東京の新しい歌舞伎座って、美しいか? | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

東京の新しい歌舞伎座って、美しいか?

1/29(木) 東京の歌舞伎座が建て替えするとかで、松竹が、新しい建物の完成予想図を公開した。それを見てびっくり。。。ピカピカのガラス貼りファサードの高層ビルの入り口部分だけが、純和風の破風の出で立ち。。。ハッキリ言って、トータルで見て、「取って付けた」・・・ようなイメージは拭えない。。。

 文化財に指定されているような伝統的な建造物を建て替えようとすると、どうしても、いろいろな制約が出てくる。何とか以前からのイメージを残して、新しいモノと融和させようとするのだが、これがなかなか難しい。。のやね・・・。明治時代の大理石づくりの近代建築物なら、現代の建築物とマッチさせるのは、そんなに難しいもではないのだが、和風の建築物っていうのは、近代的なビルと組み合わせると、最悪の、醜さになってしまうのやね。。。

 京都でも、いろいろな試みが続いていて、思い切った和風モダンに挑戦したところは、成功しているが、以前までのものを、何とか、そのまま残そうとしたものは、大概、失敗している。。。私的にはね。。。

 それに、京都市には、景観条例っていうのが有って、最近建築されたマンションなんかは、マンションの入り口部分だけ、和風の瓦屋根をチョコンと付けた安っぽいものが多いのやね。。。全然、美しくない・・・・。どこかのハウスメーカーの宣伝文句でも有る通り、家や建物は、街の財産でもある・・・のやね。。。ホンモノしか生き残れない京都で、安ものの、取って付けただけの和風が、まかり通ってしまっている。。。こっちの方が、警鐘を鳴らすべき、由々しき事態・・・やと思うのやね。。。

 京都には古い木造のお寺、神社などが多い。その多くは、耐震強度不足を指摘されているし、老朽化によって、建て替え時期がとっくに来ているところも多い。。。檀家が多く、寄付が募りやすいお寺などは、鉄筋コンクリート造りだが、大変、モダンで美しいお寺をデザインして、建て直している・・・のやね。。。ここに、京都に住む人の意地と誇りがある。。。安普請の建て替えはしない。。。のや。。。これが未来の京都のお寺のあるべき姿や・・・と主張してはるのやね。。。

 フランスのパリにある、ルーブル美術館が中庭に、ガラスで出来たピラミッドのような建物を増築して話題になっていた。中世の建造物のど真ん中に、クリスタルの立方体・・・。建築物というのは、その国の文化そのもの・・・を表する事が多いし、ルーブルの挑戦は、いまを生きるパリっ子たちに、喝采を以て受け入れられたんやね。。。

 何かと話題になった京都の駅ビルも、最初は古都の景観を汚すもの・・・と、共産党などが大反対していたのだけれど、あの超近代的なデザインが、1200年の歴史のある京都と、見事にマッチングしていて、今は、京都人の自慢にさえなっている。。。文化は守るだけではアカン。。。新たな挑戦を繰り返して初めて、守れる伝統もあると思うのやね。。。

 東京に首都が移ってから100年以上の年月が経つ・・・。100年の歳月は、江戸文化の保存と、それとは相反する開発の問題を生む・・・のやね。。。京都が今まで悩んできた保存と開発の問題が、東京でもどんどん起こってくる。。。この悩ましい問題は、今を生きる世代の人たちが、決断を迫られる問題や。。。いま建て直した建築物が、後世の時代に、歴史的建造物として、ずっと残っていくことを考えれば、街の財産である・・・という考え方。。。理解してもらえおると思うのやね。。。

 歌舞伎座の建物が、変に歴史に媚びたものやなく、平成の歌舞伎座は、これしかない・・っていうレベルまで洗練された和風の近代的な建物やったら、日本中の人が拍手喝采をするやろう。。。ただ、今のままやったら・・どうなんかね。。。これは、好き嫌いの問題やない。。。街のけったくそ・・・みたいなものなんやからね。。。