吹く風があんまり強いのでリビングスペースを大移動してやっとの事で炭熾しにかかる。




 今回は車が大きいこともあって「スポーツマンズグリル」という鋳物でできたバーベキューコンロを持参した。このグリル家で使う分には良いが、キャンプに持ち出すには少し一大決心が必要なほど重いコンロである。コールマンのスリーバーナーに着火して早速炭を熾す。少し離れたところでは西田君が新品のバーベキューコンロに炭を並べてガストーチを使ってバタバタやっている。炭が元気になってきたところでやっと少し遅い目の夕食である。

 腹ぺこ軍団の子供たちを満腹にさせて、大人たちも冷酒やビール、ウィスキーなど思い思いのお酒でワイワイ夕食が進む。傍らではすでに満腹状態の子供たちが焚き火をはじめる。いつものグループキャンプの光景である。


 天気は相変わらずの少し曇り空だが、時折雲の切れ間から青白い月明かりがどんよりとした池の水もに煌々と光を落とす。ウシガエルだろうが、少し下品に「グワァ、グワァ」とドスの利いた低音の鳴き声が耳に入ってくる。隣のサイトまでは悠に20mは離れているので、気にもならない。あぁ、のんびりする。

お酒も程良く回って、焚き火の薪も尽きた辺りで各々眠たくなった人から就寝。ウシガエルの大合唱を子守歌にして、エアマットの空気漏れにもかかわらず熟睡する。


 翌日は未花が一番早起きだった。前日遅刻着の我々はろくに散歩も行っていないので、お寝坊している知佳は置いておいて、二人で散歩へ出かける。

 池田は未花より早起きして伊吹山の方面へ「走り」に行ったという。42にもなって全く元気なものである。

 三島池は周囲1~2㎞位の池で、鴨池と言う位マガモがたくさんいる。遊歩道を歩いていると親子連れか、恋人同士なのかは不明だが池周辺で大変人なつっこくヨタヨタとドナルドダックの顔をした茶色ときれいなグリーンが入り混じった体をしたマガモにお目にかかることができる。雌は茶色と白色の混じった柄なので性別は簡単に識別できるが、そこは人間なので私には親子か恋人かまでは判らない。ただ、ガアガアと檻のないところで普段あまり見慣れていない野生動物を手近に見ることができるのはなかなか新鮮である。池の周りをぐるりと回って、少し古びてはいるがフィールドアスレチックで遊び連休中のイベント情報をチェックしながらサイトに戻った。


 子供たちがかなり起きていたので、少し肌寒いこともあったので素麺をインスタントのだしで食べる「あったか素麺」で朝食を取った。本日の予定は正午から3時間テニスコートを予約していたがこれを2時間にして、テニス組と近くの養鱒場で釣りをする釣り組に分かれず、みんなで一緒に行動しようと言うことになった。まずコンビニで昼食を用意して、テニスコート脇で食べ、テニスの後、釣りに行くことにした。釣り三昧を目論んでいた今井家の次男瞬くんはこの決定には大層不満だったようで、テニスコートには姿を見せず車でスネていたようだが釣りに行く途中でご機嫌は直ったようである。


 醒ヶ井養鱒場は予想外に観光地化していて、しっかり駐車料や入場料も取る施設で入り口脇にある釣り池では貸し竿まちの長い列が続いている。釣れた鱒は1㎏1200円で必ず買い上げて下さいとのこと。1時間半竿待ちしたあるカップルは1分で予定の1匹を釣り上げてしまって、「なんや、あっけないなぁ」と漏らしていた。この1匹が1㎏近くある体調4~50㎝のなかなかの大魚で、こんなのをたくさん持って帰ったら大変だということで、みんな簡単に釣れても粘って釣ろうという気にはなれない。結局我々のグループで8匹もの鱒が内蔵を処理してもらって2枚開きにして本日の夕食の「ムニエル」になることになった。


 少し遠回りしてスーパーで買い物後、サイトに戻り私は新幹線で後から追っかけてくる嫁さんと息子を迎えに米原駅へと向かった。連休中だけあって国道はなかなか渋滞している。携帯電話のおかげでこういうときは便利だが、きっちり嫁さんと息子は出口を間違えて駅の反対側で待っていた。20分ほど時間をロスしてやっと旧駅の駅舎前で二人を乗せキャンプ場へ戻る。聞けば今日の試合で健太郎は初の満塁ホームランを打ったという。健太郎は3年の時はサッカーチームのゴールキーパーをやっていたが友達に誘われて「洛央メジャース」という地域の少年野球チームの4番ファーストのポジションを頂いている。6年になってからは毎週のように日曜日ごとに試合が入り、朝6時半集合出発なんて日もあるから送り迎えの親はたまらない。朝寝をたのしむなんていう休日の最高の贅沢と引き替えに毎週の試合観戦が続いている。

 ただ、さすがに修学旅行・野球合宿・キャンプしいう3連チャンには少し疲れているようでその日の夜は早々に高いびきで寝入ってしまった。2日目の夕食は鳥鍋と、鱒のチャンチャン焼き、それに昨日のバーベキューの残りという豪華3本立てメニューになった。天気も回復し星がきれいな夜だったので池の真ん中にある曲がり橋に夕食後寝転がって夜空を満喫した。

 翌朝は快晴。キャンプの撤収は後回しにして、全員で連休恒例の「キックベースボール大会」を実施した。子供と大人入り乱れての21人のキックベースはなかなかいい試合で大盛り上がり。楽しい連休のイベントの一つになった。末娘でいつも手の掛かっていた未花が、「また、キックベースやりたいね」と感想を、帰りの大渋滞の車で呟いた。「あぁ、またやろな」と答えながら、娘もやっとみんなと同等に楽しめる年齢になったのだと、うれしくもあり少し寂しいような気持ちになりながら京都の街を目指した。

 

1998年5月 滋賀県 山東グリーンパーク