新・冷戦の舞台裏 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

新・冷戦の舞台裏

8/29(金) ロシア軍が隣国のグルジア共和国の南オセチア地区に侵攻して、実質上居座っている問題について、ついにブッシュは、ロシアを批判する声明を発表した。この、問題、実は何にも知らない日本人には、大変判りにくいね。。。今日は、少し、新冷戦の構造について書いてみようと思う。。。雑誌の受け売りやけれどね。。。

 ベルリンの壁が崩れて、それに続いて、ソビエト連邦が崩壊したとき、グルジア共和国を含めて、多くの国がソ連から独立した。当時、国力が随分、弱まっていたソ連にとって、まさに、身を裂かれるような感覚やったのやろうね・・・。そして、ロシア離れした国々が次々とNATO勢力側に着くことを、断腸の思いで見ていたのやろう。。。

 ここでややこしいのは、グルジアの中にも、ロシア寄りの考え方の人がいて、その人たちは、今のグルジア共和国の中でも、別の考え方を持っていて、ソ連邦やロシアと密接な関係を保ちたい・・・と思っているのやね。。。

 中国もやっていることやけど、ソ連は、ロシア人を、自国の勢力圏を維持するために、ロシア人がもともと住んでいなかった地域にも、大量のロシア人を移住、入植させるような政策を採っていたのやね。。。あんな小さな北方領土・樺太にも大量のロシア人が来ているのと同じや。。。共産国は、政策で人の住むところを強制的に決めていたのやね。。。ソ連の崩壊前に、かなりのロシア人が、異民族の住む土地に、入植していた。。。言ってみれば、人の楯のようなもんやね。。。

 ところが、ソ連邦の崩壊と同時にいろいろなところで独立国が出来て、各々の民族の国が出来たのやけれど、そこには、大勢のロシア人たちが住んだまま、独立しているのやね。。。グルジア共和国でも同じや。。。報道に拠ると、全部で2800万人とも言われているほど多数のロシア人がロシア以外の国に住んだまま独立国になっとる。。。こんなことがこの事件の背景にあるのやね。。。

 グルジア国内では、もともとその地に住むグルジア人が政治の実権を握って国を運営している。グルジア人たちは、やっとのことで、ロシアの隷属関係から脱したのやから、どちらかと言えば、西側諸国と仲良くしたい。。。ところが、グルジア国内には、多くのロシア人がいて、その人たちは、当然のことながら、自分たちの母国であるロシアとの関係を維持したい。。。これが対立構造になる原因や。。。グルジアの地理上の位置が、ロシアにとっても、要衝である・・・という点も見逃せない。。。ここの位置にロシアの友好国が無いと、ロシアが南への侵攻を封じ込められることになるからね。。。

 ロシアは、グルジア共和国内に多く住むロシア人たちを護るため・・・という大義名分のため、自国の軍隊を隣国であるグルジア共和国に侵攻させたし、グルジア軍は、これに対抗している・・・。これが今の対立の構図や。。。そして、今回、ロシアは、比較的多くのロシア人が住む南オセチア地区などを、親ロシア国として、独立させて、少しでもロシアの覇権を回復しようと試みた。。。そんなところやろう。。。

 折しも、世界的な原油高で、資源大国であるロシアは、多くの資金が入ってきている。。。自信を無くしかけていた北のシロクマが、またまた牙をむいてその勢力を拡大しようとしてきた。。。とも、言えるのやね。。。

 ロシアという国の体質を、歴史上、嫌と言うほど知っているヨーロッパの国々は、またまたロシアの覇権主義が頭をもたげてきたことに、当然のことながら、大きく反発している。。。歴史は繰り返す・・・やからね。。。

 1960年以来の冷戦構造は、米ソという世界の二大大国が、互いに睨み合って、対峙した。。。というものやった。そして、その冷戦は、ソ連側が、経済的に困窮し、東西の壁が無くなり、社会主義、共産主義の失敗・・・として、終わったのやね。。。つまり、イデオロギーの対立・・・は、一方の自由主義社会の大勝・・というカタチで終わっている・・・のや。。。

 でも、ロシア人からしたら、この時の屈辱は、忘れられない・・のやろうね。。。ロシアは、それ以来、開放改革路線で、次第に経済的にも力を戻してきたし、自国の崩壊という屈辱にずっと耐えてきた。。。これが、このタイミングで、爆発した。。。そうとも言えるやろう。。。ロシアのプーチンは、首相に退いてはいるが、裏でメドベージェフを裏で操っている。。。ロシア国民の威信回復は、プーチンの悲願やった・・・とも言えるやろう。。。そして、この対立関係は、長く続く事が考えられる。。。まさに新冷戦や。。。

 問題は、今や西側諸国からしたら、中国の存在感は大きい。この国がまたまたロシア側に付くと、世界に与える影響は大きい。。。逆に中国は、この新冷戦の板挟みになることになるわなぁ。。。

 中国の政策決定の第一義は、国内の制圧である。中国は、1つの中国という同じような国内事情を考えると、大ロシアの復活を、カタチの上では、歓迎するのやろうけど、西側諸国との関係も切れない・・というジレンマがある。こうして、歴史は進んでいく・・・のやね。。。しばらく、ロシアから目が離せなくなってしもた。。。