ささやき女将の涙と京都ミシュラン | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

ささやき女将の涙と京都ミシュラン

5/31(土) ささやき女将。。。マスコミはうまいことネーミングしよるもんや。。。相次ぐ食品偽装や賞味期限の改ざん、とどめとなった、料理の使い回し発覚。。。大阪の老舗日本料理店、船場吉兆が、ついに、廃業を発表した。やっぱりやね。。。

 ここの和泉元弥のオカン似の湯木っちゅうオバハンは、創業者の三女やった人。。。吉兆グループの中で、一番やり手で、料亭の味を売り物にして多店舗化や贈答品の世界にも進出し、一番派手な会社やったんやね。。。経営規模が大きくなると、普通なら色々なところに目が行き届かなくなってダメになっていく・・・というのが、良くあるパターンやったのやけど、ここは、逆に経営者が、細かいことにいちいち口を出し続ける・・・というタイプの会社やったようである。

 ただ、「食べ物を大事にする」ということと、「賞味期限切れの食物のシール貼りかえ」とか、ブロイラーを地鶏と表記すること、食べ残しと手つかずの料理とは、ニアンスが違う・・・といったことを公の場で平気で公言するあたり、あまりにも世間の常識と違った、経営者が、ずるく、セコイだけ・・・というのをゴッチャにした価値観が、この店の命取りになったことは間違いないやろうね。。。

 廃業会見でも、恐らく、一生懸命、作文したのを読んでおられたのやろう。。。なかなか、この女将はアホではない。文才もある。でも、心構えが、今の時代のお客さんには通用しない・・・っていう認識が甘かったんやろうね。。。こういうケースは、戦前派、戦中派の年代の人たちに、多分に見受けられる。。。勿体ないと思う気持ちを、貧乏くさい、ケチくさい、と思うだけならええのやけど、それを実践して高い金を出してやってくる客に出した。。。このことが、どんなに客に対する裏切り行為であるか。。。このことに気付かない・・・。これだけで、現代の老舗料亭の女将としては失格や。。。

 この人は、店が、自分のものである・・・という感覚から抜け出せないでいるのやね。。。違うのやね。。。店は、客のためにあるものなんや。。。商売をするうえで、一番大事な心構え。。。これをはき違えていたから、こんなことになった。。。お客さん有っての店である・・・。この当たり前のことが出来てないお店が長続き出来るはずがない。。。老舗と呼ばれるところが、何故、時代が変わっても、存続し続けられるのか。。。それは、客に愛され続けているからや。その一番大事な客の気持ちに反することをした。。。そら、もう、老舗の看板は外さんとあかんわ。。。

 会見の終わりに、このささやき女将は、涙を流して、社員や他の吉兆グループに詫びていた。違うやろ。本当に一番に詫びなあかんかったのは、今まで騙していたお客やで。。。いろいろ、有ったけど、このオバチャンの今度の涙は本物やろう。。。自分のしでかした事の大きさ・・・これに真剣に悔いている・・・というのが見て取れる。先代にも合わす顔がない・・・。そりゃ、そうやろ。明日から路頭に迷う社員さんたち・・・。何とか他の吉兆さんに頼んで雇ってもらえへんか頼むのやろうけど、船場のお陰で売上が半分になってしもている他のグループ店が、そこまでの経営余力があるのかね。。。

 私の友人にたん熊っていう日本料理の老舗の社長さんがいるのやけど、その人曰く、あれ以来、鮎の塩焼き出したら、客から使い回しと違うか・・・とか、ほんま、いろいろなことを言われる。。。1つのお店がしでかした不祥事で、日本中の真面目にやっている日本料理店が、疑いの目で見られることになるのは、やりきれない気持ち・・・やと言ってはった。。。とはいえ、いろいろお騒がせの船場吉兆の閉店で、一応、この問題にケジメがついたことになる。。。今度は、もうちょっとええ話題で、美味しい日本料理にスポットがあたったらええのにね。。。

 そう言えば、昨年、東京の方で話題になったミシュランという料理店のガイドブック。今度は京都版が発行されるのではないか・・・というのが、いま、京都では噂になっている。。。実際、ミシュランからのお話も何件かに有ったとか。。。京都の日本料理店さんは言わば、日本の中での和食のトップレベル・・・。どこのお店が星をいくつ取るか・・・。今から京都の美味しいもの好きの雀たちは、いろいろと、騒がしい。。。自分のお気に入りのお店が入るのやろうか。。でも、あんまり騒がれて、観光客だらけで、お店に行けなくなるのも嫌やし。。。複雑な心境の京都人たちも多いのやないかね。。。