クレヨンしんちゃんは日本人の倫理観を変えたか?
9/25(金) このシルバーウィーク中、少し、けったいなニュースがあった。テレビの人気漫画であるクレヨンしんちゃんの作者、臼井儀人氏の遺体が、荒船山で見つかった。事故か自殺か、事件か。。。どうも、ハッキリせん。。。
週刊誌の見出しには、エホバの証人なる新興宗教との関係も書いてある。。。何やら、胡散臭い話もある。。。群馬の山奥へ、山歩きに行って、岩の上から写真を撮っていて、誤って転落してしまう・・・なんていう確率。。。はたして、あるのやろうか。。。
まぁ、長谷川町子さんのサザエさんのように、書き貯めた作品群があるから、当分はテレビの放送出来るやろうけどね。。。ちびまる子ちゃんとサザエさん、クレヨンしんちゃんは、国民的マンガやったからね。。。残念やわ。。。
このマンガ、もともと週刊アクションという、大人向けのマンガに掲載されていたのが、人気になって、子供にも受け容れられ、人気になった。当初は、下品過ぎるとか、子供が半分お尻を出した、しんちゃんの真似をして困る・・とか、いろいろ物議を醸していた。。。ただ、ギャグマンガとしての、純粋なおもしろさが、子供にも大人にも受けて、大ヒットが続いていたのやろうね。。。
まぁ、信教の自由が憲法に謳われている日本でも、新興宗教だから、カルトだ・・・とか、恐ろしいことをやるのではないか。。。と、周りの人たちが恐れるというのも、判る・・・。氏が入信していた、エホバの証人は、手術の時に、輸血を拒否して、患者が亡くなってしまった・・・というお話が有名やけれど、これも、どこの誰とも知らない人の血を自分の体内に入れる。。。ことの危険性や、純血主義的な考え方を、よくよく考えて見れば、そんなに理解に苦しむような類の話でもないわなぁ。。。
私だって、どこかの浮浪者のオッチャンが、自分の糧を得るために、自らの血を売って献血した血なんて、自分の体内に入れて欲しくない・・・という、自然な気持ちになるからね。。。
日本人っていうのは、有る意味、宗教に対して、基本的な畏怖がある。島国に住む閉鎖的な国民性は、やっぱりみんな持っているからね。。。何か、自分だけが恐ろしい目に遭うのではないか。。。宗教にのめり込んでしまって、田畑、自宅など、一切合切を売り払ってしまって、寄付してしまった・・・なんていう極端な事例が、けっこう、どこにでもあるからね。。。
エホバの証人という宗教がカルトであるかどうか・・・という判断は、各人がすればよい事で、何も、ハルマゲドンが来て、エホバという神が、世の中を正しくしてくれる・・・と、信じること自体に、罪はないし、そう信じる人にどうのこうの言っても仕方のないことやしね。。。
ただ、宗教の布教活動やら、寄付を集めたりする行為が、一般的な社会通念から、突出していたり、極めて悪辣な社会的な影響力を持ってしまったり、社会的に犯罪になるようなことまでするのは、オウムの時のように、十分な規制が必要になってくるものやろうね。。。
でもこのエホバは、基本的にはキリスト教がベースだし、自殺や殺人を否定している比較的常識的な宗教なので、しんちゃんの作者とあんまりつながり難い・・のやね。。。その割には、かつて、集団自殺が話題になったこともあるし、はっきり言って判らん。。。やっぱり、事故・・・の線が一番強いかね。。。
日本人っていうのは、仏教徒が多い割には、あまりにも、宗教に対して無頓着過ぎるところが、気になる。普段の生活に、宗教に裏打ちされた基本的な考え方が無いから、何をもって、善悪を判断するのか・・・という西洋的な考え方が出来ないのやね。。。
だから、日本人は、何事でも、みんなで合議するのが好きや。。。それが因習法になって、みんなを律していく。。。それが、神社崇拝やら、寺のお坊さんやら、なんでも、ゴッチャにしてしまった、言っちゃ悪いが、浮気性のある宗教に、みんなが向いているのやね。。。
だから、為政者からしたら、声の大きい者、強く主張をする者、の言うことを聞く。。。という国民性は、とても統治に都合良くて、村のおさを抑えておいたら、その村の者みんなが言うことを聞く。。。というシステムが出来ていたんやね。。。村社会なら、人と違うことをしたり、目立つことをすることは、八分にされるから、怖くて出来ない・・・というベースがある。。。
ところが、その村社会から、今の日本は極端に激変を果たした感がある。自民党しか投票しなかった人たちがこぞって、民主党に投票し、自らの意思をハッキリと、周りを気にすること無く、示すようになった。社会とか、他の人たちと、違うことをすることを、とても「いけないこと」と、信じてきたのに、最近では人と違うことは、タブーではなくなり、逆に自己をアピールすることが、個性的で素晴らしいこと・・・という社会になってきたのやね。。。
クレヨンしんちゃんは、まさに、手のつけようのない、和を乱す張本人であるのやけれど、それが逆に、いまの日本人たちに、一番受け容れられる・・・という好例を作ったマンガでもある・・・という、ことにもなるのやね。。。
何とか、うまく、話が戻ってきてくれて、助かった。。。ヒーローであるしんちゃんの発する、新しい名言が、もう付け加わることが無いのは、寂しいけどね。。。子供たちのイメージを崩してはいけないと、最後まで顔出しを、しなかった臼井さん。ご冥福をお祈りします。。。