歪んだ個人情報保護条例と電話に出ない家 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

歪んだ個人情報保護条例と電話に出ない家

10/1(木) 先日テレビを見ていたら、昭和・平成のカラオケソングベスト30っていうのをやっていた。懐かしい・・・って思ったのは、石川ひとみの「まちぶせ」。この歌は、この人よりも、5年ほど前に、三木聖子っていう人が、ユーミンの曲をもらって出した歌のカバーやったけど、カバーの方が大分、ヒットした。

元祖ストーカーソングとも言われるほど、怖い内容の歌詞やったけど、当時は、こんなこと、気にもせんかったのにね。。。昔は、そんな、長閑(のどか)な時代やった・・ということやろう。。。

 確かに、もし、誰か好きな人が出来て、その人の家を知りたいと思ったら、その人の後をつければ、簡単にその人の住んでいるところは判る。。。まぁ、そんな当たり前のことが、今では、ストーカー行為・・・となってしまう現実。。。これって、ちょっと、世の中が狂ってきている前兆のような気がして、しゃあないのやね。。。ここまで犯罪か。。。という線引きが難しいから。。。

 まぁ、年頃の娘さんがいるお宅なら、大事なむすめが、けったいな人につきまとわれる危険性があるから、細心の注意は必要なのやけど、それ意外のケースでも、どうも、個人情報保護条例っていうのが出来てきたあたりから、どうも、日本はちょっと、狂ってきているのやないかね。。。

 人権保護団体やら、公務員さんたちやらが、わっせわっせと言って出来たこの法律。私は出来た当初から、ちょっとやり過ぎなのやないか・・・と指摘してきた。子供が同じクラスの友達に年賀状を出そうと思っても、名簿が無いから、住所が判らない。

 子供の遠足で、雨天決行の連絡を、回そうと思っても、電話連絡網が無いから、それも出来ない。。。これって、毎日顔を合わす友達やのに、お互いに連絡は取るな。仲良くするな。連絡したい人は先生を通じて連絡しますやて・・・。アホちゃうか・・・って思ったんや。。。

 人と仲良くしようと思ったら、その人のことをまずよく知る。。。っていうことが大事や。その人がどこに住んでいて、どんな暮らしをしていて、どんな考え方や趣味を持っているか。。。名簿っていうのは、そんな基本的なデータを網羅した、仲良くなるための第一歩のツールやったはずや。。。

 好きな子が出来て、その人に初めて電話する時のどきどき感。。。こんなことが、今の子は出来ひんのやね。。。お気の毒に。。。

 学校の名簿を誰か不心得者が業者に売り渡したりしてしまうから、名簿は作りません。。。っていう考え方は、本来の名簿の使途からしたら、全く逆の話で、悪いのは、そんな名簿を買い取ろうとする業者の方で、そのために大事な名簿が作れない・・・っていうことの方が、私は本末転倒で、大問題やと思うのやね。。。学級名簿は絶対に、作るべき・・・やと思うんや。。。

 社会の中でも、例えば、町内会の名簿っていうのは、意外と大事で、どこに誰が住んでいて、その人はどんな人か・・・という情報は、実は、どこに誰が住んでいるかが判らない状況より、遙かに治安の面で有利に働くものなんやね。。。

 となりは何をする人ぞ。。。っていう都会の冷たい人間関係っていうのは、実は、人が人を、良い意味で気にかける・・・というシステムを崩壊させてしまっていて、いつも間にか、知らない外国人が住み着いていて、何か、爆弾でも作っているのではないか。。。恐ろしい宗教でもやっているのではないか・・・という疑心暗鬼を起こさせてしまう元凶にもなってしまっているのやね。。。

 自分の名前や連絡先を人に言えないような生活をしている人にとって、この個人情報保護条例っていうのは、格好の隠れ蓑を提供しているようなもの・・になってしまうのやね。。。どこどこの子供さんが、どこの学校に通ってはって、ここには、今度二十歳になる娘さんがいて、確かに、人様に、そんなことを知られるのは嫌・・・っていう人も多いのやろうけど、それは、それ。そんなのは、プライバシーの問題やなくて、ご近所付き合いの問題が、ごっちゃになっとる。。。

