ひとり一人のミシュラン考。。。 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

ひとり一人のミシュラン考。。。

11/21(水) いつもいつも、暗いニュースばっかりのなかで、昨日の話題は、やっぱり、ミシュランやろうね・・・。フランスのタイヤメーカー、ミシュランが、お客さんのドライブマップを作ったのが、この世界一有名なレストランガイドブックの始まり。だから、この本には、ドライブで行ける有名観光地の紹介もされている。単なるレストランガイドだけではないのが、この本の特徴やろうね。。。

 レストラン経営者からすれば、この本に載る載らない、星の数が上がる、下るが、大きな話題になるから、この本に載せて貰うためには何でもする・・・というぐらい、権威のある本なんやね。。。そのミシュランがやっとのことで日本版を作った。。。ただし、東京だけ。。。

 さて、このミシュランがなんで、ここまで話題になるか。。。それは、覆面調査員の存在である。ガイドブックの取材である・・・と告げないで、お客としてその店を訪れるから、お店の本当の姿が見える。いわいる有名店や、行列の出来る繁盛店ではなく、調査員が、徹底的なコダワリを持って、たとえ小規模であっても、キラッと光るものがあるとか、価格設定の適切さ、店の雰囲気や接客態度、外観やら、その店の店主の経営方針まで、様々な観点で、徹底的な採点が行われる事。。。これが、この本の信用に繋がっているのやね。。。

 それに、毎年、更新がされるので、星を貰ったお店も、安穏とはしてられない。。。というのも良い。。。味が落ちるとスグに来年度版には掲載されなくなる。。。そこいらの、広告目当てのガイドブックとは、格が違うのやね。。。だから、それだけ厳しい審査を経てきたから、常に、大きな信頼を勝ち取ることが出来る・・・。これがこの本の強みであり、最大の特徴なんやろうね。。。

 これには、日本人も飛びつくやろうね。。。日本人のランキング好きは、尋常やないからね。。。きっと、いろいろな意味でのミシュランを真似た本が出るやろう。。。ミシュランブームになるかも・・・。

 ただ、せっかく、こんな良いネタがあるのに、日本の出版社は、なぜ日本版を作らないのかね。。。外国人から見た素晴らしいレストランと、日本人から見たそれでは、少し視点が違って当然だと思うのやけれどね。。。

 例えば、京都に住む私が1つおいしいところを教えてくれ・・・と、聞かれたら、私は、花見四条下る3本目ぐらい東に入った北側にある「井筒屋」さんという、祇園の日本料理屋さんを上げるやろうね。そんなに頻繁に行ったことがある訳ではないのやけど、今まで数回寄せてもらった経験からすると、いつも、新しい発見があって、客を愉しませることを心得ているお店である。一人15000~20000円はするけどね。。。ここは、祇園町のお茶屋さんに、料理を仕出ししているところで、有名やお茶屋さんで出てくるお料理は、実はここのお料理やったりする。。。

若い頃には友達と、みんな、どこの店のこれが旨かった・・・とか、ここのこれが絶品やった・・・とか言い合っていたと思うんや。。。だから、意外とみんな自分のためのお気に入り・・・というのは、持っているものやと思うんやね。。。これを束ねて客観性を高めて行けば、けっこう良いガイドブックが出来ると思うで。。。ラーメンなんていうB級グルメ本はたくさん出ているのに。。。

 他に京都で言えば、昔、河原町四条下るの桃園亭で食べた鯉の唐揚げあんかけが忘れられへん・・・とか、西石垣通のちもとさんの近所で、確か、昔にごま油風味の、飛び抜けて美味しいお肉を食べたことがある・・・とか、河原町ビブレがニチイやった頃、その前にあった小汚い中華屋さん・新進亭で食べたやきめしが、飛び切り美味しかったとか・・・、鞍馬口新町辺りにあったお好み焼きがどうしてももう一度食べたい・・とか、その人には、その人にだけの、食べ物に対する想い出があると思うのやね。。。

 大人になって、食べてみたら、そんなに美味しく思えないものも、子供の時には、特別な感情で美味しく感じたものとか、特別な人と一緒に食べた食事が、頭の中に、しっかり焼き付けられていて、忘れない・・・とか、そんなこと、有るやんか。。。つまり、そんなのが、その人だけの想い出の料理、ソウルフードなんやね。。。ところが、なかなか、他の人たちの、そんな想い出の引き出しは、なかなかのぞき見することはない。それを、見せてくれるのが、ガイドブックであってええはずや。。。

 ところが、我々は、ガイドブックと言えば、旅行会社や出版社が出している旅行ガイドブックをイメージしてしまう。ハワイに行ったら、バカみたいに、高くてマズイ、固い肉やら、バカでかくて大味なロブスターなんかを食べて、お値段の割りには、もうひとつやね。。。なんて、みんな思っていたのやないかね。。。そりゃ、そうや、そんな観光地ガイドは、レストランの広告料でかせいでおる。。。観光地などでは、そんなにお店の数が少ないというのもあるけど、名物に旨いものなし。。。ハワイでいちばん美味しかったものは、実は、ショッピングセンターのフードコートで食べたベトナム料理・・・なんてことになることも、笑えない現実・・・っていう経験、皆さん無いか?。。。

 確かに、海外で旨いものに、あたる確率は、日本よりはるかに、低い。逆に言えば、日本人にとって、やっぱり日本で食べる食べ物が、一番美味しいと、感じる・・・そういうことなんや。。。このミシュランもなかなか、その辺のところを認めていて、この本には多くの星を獲得した料理店が掲載されている。その数は、3つ星から、2つ星、1つ星まで全部含めると、本国フランスの数を超したのやて。。。つまり、世界一。。。

私がたまに東京へ行く時に食べる食事は、けっして関西より旨い・・・とは言えないのだが、良いところは良いのやろうね。。。そんなお店になかなか、私が当たらないだけで。。。星の数ほど食事するところはあるからね。。。確率の問題でもある。。。 今回のミシュランガイドに、大阪や京都のお店が含まれていないのがちょっと、私には、不満である。。。狭い日本で、外国人が行く確率の高い京都も、当然入れてくれんとあかんわなぁ。。。2009年度版には、期待してまっせ。。。