まんまと言葉狩りに遭う気配りのない人たち | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

まんまと言葉狩りに遭う気配りのない人たち

11/13(木) 兵庫県の知事さんが「関東大震災になったら、関西はチャンス!」と、発言して顰蹙を買っている。人の不幸を喜ぶようなことを、阪神大震災を経験した兵庫県の知事が言ったらアカンわなぁ。。。愛が足らんし、言葉も足らんわ。。。

 まぁ、関東に万が一のことが有ったら・・・、関西が首都機能を代替しなけりゃいけない可能性がある・・というのは、当然やし、もし、そんなことになったら、うれしい・・・・という気持ちは分からないでもない。。。でも、その前に、震災になって大きな被害になる・・・という現実を考えたら、やっぱり、不適切な発言やね。。。

 まぁ、それにしても、言葉狩り・・・のような話が続く。。。私は、マスコミによる検閲のような、踏み絵のような、統制は、大嫌い・・・なのやけど、それに、引っかかる方も、引っかかる方や。。。今度の事も、「東京に万が一の事があったら・・・」とか、「こんなことは、有ってはならんことやけど。。。」という前置きがあったら、随分と印象の違う話になって、別に何の問題にもならんこと・・になるやんか。。。それを、「チャンス」なんていう東京の人に取ったら、火事場泥棒のようなイメージのする言葉を使ってしまった事自体、この人のセンスを疑わないとイカンわなぁ・・・。

 これは、今の時代の人、全般に言えることなのやけど、気配り、目配りの問題でもあるのやね。。。こんな事を言ったら、どういう人たちがどんな気持ちになるか・・・。公の仕事をしている人たちは、常に細心の注意を払って、自分の発言をせんとあかん。。。言葉というのは、大事なもので、たった一言でも、それを受け取る人の気持ちが、コロっと変わってしまうもの・・なのやね。。。

 私は昔、ある中学のPTA会長をやっていたときに、一年間、いろんな機会でスピーチを求められた。最初のウチは、特段、大した準備もせずに、その時の雰囲気や時事問題などを題材にして、適当に、考えながらしゃべっていたのやね。。。ところが、その時の、校長先生は、必ずメモを手にして、演壇に立たはるのやね。。。そんな準備いらんわ。。。やっぱり、公務員さんやなぁ・・・と思っていた私は、ある日、校長先生が手にされていたメモを見せてくださいな。。と言ったのやね。。。

 校長先生は、そんな人に見せるものやない・・・と断られたけど、ある日、後ろから、チラッとメモを見たんやね。。。そこには、何も書いてなかったんや。。。後に会食の席で、校長先生に、なんで白紙のメモを持って、話をされるのか・・・と聞いたら、校長先生は、先輩の校長先生から、教わった・・・のだと仰った。。。

メモを持つのは、ちゃんと、この日のために準備をしてきましたよ・・・という、聞く人に対しての礼儀のようなものである・・・って、言われたのやね。。。。でも、本当は、私は、一字一句の原稿を既に書いていて、もう、それを全て暗記してしまっている・・・から、白紙のメモ・・なんやそうや。。。これを聞いたら、私は穴があったら入りたい・・・っていう気持ちになったのやね。。。

 そこまで、聞く人の気持ちを考えて、自分にとって伝えたいことを、きっちり精査して、話をすることが上に立つ者の務めである・・・と、言うことを教えて貰った気がしたのやね。。。これ以来、私は何かスピーチをしなければいけない時には、必ず準備をするようになった。。。それが礼儀やし、それがうっかり発言をしないコツになるからね。。。

 人間、頭の中で思いついた事をスグに言葉にしていたら、言わなければ良かった・・・のオンパレードになる。一旦、喉から出てきた言葉をグッと、飲み込んで、ちゃんと自分の言葉にしてから、咀嚼して話す・・・このことがいま、大事になって来ているのやないのかね。。。人気者の小泉首相かて、思いつきでしゃべって居たように見えて、随分、言葉を前もって選んでしゃべっておられたような気がする・・・。ワンワード・ポリティックス・・なんて、揶揄されてたけど、そのワンワードが思いつきなんかで出来るものやない。。。言葉ってホント、大事やからね。。。