日米関係は蜜月時代から倦怠期を経て成熟期に向かう
11/1(日) 月が変わってもう11月。。。あの世界中が凍り付いた世界同時不況から、もう、一年か。。。世界一早く不況から抜け出すはずやった日本は、世界一出遅れて、景気回復の糸口が見えたのやら、見えないのやら。。。
ただ、政権が変わったのもあって、日本人の心の中も、少しは前向きになって考え直すという風な機運が少しは出てきているのかも知れないね。。。もう、いつまでも、今まで通りのようなことをやっていてはダメ。。。そんな雰囲気が出てきている。。。
その象徴的な出来事が、対米外交の問題である。。。鳩山政権は、アメリカのポチ・・・とまで言われていた日本の対米外交を、何とか対等なものにしようとしている。。。
別に、反米になろうとしているのではない。いつまでも、アメリカさんの命令にばっかり従っているようなそんな関係を見直したい。。。日本は独立国なのだから、日本には日本なりの考え方や、外交方針がある・・・っていうことを、相手に認めさせたい。。。当然のことやね。。。
確かに今までの日本は、アメリカの言う通りやっていたら、良い。。。従順な僕(しもべ)のような存在やった・・・。世界の経済大国の中で一位の米国と二位の日本が合意していたら、他の国は有る意味、文句も言えなかったからね。。。それだけこの二か国の経済規模は抜きんでていたし、他を凌駕していた。。
ところが、BRICSを始めとした新興国や発展途上国の勢いが加速してきて、世界経済に占める割合が変化してきた。。。勢い、米国や日本の意見の重さは、相対的に下がってきたし、もう富も多くの国に分散されていく・・・という未来が、だんだん見えてきたのやね。。。折しも日米安保は50周年。。。見直しの気運が高まる素地はある。。。
今まで、アメリカは何かにつけて、軍事最優先。。。日本の防衛・・・っていう最強かつ、格好のネタがあったから、日本は、ちょっと脅したら金を出す・・・そんな甘い国。。。日本人の払っている税金っていうのは、米国民から見たら、銀行にあるATMみたいなものや・・・。とさんざん、バカにされてきたのやね。。いくらでも引き出せる預金。。。やて。。。
鳩山さんやら岡田外相の頭の中には、何でそこまでバカにされなけりゃいけないのか。。。という強い思い・・・が有ったのやろうね。。。これって、有る意味、長い自民党政権の中で、特別扱いされてきたことやんか・・・。日米同盟は、安全保障の基軸。。。これさえ、言っておきゃ、国防予算は降りたし、米国の国防産業へもええ顔が出来た。。。まぁ、おまじない・・・みたんなもんやった。。。
ところが、政治家っていうのは、本当は、もっと戦略的やなかったらあかん。。。名宰相と呼ばれた吉田茂のように、本当に日本の未来を考えるのなら、米国といかに事を構えずに、チンピラのような要求をバスバスしてくる米国を制することが出来るか。。。これが大問題やったんやね。。。今も昔もおんなじや。。。
この辺の所を察知して、米国政府は、どんどん日本へジャブを打って来ている。。。岡田外相は、在日米軍のお偉いさん方にヒアリングして、なんで普天間基地の移転問題について、前政権と取り決めた通りにやらなあかんのや。。。日本の政権は変わったのやで。。。って、当たり前の主張をしておる。。。
これに対して、米軍関係者は、基地の運営上認められない・・・とか、米軍の作戦行動に支障が出る。。。とか、まったくもって具体性のない反論しか出来ないのやね。。。そして、挙げ句の果てに、我々は、日本を守ってやっているのや。。。っていう本音。。。お仕着せがましい、いつものヤツや。。。
ここで、考えなけりゃいけないのは、日本は、まだ本当に米国に守ってもらわないといけないほど、ひ弱な国・・・なのやろうか。。。ということなんや。。。米国のアジアにおける戦略上、日本に米軍基地を置いておきたいだけ。。。と違うのか。。。という、根本的な疑問が残るのやね。。。どこまで、それに、お付き合いをするか・・・なんや。。。
日本の自衛隊の装備は、そこそこやし、まぁ、タンカーにぶつかって凹んでしまうほど柔ではあるけど、防衛能力だけやったら、かなりの税金も使っている。。。長距離への攻撃力こそ、戦争放棄の憲法上、ほとんどないけど、他の国に比して、そんなに遜色がないものまではなっているのやないのかね。。。
我々日本人は、戦後60年間、米国のおかげで、奇跡的な経済発展をなし得ることが出来た。。。って、教えられているやんか。。。それは、有る程度、確かなのやけど、それって、本当は、日本が、米国のアジア戦略の中に、ちゃっかりと、組み込まれていて、その負担だけを日本に負わせるだけの口実・・・っていう見方も出来るのやね。。
したたかな米国の戦略に、日本は乗った振りをしていて、米国に守ってもらうから安全。。。ロシアやら中国やらが、どんどん核実験に成功して、冷戦構造が深刻化していたから、それも無理は無かったのやね。。。
ところが、日本の外交方針っていうのは、この米ソ冷戦時代から、まったくもって、変わってない。。。もう、守ってもらわんでも、結構ですわ・・の一言が言えないのやね。。。アメリカが困るから。。。アメリカを怒らせたくなかった・・・というだけやったんやね。。。
アジアには、在留米軍を追い出した国がある。フィリピンである。フィリピンは、政治に関する国民の関心がとても高く、その割には経済的に貧しい。。。豊かな国米国に対する反米意識も高いし、日本や韓国のように、そんなに居心地の良い国でもなかった。。。そんなのが原因やろうね。。。最後の米国駐留軍を国外に追い出した時、フィリピン国民は歓喜して大喜びしたんやね。。。
よくよく考えてみたら、なぜ超大国であった米国は、世界各地に基地を置いておきたかったか。。。世界の警察を自認して、世界を自国の管理下に置くことが、国家の目標であるまさしく帝国主義の権化のようなものやんか。。。
その米国が、世界に派遣している部隊の維持費の負担にどれだけ耐えられるか。。。軍隊の駐留費は米国民の税金でなされるのやから、米国民がその負担を嫌やと言ったら、どんどん縮小していくことになるやろう。。。
ところが、日本という甘ちゃんの国は、その米国軍が駐留する経費を出してくれよる。。。おまけに、いつまでも、米軍を用心棒だ・・・というのを信じておる。。。ほんま、おめでたいで。。。なんて、思っておるのやろうね。。。
日米関係っていうのは、男女の関係に似ている。。。熱々のムードの時もあるし、時には喧嘩もする。倦怠期もあって、また成熟した関係になる。。。なんでも、かんでも、一方の言う通りにしていたら、もう一方にはストレスが貯まる。それがお互いに分かり合えると、相手を思いやれるような気持ちにもなる。。。本当に成熟した関係になるには、いろいろな試練が有るのは、当然と言えば当然やね。。。