日本にとって「温厚なロシア」は大切や!
9/13(土) 我々、日本人にとって、ロシアという国は、隣国でありながら、全く文化が異なり、何を考えているのかが、判りにくい国である。グルジア、南オセチアで起こっていることを見ても、我々は、対岸の火事のような感覚で、どうしても見てしまうことになるのやね。。。
ところが、ロシアとの付き合いの深い欧州各国にとっては、ロシアという国は、常にその対策に追われていた厄介な国であるのやね。。。ヨーロッパの戦争の歴史を見ると必ず登場するのが帝政ロシアであり、この大国をどう抑え込むか、どう、機嫌を損ねないように出来るか・・・という事が、如何に、欧州各国の安全保障上、大事なことであるか・・・というのが判るのやね。。。
日本もロシアとは、日露戦争で戦ってはいるが、その戦場は、旧満州と日本海上である。日清戦争に勝った日本は、その勢いを借りて、当時、体力の落ちていたロシアと戦って、たまたま、歴史上は勝ったことになっているのだが、モスクワがやっぱりロシアの中心であり、はるか離れた極東の島国日本との戦いなんか、向こうでは、包囲網としての意味ぐらいしか無かったのやないのかね。。。
そして、ソ連は、太平洋戦争の時に、しっかり日本に仕返しをしよった。。。樺太択捉など北方四島、ひいては北海道まで、自国にしようと企てとった、したたかな国やからね。。。ドサクサ紛れに領地を分捕り、そこに、自国民を大量に送り込んで、歴史的な事実を作ってしまう・・・やっぱり、これが、この国の実態やね。。。日本がいくら国土を返せって言ったって、耳を貸そうとはしない。。。向こうにとったら、せっかく手に入れた領地を、おいそれと渡してなるものか・・・というところなんや。。。
ロシアという国は、もともと、気象条件が厳しく、国土の多くが永久凍土に被われている国である。また、寒い国だからなのか、強い酒を飲むお国柄からなのか、どちらかと言えば、血気盛んな方の国である。その精神的な構造は21世紀の今になっても、あんまり変わっていない。。。東西ドイツの間にあったベルリンの壁が崩れ、米ソ冷戦構造が、一方の体力が極端に落ちて、経済的にも、国民生活的にも、立ち行かないような状況になってから、ここ20年以上、ロシアという国は、ずっと、自信を無くして来たのやね。。。我こそは米国と世界を二分する大国である・・・という意地が有ったはずやのに、他の小国の繁栄を横目に、歯ぎしりする毎日が続いていた・・・のだと思う。。。
この状況が少しづつ、変化を見せだしたのは、ここ5年ほどである。中国、インドなどの新興国の台頭と共に、世界的に資源不足の事態がやってきた。広い国土と、膨大な資源を持つロシアは、資源価格の高騰により、経済的に大きく潤い、国民生活も安定、向上してきた。。。こうなってくると、ぼちぼちと頭をもたげてくるのが、ロシアの国としての威信を取り戻そう・・・という考え方。。。である。
今まで屈辱的な状況にロシアが追いやられてきたのは、その社会体制もあるのだが、国としての貧しさ、産業としての後進性がもたらしたものやった。。。それが国内経済が資源産業を中心に活性化され、大きな収益を企業や国家にもたらすようになってきた。。。ということなんやね。。。元気のない頃のロシアは、軍隊の設備の更新もままならず、旧式の武器しか持てなかったし、明らかに西欧各国との間に大きな格差があった。ところが、最近の景気回復で、ロシアにも潤沢な資金が出来るようになった。。。
これにより、ロシアは国民的な自信を取り戻して、本来、この国が持っている、傲慢さや、国家としての強引さ、他国を打ち負かして、自国の言うことを力ずくで聞かそうとする感覚に、また、逆戻りしてきたのやろうね。。。現在、西欧日米などでは、ある国が単独で、自国にとって不利な状況を腕力でねじ伏せることに対する批判が強い。あのアメリカでさえ、先進各国との協調性を第一義にするように、今はなってきている。。。。ところが、ロシアはそうではない。。。未だに20世紀のままの感覚・・・のままである。。。
そして、ロシアにとって友好国というのが、ロシア西側では、どんどんオセロゲームのようにNATO寄りになっていって、ロシアにとっての敵側になる。。。もともと、ソ連領土だったところが、分離独立して全部親ロシアではなく、西側諸国化している・・・・。そこに、ロシアに向けられたNATO軍のミサイル基地が、どんどん、作られていく・・・。つまり、ロシアにとっては、反ロシアの包囲網がどんどんモスクワに近づいてきている・・・という嫌な感覚を持っているのやろうね。。。これが、ロシア軍が南オセチアなどに侵攻して、軍をなかなか撤退させない理由や。。。ロシアの勢力範囲を何とか守りたい・・・という感覚なんやろう。。。
私は、いま、世界的な安全保障にとって、絶対に欠かせないのが、「温厚なロシア」の存在であると思うのやね。。。ロシア人の国民性は、もともと北の熊とも表されるぐらい、獰猛な荒くれ者の気質を持つ。ロシア兵の残酷さや、やり方の酷さは、日本はシベリア抑留された多くの元日本兵の犠牲により、よく知っている。。。また、北方領土近海での漁船拿捕など、理不尽とも言える連行や、膨大な保釈金の要求など、ロシア人を嫌っている人は多いやろう。。。
ただ、日本としては、いくら嫌いなロシアでも、いくら困った隣人でも、何とかうまくこの国と付き合っていかなくてはいけないのやね。。。今年、日本は米国との貿易額よりも、中国との貿易額の方が初めて上回る・・・という歴史的な年になった。。。地政学的にも、近隣との貿易は、その国にとって、大変なアドバンテージになる。。。これからの国、ロシアと、どうしたら上手に、ウインウインの関係を進めて行けるか。。。というのは、日本の将来に取っても、とても大事なことになってくるのやね。。。
そのために、何としても、日本はロシアという国に「温厚」になってもらわんとアカンのやね。。。日本の安保に直結するハナシやで。。。そのために何が出来るか。。。例えば、大麻疑惑の、ロシア人力士の解雇処分なんかに、もう少し寛容になって、モンゴルなんかのように、相撲人気を拡げていくような日本の政策も、有っても良いような気もするのだが、どうだろう。。。クビまでする必要があるのかね。。。まぁ、ちょっと、スケール観が、全く違い過ぎるようなハナシなんやけど、意外と、こんなことから、ロシア人の人たちの対日感情って変わってくるものや・・・ということも、気にしていくべきやと思ってね。。。