キリン・サントリーの統合失敗の残したものは。。。
2/16(火) キリンとサントリーの統合。。。経済紙だけやなくて一般紙の一面も飾ったビッグニュースは、先週、結局、白紙撤回・・・という結果になった。。。
表向きの結論は、統合比率の相違点・・・。対等統合に限りなく近づけたかったサントリーと、一時1対0.5という厳しい案を出してまで、交渉テクニックを見せていたキリン。。。1対0.75まで話が進んだのやけれど、これ以上の譲歩は両者とも不可能と、統合話は、決裂した。。。
ビール食品分野での大企業同士の統合は、私は実は二つの企業文化の衝突が、一番の原因やと思うのやね。。。一言で言えば関西VS関東の企業風土の差や。。。サントリーといえば、非上場を貫いてきた珍しい企業。。。鳥居さんと、佐治さんという創業家の扱いを、統合した会社でどう扱うか・・・ここが一番揉めた原因やと思うのやね。。。
統合話は、当初、佐治会長、キリンの加藤社長(CEO)の線で進んでいた。。。ところが佐治さんはダブルCEOを要求。。。サントリー側の創業家を祭り上げておく・・・というキリン側の意図に、サントリー創業家側が気づいて、激怒した。。。というのが本音らしい。。。
キリン側はサントリーの創業家という特殊な関係を、金は出すけど口は出さない。。。サイレントマジョリティにしておきたかった。。。ところが、サントリー側は、いざというときには口も出す・・・という、創業以来のサントリーのやり方を温存したかった。。。ところがキリン側はこれを嫌った。。。これが一番の決裂の原因やったのやろうね。。。
いま、世界の企業は凄まじい勢いで、食ったり食われたりを繰り返している。。。今ある企業が、一年後も同じ形で生き続けているなんて、難しいと言われるほど、すさまじいM&Aの嵐が吹き荒れている。。。日本企業だけその例外でいられるはずもない。。。
多くの場合、今まで、日本企業は、買収される方より、買収する方やったから、良かったけれど、日本企業が100戦100勝し続けられる保証なんてどこにもない・・・のが現実や。。。まして、今の世界標準っていうのは、多くのマーケットをシュアした方が握る・・・という、厳しいサバイバル戦。。。
優秀な技術を持ちながら、日本独自の狭いマーケットに固執して、世界マーケットを失った携帯電話市場の失敗を考えたら、他の分野でも、日本方式が世界標準なんていう夢は、もう捨てた方が良い。。。
より大きなマーケットを抑えた方が、そのすべてを総取りするような時代。。。それだけ世界の市場は収斂して来ているのやね。。。
いま、東南アジアのスーパーマーケットでは、まだまだ日本製の食品が多く並んでいる。その多くは日本企業が現地生産している日本製品や。。。。ただ、その中に最近は韓国メーカーのものや、中国メーカーのものが増えてきている。。。製品というものは、市場があるところに拡がっていくもので、需要が製品を欲しがるものや。。。
いつまでも、日本で作って外国に売って商売するスタイルにこだわっていては、コスト高などの理由で、他国製品にその市場を取られてしまう。。。つまり、大企業は、多国籍企業になり、グローバル化を進めていくしか、生き残っていく道はない・・・というのが現状や。。。
好むと好まざるとに関わらず、世界のマーケットは常に安くて良いものを追い続ける。。。その欲求に応えられる企業だけが最期に生き残る。。。そんなサバイバル戦は、まだ始まったばかりなのやね。。。