薬害訴訟の和解、ちょっと待った! | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

薬害訴訟の和解、ちょっと待った!

12/16(日) ミドリ十字という製薬会社が製造したフィブリノゲンという薬がある。この薬は人間の血液から作る血液製剤である。ところが、このおかげで、もともとの血液の提供者が肝炎にかかっていたら、この薬を通して、その肝炎を大変たくさんの人に移してしまうことになることが判った。。。いわいる薬害である。。。

 このフィブリノゲンというのは、お産の時に切った切り口を早く直す・・・などの薬としてよく使われていたそうで、何と28万人もの人に投与した記録があるのだという。ただ、このフィブリノゲンを投与された人全員が発症するのではなく、個人差により、一生発症しない人もいるし、あっという間に命を落としてしまう人もいる・・・というから、怖い事である。。。実際には1万人ほどの人が発症していて、あとの27万人の人は発症するかもしれないし、しないかも知れない・・・という状況なんやそうや。。。

 ただ、このフィブリノゲンは、もともと人の血液から作られているだけあって、大変よく効く薬なんだそうである。だから、大変重傷の人は、本人がその副作用や危険性を承知してまで、使って欲しいというケースもあるというから、困ったもんや。。。今はもちろん、使われてなくて、ミドリ十字という会社も合併して、三菱ウェルファーマとかいう会社になっとる。。。そんな危ない薬を作っておった会社の薬なんて、買う人はおらんからね。。。

 薬害事件というのは、一次的には製薬会社と患者との民間と民間のトラブルの一種である。ただ、国には、この薬を治療に使っても良いですよ・・という許認可権限が有る。国民の生命と財産を守る・・・という建て前のある国からしたら、この権限が、時としては、逆に責任問題に発展する。これが国家賠償や。。。或いは、どうしても、国にしか被害者を救済することが出来なくて、それをしなければ、社会的な正義が守られない時など、特別な場合に限り適用されるべきものである。今回の事が果たしてこれに該当するかどうかや。。。

 本来、こんな危ない薬を作りよって、販売して儲けておった製薬会社が、その事によって命を落としたり、長い間、入院を余儀なくされた結果、患者さんや被害者に、賠償をするのは当然といえば当然である。それを、国民全体の負担に求める制度が国家賠償である・・・という大前提をまず、私は忘れたらあかんと思うのやね。。。

 今週、大阪高裁で、国と薬害訴訟の原告団が和解するように勧告された件だが、私は、この訴訟の中に、何か、政治的な意図を求めるような、何かきな臭いものを感じて仕方無いんや。。。原告団の女の人たちは、頻りに政治決断を・・・と訴えるのだが、ほな、もし、フイブリノゲンを投与された28万人全員に、税金から和解金やら、保証金を払うことにして果たしてええものなのか。。。。

 いつもの通り、マスコミは、正義の味方のフリをして、福田首相に政治判断を・・・つまり、全員に保証せよ。。。と、暗に言っているのだけれど、その金は誰が払うのでもない。われわれ国民、一人一人が払うのやで・・・という事を、あんまり、強調しないのやね。。。28万×100万円と仮に試算したら、2800億円やで。。。国民一人あたり2000円ちょっと・・・。こう言われたら大したこと無いかも知れないけど、5人家族のうちからしたら、1万円や。こんなのを、製薬会社がやらかした不始末のために、言葉は悪いが、「人ごと」のために、何でワシらが払わなあかんねん。。。て、もっと、文句を言う人が出てきてもおかしくない気がするのやけど、どうや。。。。

 誰が悪い・・・って、言うたら、こんなヤバイ薬の危険性を予知しなければいけなかったのに、予知出来なかった厚労省の担当者や有識者たち、そして、製薬会社が悪いやんか。。。国がこんな金を出すのやったら、そいつらに、請求書回してもらわんとあかんのと違うか。。。それをしないのやったら、偉そうに国は、薬の審査なんてするな。って、言いたいね。。。どうせ、自分らだけでは何もせんと、どっかの大学病院の教授さんに丸投げしとるだけなんやろ。。。

 これらの事件の裏側には、厚生省の利権がらみの部分が多分に含まれておる。厚生省の役人は製薬会社から、せっせと賄賂をもらっておる。自分の所の新薬を早く認可してくださいな・・・という事で、いろんな手を使い、金を使い、接待攻勢をかけたり、天下りを受け入れたりしとるんや。。。つまり、薬の認可・・・という仕事自身が、凄まじい額の利権に繋がっておるのやね。。。だから、役人達は、必死になってこの仕事を守ろうとしよる。。。

 ところが、今回のようにヤバイ薬を認可してしもた・・・。この薬も、製薬会社が苦労して、せんど、カネを使って、国に認可させたんやろう。。。それが、結果的に肝炎をどんどん拡げる悪魔の薬やったことがわかった。。。つまり、国は何を審査しとったんや・・・ということになるやんか。。。つまり、国民の生命財産を守るのが国の仕事・・・と、言っておきながら、現実は、こんな結果・・・。普通やったら、こんな意味のない審査なんて、税金たくさん使ってやる意味がない・・・、こんなこと、辞めてまえ!・・・という意見の一つも出てきて当然やないのかね。。。どうせ、大した事をやってないのやから。。。

 それならまだ、民間の検査機関の方が、より公正でシビアな検査が出来るのやないか・・・。何せ、検査に失敗したら、その検査会社の信用が無くなり、仕事もなくなるというリスクが、少なくともこの会社には有るのやからね。。。ヨイヨイの大先生の会議より、はるかに信憑性があるわ。。。

 ただ、国は、保険が使える使えないというお墨付きをまた別に握っておもから、二重三重に利権を守るような仕組みがもう出来上がっておるのやね。。。誰が考えたのか知れんけど、こんなところは、ほんと、抜かりがない。。。。

 私は、何でもカンでも国にお金を出させるという発想が、そもそも気にくわない。。。何故なら、その発想そのものが、国はいくらいじめてもいい・・・自分の腹は痛まない・・・的な、親方日の丸的な考え方の延長線に、これがあるからなのやね。。。何でもカンでも国にケツフキを持って行くような考え方は、本当の責任を曖昧にするし、結局最後は国が何とかする・・・という悪しき習慣を日本に根付かせてしまうことになる。

このことが、日本の今の役人達のように、寄らば大樹の陰・・・足らなければ誰か、お金を持っている人たちから、もっと税金を取れば良い・・・という、極めて社会主義的、共産主義的な考え方に繋がるのではないかと、いうのが恐ろしいのやね。。。そして、人は努力をしなくなる。国や自治体に寄り掛かって生活出来てしまう世の中。。。こんな世の中にしてしもたら、誰も頑張る人なんかいなくなってしまう。。。日本の退廃が進むような、こんな考え方は、絶対に排除しておくべきやと思うのやね。。。