今こそ、小泉改革の総括をしておくべき時期やろう
9/29(火) どうも、小泉改革っていうのは、良いところもあったけど、負の遺産の部分も意外と大きくて、日本人の生活とか、日本人が、どういう日本に、これからしていきたかったのか。。。という、大変、大事で大きい決断を、実は迫られていた・・・というのが、判ってきたのやね。。。
何でも、競争させることは「善」で、その競争によって、世の中が効率的になり、価格が安くなったり、より便利なサービスを提供するところだけが、生き残れる。。。このことは、見るからに、正義の味方のふりをしている。でも、現実は、そうやなかった。。。
日本中が、中小企業だらけの日本にとって、自由な競争っていうのは、強いモノだけが生き残って、弱いモノがすべて淘汰されてしまうことになる。。。という、至極当たり前のことが、見えて無かったのやね。。。これが一番わかりやすいので、今日は、流通に話を絞ってみよう。。。と思う。
近年の日本では、資金力があり、大きな店舗を展開できるところに、消費者は群がり、小さい小売店などは、大手のショッピングセンターなどに、すっかり、客を取られて、多くの店が、廃業してしまった。。。セーフティネットなんて、生やさしい話やない。。。日本の主権者である、多くの国民の生活が、ものすごく脅かされてしまった・・・という話なんや。。。
商店街のシャッター通りを見ると、何かこれが、日本が、経済成長をする上で、避けて通れなかった道筋であった・・・という経済専門家の意見は、的を得ているように見えた。。。大手が一気に消費者を取り込んで、他の中小業者は、潰れた。。。
ふと、気づいてみると、あっ・・・と思う事が多くなっていた。。。例えば、美味しいトマトを食べたいと思うのだが、大手のスーパーへ行っても、色や形はキレイで、そろっているのだが、昔のように、中がどろっとしていて、少し生臭いのだが、塩をかけて食べると、とてつもなくうまいトマトを手に入れるのは、本当に困難になっていた。
以前なら、こだわりのある近くの八百屋のオッチャンが一生懸命、吟味したトマトを店先に並べていてくれたのに、もう、そんなものは、どこへ行っても買えなくなってしまった。大手のスーパーが指定した品種しか、栽培しなくなったし、それしか売らないから、全国どこのジャスコへ行っても、同じトマトを売っている。。。そこそこ、うまいのかも知れないけど、あの味には、遠く及ばない・・・のやね。。。
そうだ、今日は、はまぐりでも焼いて食べたいと思ったのでスーパーへ出かけてみた。やっぱり、今まで北朝鮮産を国産と偽って売っていたのか、本当に不漁で、数がそろわないから、売らないのか、少し大きい目の焼いて食べるようなハマグリが、全く、売ってない・・・のやね。。。
つまり、そこそこ、大手の持つルート市場に流通していて、仕入れ担当者のパソコンに入っている食品しか、仕入れないから、どんどん、食べ物の幅員が狭くなってきているのやね。。。以前なら、ここの魚屋になければ、別の所へ行けばある・・・のやったけど、大型店では、そんなの無理。。。
ここで、我々、日本人は、とてつもなく、大きな間違いを起こしてしまったのやないか。。。しもた・・・って、今気づいているのやないやろうか。。。何でも大手に集約されすぎてしまうと、その地域の消費が、何と、そのスーパーの仕入れ担当者一人の手に委ねられてしまっていて、その人の選んだ食材しか、その地区の住民は口に入れられない・・・・なんて、馬鹿なことが、一つの大きいショッピングセンターに集約されてしまった地方では起き始めてたんやね。。。
商店街のお店も、一軒一軒が、国民であり、消費者でもある。。。そんな多くの人たちの仕事を奪ってまで、なんで、大手のスーパーだけに、消費を集めるような政策を支持してしもたんやろうか。。。集約が逆に、自由な競争を阻害してしまっているという、逆の現象がここにはあるのやね。。。
商店街の店主達の後継者は、サラリーマンになり、このお店を継ぐことは、もうほとんどない。。。高齢化していたら、当然、廃業しかない。。。政府が大手企業だけが有利になる政策ばかりやるのは、たくさん税金を納めてくれるからであって、実は、政府が、本当に言うことを聞くべきやったのは、商店主らの、一票を持つ、国民のほうやったはずなんやね。。。大手企業は、国民の代表を決める選挙権を保持して無いのやから。。。
ここの鰻の蒲焼きは絶品やった。。。このお寿司屋さんのマグロは、分厚くて大変食べ応えがあった。。。この八百屋さんは、大根の葉っぱをタダでくれていたから、これを油炒めにしたら、うまかった。。。皆さんの周りには、こんなお店が、きっといっぱい有ったはずや。。。でも、いつの間にか、そんなお店は閉店していて、もう、そこのものは手に入らなくなってしまった。。。ほんとに、こんな日本になるのを、みんな、望んでいたのかね。。。私は間違った・・・と思うのやね。。。大手も中小も共存して生き残る道を、もっとみんなが知恵を絞って考えるべきやったのやないか・・・と反省しているんや。。。
こういう話をすと、商店街の店を畳まないといけなくなるのは、経営者に才覚がなかったり、経営努力が足らなかったからであって、競争社会のせいにするのは、おかしい・・・という人が出てくる。時代の流れやから、しゃあない・・・のやないの・・・という人も多い。。。
じゃあ、どうすれば良かったのか。。。大型スーパーが進出してくる時に、大規模小売店舗の建設を規制する条例が全国各地であった。そんな大規模な店が来たら、わしらの商売がなくなってしまう。。。スーパーの進出反対・・・なんてことを、やっていた。。。ところが、規制緩和で、この枠組みが事実上、説明会を一回開くだけで良くなった。
そりゃ、自分の買った土地に、建物建てて、スーパーやるのに、何で周りに、店舗の床面積を減らせ・・・とか、もっと駐車場を大きく取れ・・・とか、言われないとアカンか・・・って言われたら、筋が通らないわなぁ。。。でも、みんなは、自分たちの生活がかかっていたら、必死になって反対していたのやね。。。で、結局、建った。。。案の定、商店街は閉店が相次いで、シッター通りに。。。なった。。。
ここで、ちょっと、知恵を出したところがあったのやね。。。規制緩和は仕方がない。。。新しいモールが出来るのも、元気が出て良い。。。だったら、地元の商店も、そのモールに出店させてくれ・・・と交渉して、出店したところもあった。。。結果は、なかなか厳しかったけど、とりあえず成功してくるところも出た。。。こんな手もあったんやね。。。
何事にも、公平・・・っていうのは、難しい事や。。。でも、どういう日本にしたかったか・・・という設計図が、その時の日本に果たして有ったかどうか。。。いささか疑問なんやね。。。訳の分からないままも暴走していた日本社会。。。いま、一度、総括しなければいけない時期に来ていると思わへんか?