伝統と信用とファンに支えられた老舗
11/3(祝) 先日、ヨメサンのご親戚から、七回忌の粗供養に珍しいモノをいただいた。。。錦松梅(きんしょうばい)である。有田焼の立派な容れ物に入ったそれは、私にとっては、とても懐かしくて、ノスタルジック・・・な食べ物でやったのやね。。。
箱の中に入っている説明書きを見れば、東京は四谷が本店とある。何か、東京の食べ物にしては、ものすごく京都っぽい・・・香りのするものなんやね。。。言ってみれば、鰹節を甘辛く炊いた高級ふりかけ・・である。亡くなったおばあちゃんが、ひやご飯の上にかけて、これで、よくお茶漬けにして食べてはった。。。子どもが食べると、高級なものだからあかん・・・と、よく怒られた・・・。何か、そんな甘酸っぱい、想い出のある食べ物なんやね。。。特に、中に松の実が入っていて、これだけ1つ、つまみ食いさせてもうた。。。これがまた、あんまり食べたことのない味で、子供心に、何かものすごく美味しくて、特に良く覚えているのやね。。。
調べたら、この有田焼の容器に入った2つ入のセットは、5250円。。。200グラム入りのお徳用袋入りでも1050円・・というから、ちょっと、ええ値段の食べ物やね。。。大事に食べよう・・と思わせてくれるオーラがある。。。
東京にも、多くの老舗がある。その多くは、京都の老舗と、そのオーラを共有しているかのようなところがある。伝統的な工芸品や食品、その一つ一つが、時代が変わっても、いつまでも、買い続けていただけるだけの品質と、引きのある製品を持っている・・・ということなんやね。。。
企業30年説っていうのがあって、人が一代で成し遂げられる事業っていうのは、だいたい30年ぐらいしか保たない・・・のやね。。。どんなにヒットしていても、そのうちに、時代が変わって、人に飽きられてしまったり、代替わりして、売り方が変わってしまったりして、売れなくなって、倒産してしまう。。。世界のほとんどの国で、この30年周期で、会社や事業が入れ替わって、生まれては無くなっていく。。。ところが、日本の老舗っていうのは、同じ商売を100年以上、3代以上も引き継いでやっている。。。こんなことは、実は大変珍しい・・のやね。。。また、日本は他の国に比べて、老舗が多い。。。これも不思議なことやね。。。
お客も変わるのに、また新しいお客が付いて、これを守り続けている・・・っていう、すごさがあるのやね。。。時代が変わっても、温いご飯に錦松梅をかけて食べる・・・この食べ方は、なかなか変わらないし、いちばん美味しいご飯の食べ方のひとつ・・・という、哲学のようなものが、ここには有るのやろうね。。。
スーパーには売ってない。全国の有名百貨店の地下。つまりデパ地下でしか買えない・・・っていうのも、スゴイ。。。売り方を変えなくても、ずっとお客さんが途切れないすごさ。。。似たようなものを作るところが出て来ても、真似が出来ないほどのクオリティの高さ。。。老舗が守り続けてきたのは、伝統と信用だけではない。やっぱり、その店の多くのファンが支えてきたのやね。。。お商売の基本の基本。。。今のバブリーな会社たちに、ちいとは、見習ってほしい・・・そんな、ところが老舗には、あるのやないかね。。。