日本の雇用関係は、クレージーなのか? | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

日本の雇用関係は、クレージーなのか?

12/21(日) 世は年の瀬。。。全国各地で派遣切り、雇用止め・・・の嵐が吹き荒れているなか、ちょっと変わった主張をされているページが有った。その方によると、日本は、戦後、異常なほど、偏った雇用状態が続いている・・・と、言うのである・・・。つまり、社員の側は、いつでも好きなときに仕事を辞めることが出来るのに、企業側は、けっして、正社員をクビには出来ない・・・。このことが、世界的に見て、極めて異様な雇用形態・・・なんやて。。。

 戦後すぐの大不況の時に、日本には失業者が溢れ、えらく暗い時代があった・・・。人々の心は荒み、倫理観やモラルは地に墜ち、犯罪が横行し、人々は、何か良くないことに巻き込まれないかと、街もおちおち、歩けない・・・そんな時代が続いた。。。。そんなのもあり、政府は、会社に首切りを禁止し、労働者は、結果として、けっして雇用契約を企業側からは破棄されない・・・という特権を手に入れたんやね。。。しかし、よく考えてみたら、こんなこと、とてもやないけど、有り得ないやんか。。。

 企業の経営かて、ええ時も有れば、悪いときもある。無茶苦茶、忙しい時期に人をたくさん雇い入れて、暇になっても、クビに出来ない・・・となったら、その会社は、潰れるしかないやんか。。。雇用を守るのも大事やけど、事業規模を縮小してでも、事業を継続することも大事や。。。仕事も無いのに、給料を払い続けなければならない・・・って言う方が、無茶な話や。。。

 一度、職を離れると、なかなか次の仕事を探すのが難しかった時代。。。企業は、人を雇うことは、その人の一生を面倒見る・・・という終身雇用制が常識になってしまった。。。そもそも、この考え方が、グローバルスタンダードとは、異なっていたのやね。。。高度成長期を迎え、企業は人手不足になり、人材の奪い合いが有った。。。ただ、転職っていうのが、今のようにスキルアップの手段ではなく、使い物にならない人が、会社から見放されて、肩たたきで、依頼されて退職する・・・という、悪いイメージのものやったから、退職する人=だめな人というイメージはなかなか、変わらなかったと思うのやね。。。

 もちろん、企業側も、優秀な人材は、外には出したくないし、優秀な技術者なんかがライバル会社に引き抜きなんかされたら、えらい損失になるから、意地でも雇用を守ろうとしたんやね。。。その結果、ますます、労働者側の力は強くなり、しいては、労使関係が、ナアナアの関係が続き、ぬるま湯の労使関係が続いた。。。企業側からしたら、正社員だけで組織された、労働側だけが、有利な雇用形態の特別な配慮が必要で、会社側の意図が、フレキシブルに対応できない・・・というので、社員を減らせて、派遣やパートで人を確保しようという流れになる。。。

 まぁ、昔の江戸幕府が、農民の不満を解消するために、士農工商エタ非人・・・と、身分制度で、その人たちよりより、もっと下の身分の人たちのカテゴリーを作ったのと同じ、やり方や。。。正社員の値打ちを上げさせて、その下に奴隷階級みたいなのを、また、作ったようなもんやね。。。

 折から、製造業は、世界的な価格競争の嵐の真っ直中。。。賃金の安い派遣や海外からの出稼ぎ労働者は、まさに、企業が使いやすい労働力やったんやね。。。必要な時だけ雇って、暇になったら、いつでもクビが切れる・・・。まぁ、企業にとったら、都合の良い雇用形態。。。ただ、これがほとんど全世界での、普通の雇用形態の常識なんや。。。。

 マスコミやらの報道を見ていると、どうも、企業が悪者である・・・というスタンスでしか、報道されていない場合が多く、企業側の都合や、この雇用形態を生んだ背景などに配慮された報道が皆無なのが残念・・・というカタチで閉められている。。。

 我々は、ひょっとしたら、雇用ということに関して、とても偏狭な考え方しか持ち合わせてしない・・・とも言えるのやないかね。。。不況不況って言ったって、仕事さえ、選り好みしなけりゃ、まだまだ日本には、人手不足の分野がある。。。ずっと、ぬるま湯のような労働関係の中で生きてきた人たちは、楽して、稼ぎの良い仕事しか、やらずに、文句だけは、一丁前に言っていれば良かった。。。

 ひょっとしたら、その揺り戻しが、今やってきている・・・のやないのかね。。。そんな気がする。。。