日本を貯蓄額世界一から転落させた犯人は?
8/2(日) 日経の株価は、先月末ぐらいから10000円の大台を回復していて、景気は少しは盛り返しているようにも見えるのやけれど、ええのは、補助金の恩恵を受けられたり、より大規模なコスト削減策を講じて、メリットの大きい大企業ばっかり。。。
どうも、日本のお役所の中には、大企業がよくなったら、中小企業もいずれ良くなるやろう・・・という安直な組織図が頭の中にあるようで、何かにつけて大企業を優遇する政策さえやっとれば、文句は言われない・・・なんていう馬鹿な発想があるのやね。。。文句を言うのも、大手企業しか入ってない経団連なんかばかりやからね。。。
いまの時代は、そうやなくて、大企業が、中小企業のやっていた仕事まで、ごっそり取って行ってしまいようような時代なんや。。。昔のように中小企業が大企業の下請けになって、おこぼれを頂戴できるような甘い世界ではないのやね。。。逆や。。。大企業が根こそぎ仕事を持っていってしもて、中小を食ってしまっている・・・。そんな現状認識も出来てないのかね。。。
それやのに、政府のやっている中小企業政策って言ったら、運転資金の保証ばっかり・・・。借金がしたいのやないのや。。。仕事が欲しいんや。。。っていう中小企業の恨み節が聞こえてきそうやで。。。
景気が悪くて採算が悪化、廃業やら倒産する中小企業もまだまだ多い。。。潰れても、使えるところは、大手が二束三文で買いたたき、大企業はより強固な体制を作るし、中小は、座して死を待つ・・・。そんなところまで、追い詰められているところが多いのやないのかね。。。
世の中のお商売っていったら、常に新陳代謝がつきものや。。。ただ、そんな結果を招いたのは、政治がいらんことをしたから。。。っていうケースも実は多いのやね。。。
例えば、お酒の販売。。。昔は酒販免許って言ったら、大変値打ちのある免許の一つで、もしこれを売買するとしたら、とんでもない高値で取引されていたほど、値打ちのある免許やったんやね。。。ところが、規制緩和の政策変更で、どこの誰でも一定の基準を満たせば、お酒の販売が出来るようになってしもた。。。
その結果、まちのお酒屋さんの9割は、廃業したり、転業したり。。。商店街にあったお酒屋さんは、ことごとくシャッターを閉めた。。。これって、一見、今まで、既得権益を持っていた人たちから権益を取り上げて、自由競争の素晴らしい世界を作った改革・・・って見えるけど、実は逆で、体力のある大手や大企業だけが生き残れるように法律を改正しただけ・・・っていう側面は、結果としては否めないのやね。。。
つまり、もう、お酒は24時間売ってるコンビニで買ったり、大手安売りをする量販店で買ったり、大きなスーパーで買い物のついでに買うもの・・・になってしもたんやね。。。おかげでお酒の好きな高齢者で車を運転できない人は、重たいビールを自分で買いに行かなくてはならないなった・・・とぼやいている。。。自宅に宅配してくれるご用聞き制度も同時にほぼ崩壊したからね。。。
タバコの販売はタスポっていう年齢確認カードの導入で、一気に変わった。町のタバコ屋で主流になっていた自動販売機での販売が、タスポの煩わしさから売れなくなり、24時間開いているコンビニでのタバコ販売が急増した。。。。そして、町のタバコ屋さんは、売り上げ不振で、急激に店を閉めるところが増えた。。。これも、結果として弱い者いじめにしかならへんかったわなぁ。。。
タクシー業界も酷い。。。景気が悪くなると、タクシー客も減るのに、タクシーの運転手になりたがる人は、他の業種の人手余りで逆に増える。。。昔は、タクシーの台数があまりにも多いと、過当競争になって、タクシー業そのものが成り立たなくなる。。。と台数の規制をしていたのやね。。。
ところが、これまた規制緩和で、新規参入や、増車申請が簡単に出来るようになって、タクシーの台数が一気に増えたんやね。。。昔、個人タクシーをやっている人の月収は30万ほどはあったそうやったのに、今や15万ほど。。。タクシーの会社も水揚げの減少分をカバーしようとすると、タクシーの台数を増やして稼ごうとするため、またまたタクシーの台数が増える・・という悪循環になってしまっているのやね。。。
大の大人が朝暗いうちから、深夜1時2時まで働いても、月収20万にもならない。。。そんな、割の合わない商売になってしまったんやね。。。
規制緩和は、確かにいろいろなメリットを生むから、そんなに悪いことではなかったのやけれど、その塩梅の調整が難しい。。。何も検証せずにいきなり無制限にしてしもたら、迷惑のかかる人たちも多いんや。。。それに、中小企業の多い日本に、いきなりアメリカ方式の経済ルールを、形を変えずに、そのまま持ち込むことの矛盾、これに対する配慮が全くなかった・・・と言えるのやないかね。。。
小泉さんは、有る意味、アメリカの言われるがまま、日本の市場開放と、日本独自のルールを解放して、一気に世界ルールを日本に取り入れてしもた。。。激変緩和措置無しにね。。。竹中平蔵さんは、学者としては、素晴らしいのかも知れないけど、そこで生活し、必死に生きている生活者の姿が見えてない。。。
だから、こんな大事なルールを、日本にいきなり導入してしまったら、いったいどんなことが起こるのか。。。そんなこと、学者としての興味だけでやられたんじゃ、国民は困るわなぁ。。。
結果として、郵政民営化は、日本人の貯蓄額世界一という郵政省の分割民営化という、大手術によって、世界一の国営金融機関を弱体化させて、ただのゆうちょ銀行という、一民間金融機関にすることで、資金の流動化を計らせて、その資金を魔術師もびっくりの、限りなくインチキに近い金融商品に変えさせて、大損させたうえ、ええとこだけ持って行きよった。。。
おかげで、日本人の貯蓄率は激減して、周りを見渡せば、株やファンドで大損した人ばっかり。。。そんな金は、アメリカの金持ちたちのところに、しっかり行っている・・・というから、腹が立つやんか。。。
アメリカを旅行した人やったら判るやろうけど、アメリカには中小企業が少ない。駅前商店街も少ないし、ショッピングや娯楽なんかは、特定のショッピングセンターなんかに全部集まっていて、他では採算が合わないようになっているのやね。。。
消費を集中させることによって、非効率な小規模な販売を淘汰させる・・・。これがアメリカ式や。。。大きい者が小さい者を飲み込んでより大きくなる。。。ところが日本にこれをこのまま持ち込んだらどうなる。。。
実際、日本のどこの町へ行ってもどでかいショッピングセンターだけが流行っていて、町の小さなお店はコンビニにするか、廃業するか。。。開いた土地には、大手のチェーン組織を持つ外食産業か、全国展開のお店ばっかり。。。どこのまちへ行っても、みんな、そうや。。。こんな日本に、みんな、本当にしたかったのかね。。。この失政を正す・・・・。まず、そこから、しっかり反省すべきなのやないのかね。。。