中高年の山歩きブームに警鐘を鳴らせ! | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

中高年の山歩きブームに警鐘を鳴らせ!

7/22(水) 先週、夏山登山で北海道の大雪山系に出かけた登山ツアーの人がなんと10人も亡くなる・・・という大事故が起こった。仕事のリタイヤで、時間が出来て、暇も金もある中高年が増えて、山歩きは、大ブームなのやそうや。。。


 ところが、本来やったら、ちゃんとした登山の装備が必要やったかも知れない所へも、軽装備の人たちが入ってくる。。。このことの怖さを、思い知られたのやないのかね。。。


 もともと平均気温が8度とか10度という北海道の夏山。。。雪もなく、比較的、登山初心者でも危険が少ない・・・とされていた場所らしいところへ、出かけて行って、結果として、亡くなってしまった今回の事故。。。いろいろな意味で、何が欠けていたのかを、しっかり実証しておく必要があるのと違うかね。。。


 まず、一番の原因とされるのが、ガイドの予見能力の低さやろう。。。いくら気温がそんなに低く無くても、雨に濡れた身体が暴風に長い時間さらされたら、体中の体温を気化熱で奪われてしまって、低体温症になるのは、当然と言えば当然や。。。


 最近は、汗をかいても早く乾き、体力の消耗を防ぐようなハイテクの山用下着なんていうのが売られているし、雨水ははじいて、体内の湿気は排出してくれるという、ゴアテックスなどを始めとする高いけれど、高機能を備えた服などがよく売れているのだという。ただ、今回、犠牲になった人10人が10人、そんな山歩きの経験が豊富で、自己責任で、そこまでの装備を備えていたかどうか。。。と言えば、やっぱり疑問が残る。。。


 今回のツアーの催行会社は、本格的な山のツアーなどを得意としている旅行会社なのだが、夏の北海道あたりで、低体温症が起きるなんていう危険性を予見出来ていたのだろうか・・・と言えば、甚だ疑問やね。。。そりゃ、いくら北海道でも、夏山登山で凍死なんていうのは、常識的には考えにくいからね。。。


 ただ、普通の個人の山登りと違って、団体行動を強いられるツアーは、有る意味、別の危険が内在している・・のやね。。。少しぐらい体調が悪くても、他のみんなに迷惑をかけまいと、がんばってしまう。。。帰りの飛行機の予約が決まっているから、なかなかスケジュールの変更が難しい。。。少しぐらいの危険が有っても、何とか登りたい・・・という顧客の要望が強く、中止の決定が鈍りがちになる・・・というような点や。。。


 実際、今回のツアー会社でも、持ち物のリストを渡しただけ。。。準備する装備や、衣類は、あくまで自己責任やった・・・と言っている。。。無理もないところやろう。。。夏山登山の危険性をみんなして、甘く見ていたということなんやから。。。


 考えて見れば、山登りほど危険なスポーツは無い。。。いつ、脚を踏み外すかは判らないし、いつも、死の危険に直面している可能性のあるスポーツなのやからね。。。大自然の中へ入っていくことは、人間にとって、とても気持ちの良い事やし、自分の体力を推し量るのに、負荷も大きいから、そういう意味では、うまくすれば、楽しむことも出来るスポーツや。。。


 ただ、やっぱりそこには、大自然の脅威に対して、人の小ささ・・・とか、謙虚な気持ちがやっぱり必要なスポーツでもあるのやね。。。身の危険を感じれば、引き返す勇気も必要やし、何より、無力な自分が、そこまで大自然と勝負にならないぐらい、ちっぽけな存在であるという、自覚が必要なんやね。。。


 この事故で、山歩きを始めようとする人が減らなきゃいいけれどね。。。


歩くことは、人間にとっても、とても大事なこと。。。足は、第二の血液ポンプ・・・なんて言われている。歩くことによって、血の循環が良くなり、生活習慣病の改善に寄与したり、新陳代謝が促されて、肥満防止にも役立つ。。。


ただ、そこには、やっぱり自分の身体とちゃんと向き合って、体調を万全にしておく・・・とか、自分の調子をしっかり正確に把握しておくこと・・とか、何より、危ない時には、せっかく来たけど止めておく・・・という大前提の選択肢をけっして、捨てたらアカンのやね。。。


 一番大事なのは、自分自身の「身の程」をちゃんと知っておくこと・・・。これに尽きるのやないのかね。。。