アフガンで伊藤さんを襲った大きな誤解 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

アフガンで伊藤さんを襲った大きな誤解

9/1(月) アフガニスタン東部のジャララバード近郊で、拉致されて遺体で見つかった伊藤さん。最近の日本の若者がどうも、頼りなくて、柔な、甘えたヤツらばっかり・・・と思っていたら、こんな立派なことをやっていた人もいたんやなぁ・・・とちょっと見直した。。。

 私には、NGOとか、市民活動団体とか、NPOとか、そんな団体の活動に、正直言って、ちょっと偏見がある・・・。この人たちは、多分、必死に働かなくても良いだけの資産や収入がすでにあったり、自分の目指した道だけ・・・をやる・・・という、有る意味、ちょっと、うらやましい立場の人たちの集まりである。。。という意味での偏見である。実際問題として、他の人のように、決められた仕事もしなくても、何とか生活できるだけの余裕のあるか、安定した何某かの資金援助が受けられる人たちだけが、このような活動に携われるものである・・・という、考え方が、私の中にあったからなんやね。。。それと、どうしてもイデオロギーの世界から抜け出せないようなNGOの、胡散臭いようなイメージ。。。こんなのが大きく影響している・・・のやね。。。

 ただ、今回のペシャワール会という団体は、どうも、私の思いこんでいた、政治的に偏向した市民活動団体ではなく、純粋にアフガンの未来のために活動する団体のようで、このような立派な活動をやってきた人たちを、何か疑うような目で見ていた自分を恥じるばかりである。。。

 伊藤さんは現地で農業指導のために言っていて、麻薬でカネになるケシ栽培を現地の人にやめさせて、サツマイモ栽培を普及させて生活を安定させるために、いろいろ努力をされていたそうや。。。伊藤さんは現地に溶け込んでいたので、恐らくたくさんの人が伊藤さんの、葬儀に来る・・・と言われている。。。

 アフガニスタンという国は、他の多くの後進国と同じように、やっぱり貧困が厳しい。。。多くの部族間のもめ事は、お金にからんだ話が圧倒的に多いのやね。。。アフガンの人たちにとって、外国人というのは、援助をしてくれる人と同じ意味になってしまっているそうや。。。それが証拠に、アフガニスタンの国内には、多くの先進国から、たくさんのボランティアと称する人たちが来ていて、ある意味、お金をばらまいている・・・ようなところがある。どこの国も、アフガニスタン支援という名の下に、予算を立てていて、これをこのようなNGO団体の人たちに託しているのやね。。。

 例えば伊藤さんのような人たちが、サツマイモの種芋を買うお金。。。こんなのが、NGOの予算のなかから出る。。。ところが、アフガニスタン国内には、イランやイラクと同様に、ほんとうにたくさんの部族が住んでいるのやね。。これらの部族全部に、公平にいろいろなものや予算を分配する・・・というのは、本当に至難の業になる。。。

 つまり、外国人のいるところだけは、ええ事をしてくれていて、我々のところは何にもしてくれない・・・。そう思いこんでいる他の部族たちがたくさんいるのやね。。。これが、外国人をターゲットにしたテロや拉致の事件の直接の原因になる。。。外国人をさらってきて、殺したり、身代金を取ったり、そして、最後には、向こうの一部の部族たちにとって、目障りな外国人たちを、国外に追い出したい。。。このあたりが、タリバンなどの本音なのやろね。。。

 まだまだ世界には、格差と貧困は大きい。この世界に住む人全部が、今の先進国のような生活をし、同じ価値観を持って、生きていける・・なんていうのは、実は、ほど遠いお話である。。。でも、その遠くて果てしない目標のために、一所懸命になっている人たちがいる。。。これが素晴らしい事なのやないかね。。。ボランティアは、富める者が貧しい者に、施しをするのではなく、何とか良い生活が出来るために、手助けをしている。。。そこには、人が人として、最低限護られるべき、人権があり、等しく保障されるべきプライドがあるべきである。

 多くの誤解によって、失われてしまった伊藤さんの命も、いつか、報われるような日が来ることを願って止まない。。。伊藤さんの、ご冥福をお祈りします。。。