巨大ショッピングセンターと買い物難民 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

巨大ショッピングセンターと買い物難民

5/29(土) イオンモールKYOTOっていうのが、やっと6月5日にグランドオープンする。それに先駆けて、イオンの以前からのお客さんとか、近隣住民などは5/27の木曜日あたりから、ソフトオープンという形で中には入れる。グランドオープンに人が集まりすぎて危険だから10日前ほどから、見物客を分散させよう・・・っていうヤツやね。。。いつものイオンモールの手や。。。

 まぁ、オープニングのチラシを見る限り、いつもの、どこかのイオンモールによく入っているテナントがずらりと並びました・・・という感じかね。。。まぁ、集客力という点で見ると、ジョイントコーポレーションが集めたテナントより、より実績のあるテナントを集められただろうから、より集客力が上がったモールになるやろう。。。

 ただ、確かに駅に近くて、この規模というのは、なかなか無い。。。車の客ばかりだった郊外型のイオンモールが初めて都心型の駅前に作ったモールとして、どのぐらいの結果が出せるのかが注目されるところやろう。。。

 それと、もう一つの注目点は、京都市の中での繁華街としてのナンバーワンはどちらか。。。という意味合いやね。。京都市といえば、四条河原町が繁華街の中心地やった。高島屋や大丸があり、京都の繁華街といえば、ここしか無かった。駅前にも丸物→近鉄が有ったけど、やっぱり四条通が栄えて、駅前はもひとつやった。。。

 ところが、京都駅ビルが出来て状況は一変した。核テナントにJR京都伊勢丹が入ると、あっという間に京都第三の売り上げを誇る百貨店になった。お昼に駅前で食事しようと思うと、行列を覚悟しないと食べられないぐらい。。。イオンが出来てこの流れは大きく変わるかもね。。。どちらかといえばさびれた駅裏という感じの八条口側に大規模な集客施設が出来たのやからね。。。ひょっとしたら、これからは駅の北と南で客を奪い合うような南北戦争になるのかもね。。。

 イオンって言えば、流通業界の勝ち組。全国どこへ行っても大規模な店舗があり、判で押したように、似たようなテナントが入った専門店街があり、地元の商店街が寂れたなか、その地域の消費をいってに集めてしまう・・・という現象が全国で起こっている。。。

 ここで、問題になってくるのが、買い物難民と呼ばれる人たちである。開設されて数十年経ったニュータウンなどでは、実は多くのお年寄りだけが残されてしまったところが多い。子育てが終わって、多くのかつての子供たちが巣立っていくと、元ニュータウンは、実はこんな高齢者しか住まない街になっているところが多いのやね・・・。そんなニュータウンの一つとして京都の洛西ニュータウンがテレビで紹介されとった。。。

 人口は減少し続けているから、かつて計画的に配置されていたスーパーマーケットは、採算性が落ちて廃業していく。。。少し残っていた個人商店も代替わりが難しく、廃業する店が多い。かつて便利だった街は、ちょっとした買い物をするコンビニさえもない陸の孤島になってしまって、バスに揺られて30分も行かないと、ちょっとした買い物すら出来ないということになる。。

 自動車があれば、買い物なんて楽なものなのだけど、そんな高齢者はなかなか車の運転も難しいし、もともと免許を持ってない人がほとんど。。。自転車も危険や。。。さみしい年金暮らしで、車を買うゆとりもない現実がある。。。こんな街に住む人たちにとって、命の綱だった地域のスーパーは大手のスーパーとの競争に敗れ、どんどん閉店する。残ったのは遠くにしかない大手スーパーの巨大店舗だけ。。。お年寄りたちがとても毎日いけるような距離には無い。。。。

 元ニュータウンに住むお年寄りは人口減によりバスの便も減り、少ない便を利用して遠く離れたショッピングセンターへ買い物に行く。そんなに頻繁に行くことは出来ないから、どうしてもまとめ買いになる。この姿を見て、大昔の買い出しを思い出した人も多いやろ。。。重い荷物なので、みんな、引き手のついたショッピングカートをゴロゴロ言わせて「買い出し」に出かけていく。。。

 流通の戦争っていうのは、いつも勝つ者と負ける者が出来ていく・・・。より大手で効率的にコスト削減に成功し、消費者の支持をより多く獲得したところだけが生き残り、多くの中小業者は淘汰されていく。。。この課程で、実は多くの買い物難民が生まれてしまって、こんなお年寄りにとって、大変便利だった近くの商店街や身近なスーパーが無くなってしまっている。。。何か、これが本当に幸せな社会になったんやろうか。。。日本は、どこかで、ボタンの掛け違いをしてしまったのやないか。。。真新しい、巨大なショッピングセンターを見上げて、ふと、そんなことを思った。。。コレで良かったのやろうか。。。