 誰だって、歳をとってからも、ずっとその街で生きていくのなら、良い人間関係のある街で生きたいと思うのは、当然の欲求なはずや。。。その、より良い人間関係を邪魔しているのが、この個人情報保護条例のところがあって、そんなどうでもええことまで、秘密にして、いったいどうしたいのか。。。って思う時が多いのやね。。。

 区役所に勤める人たちにとったら、人によっては、いろいろなクレームを言う人がいるから、そんな人たちに対抗するための法律が欲しかった・・という部分がある。区役所には、いろんな人が来て、借金取りが、夜逃げした人の転居先を教えろとねじ込んできたり、向かいの家が空き家になって、草刈りをしないから、虫が多くて困る。連絡をしたいので、向かいの人の連絡先とか、転居先を教えろ・・・なんていうのが、しょっちゅう、有るのやね。。。

 こんなときに、盾になるのが、この個人情報保護条例。。。条例により、お教えできません・・と、断る根拠としての法律が欲しかったのやね。。。教えたとなったら、誰の責任でそんなのを教えたのか・・・ってなるからね。。。

 でもね。自分の連絡先や転居先を人様に知られたくない人って、何らかの特殊な事情のある人だけなのやないのなね。。。ほとんどの人は、お天道様のもとで、まっとうな人生を歩んでいるのやから、自分の名前が電話帳に載っていたり、しても、何の支障もない。。。という考えの人が大半やったはずや。。。

 いや、むしろ、NTTの電話帳に載せてなかった人の方が、何らかの理由があって、載せられない・・なんていう、世間の冷たい目で見られていたのやね。。。ところが、この条例以来、電話帳掲載希望者が激減した。。。それは、本来、知り合い同士が、連絡を取り合う道具である電話を、業者の人たちが、商売道具として使い出した。。。ということが大きいと思うのやね。。。

 電話っていうのは、よくよく考えると、ちょっと暴力的な性格の部分があって、自分の仕事を一生懸命やっている時にかかってくると、その仕事を一時停止してまで、自分の時間を強制的に空けなければならなくなる・・・という性格があるのやね。。。

 うちにも、マイラインとか、車の買い取りセンターとか、ホームページの営業、成人式の振り袖、電気代がこうしたら安くなりますよ・・とか、土地の有効利用しませんか、携帯電話まとめませんか・・・、塾の宣伝、同和をかたった高い本を買え~とか、業務用電話のシステムが変わりましたので、あなたの会社の電話はもうすぐ使えなくなりますよ・・・とか、脅しやら、胡散臭いのも含めて、毎日、たくさんの電話がかかってくる。

 こんなのに、いちいちマトモに相手をしていたら、こっちの仕事が進まないばかりか、たまにカァーっと頭に血が上ってしまって、仕事が手に付かないときもあるのやね。。。これって、よくよく考えたら、なんで、こんなのに、いちいち、大事な時間を取られなくてはならないのか・・って思ってしまうのやね。。。

 これは、電話を使って、テレアポっていう、商売につながる人を見つけることを、仕事にする人が増えてきた・・・という事に大いに関係している・・・。これが拡がるのに反比例して、電話番号をあまり人には知られたくない・・・っていう人が増えたのやと思うのやね。。。あんまりこんなのが続くと、電話っていうのは、ベルが鳴ったら、誰かが出るもの・・・っていう常識まで、崩壊していってしまって、電話がかからないから、宅配便がなかなか届けられない・・・とか、いろいろ、不自由なことも出てきてしまうことにもなるんやね。。。

 ベルが鳴っていても電話に出ない家が増えてきているのは、モラルの崩壊以前の問題。。。こんな日本にした犯人は、いったい、誰なのやね。。。