台湾と中国の距離感
2/25(木) 台湾で入院中に、いろいろと向こうの友人とお話をする機会がありました。今日はちょっとそのお話を。。。
台湾っていう島国はちょうど日本の九州ぐらいの島。ここに二千万人にも満たない人が住んでいる。首都の台北付近に二百六十万人もの人がいて、この人たちの多くが蒋介石さんが戦争で毛沢東率いる八路軍から逃れて台湾に政府を作った歴史っていうのは、ほとんどの方がご存知やろう。。。
ところが、中華人民共和国は、台湾っていう国を全く認めない。台湾は中国の一部であり、台湾政府というのは、中国の一地方でしかない。。。当時、国連の常任理事国だった中華民国からその座を奪って、台湾の地位を徹底的に貶めたのやね。。。おまけに、台湾と中国は台湾海峡を挟んでドンパチまでやる始末。。。
中国からしたら台湾は目の上のたんごぶっていう感じなのかね。。。他の国に圧力かけて、台湾人がヨーロッパの国にいけないように画策したりもした。。。二つの中国は認められない・・・ってね。。。
日本もそうやけど、台湾も、たった五十年ほど前までは、ほんと貧しかった。。。。でも、そこから何とか抜け出そうと、ほんと頑張ってきたのやないの。。。ろくすっぽ、食べるものも無かった時代から、したら、必死に努力してやっとええ生活が出来るようになった。。。それやのに、何もしなかった中国人に、そんなことを言われたくは無い。。。台湾人の心意気はそんなもの・・なんだという。。。
まぁ、二つの中国問題にしたら、日本っていうのは、なかなか微妙な立ち位置にいる。台湾は台湾省って言って、昔はずっと日本の一部・・・やったのやから、台湾にとって日本っていう国は、憎い統治国でもあったんや。。。でも五十年にもわたる日本統治のおかげで、台湾には鉄道も出来た。教育も拡がった。だから中国本土より先に先進的な地域になった。。。これもまた事実である。だから台湾の人たちは、ホントに日本人に感謝してくれている部分がある。。。。
ところが中国との関係改善、日中国交回復の流れのなかで、日本も米国も中華人民共和国が唯一の中国政府っていうのを、認めてしまった。台湾の人たちからしたら、何か梯子をはずされた感じ。。。強い憤りもあったやろうね。。。
だんだん中国の力が大きくなってくると、台湾や香港など、もともと資本主義の恩恵に預かっていた地域に住むお金持ちの人たちっていうのは、中国が共産主義のまま、このまま大きくなっていくと、蓄えたせっかくの財産も何もかも国に取られてしまうのではないかということを恐れて、自由で、移民の受け入れにも寛容なカナダなどの国に移住をしたいと考える人たちが多いのだという。。。
だから、世界的にも資産価値が安定していて、為替リスクの低い金を持ちたがるお金持ちの台湾人、香港人は多い。。。この話を
何でも、いま、カナダでは、別の意味で中国人がどんどん増えているのだという。。。なぜか。。。それは、中国の地方役人の子弟が、大金を持って、大挙してカナダ移住をしているのだという。。。どういうことか。。。
それは、中国の地方の役人制度という、この国の癌のようなお話と密接に関係がある。いま、中国は、絶好調の経済を背景にして、地方へどんどん投資がされている。たとえば中国政府が一千億元もの巨額の地方振興策を採るとする。ところがところが、実際の目的である地方のインフラ整備とか地方振興に使われるのはその五分の一かそこら・・・なのだという。。。
なせか。。。そのお金が地方へ行くと、一番上がガバッと私腹を肥やしてしまって、その下がまたとって、そのまた下が取って。。。というのが繰り返されるのやという。。。それに対するチェック機能がまるでない。。。だから、ガバっと横取りした金を子供に持たせて海外に移住留学させて、とりあえず、今、盗り放題の税金を確保しておこうとしているのだそうや。。。
これをいろいろな地方でやるものだから、カナダに留学している子供たちは、地方の有力役人の子弟ばっかり。。。なんていう、恐ろしい状況が続いているのなんやそうや。。。まあ横領した公金で子供に夢を託す。。。中国人の考えそうなこっちゃで。。。
まぁ、開放改革制度と昔ながらの地方役人の腐敗体質が交わった感じ。。。ほんま、この国にルールなんてない。。。
例えば電話ひとつとっても、日本は固定電話の時代があって、公衆電話の時代があって、それが自動車電話になり、携帯電話に進化した歴史がある。。。
ところが、中国本土や、発展途上国では、いきなりハンディホンや。。。公共の場所とか、車の運転中、病院の中などの医療機器に影響のあるところでは使わないなんていうマナー、あるいは、打ち合わせ中にかかってきた携帯電話へのコールは後回しにするとか、講演会中は電源を切ったりマナーモードにする。。。とかいう、我々にとって当たり前の文化というか、マナー、常識といったものが、これらの国ではまったく無い。。。まさに無政府状態。。。好き放題。。。映画館で他の人の迷惑を顧みず、大声で携帯でしゃべる人を誰もとがめない。。。信じられへんわ。。。
もちろん、このことは直接中国の人が悪いわけではない。そのような文化が熟成される期間をすっ飛ばして携帯電話が普及しだしたのやからね。。。日本に置き換えてみたら、明治時代にいきなり携帯電話が出現したようなもの。。。ルールができる時間的な余裕もそんなステップも無かったのやろうね。。。