ちょっと元気な「おけいはん」!
11/8(木) 関西に京阪電鉄という私鉄がある。もともと関西では名門やった私鉄やったのだが、どちらかというと地味~な鉄道会社やった。その京阪がこの頃、少し元気である。
京阪電鉄の歴史は古いのだが、戦前生まれの人なんかに言わすと、今の阪急電鉄のことを「新京阪」、京阪電鉄のことを「旧京阪」と呼ぶ人が多い。何故かというと、実は、今の阪急電鉄の走っている線路は、前は、京阪電鉄が走っていた路線やからである。
京都と大阪を結ぶ路線は、いろいろ有るが、その最短距離にあるのが今の阪急電鉄の路線である。ここを走っていた京阪電鉄は、業績悪化と小林という阪急電鉄のやり手の創業者に、この路線を売り渡してしまうほど、落ちぶれたんやね。。。もともと鉄道会社は大地主さんなどの金持ち商売で、広い土地や財産を持っている創業家が、いろいろな鉄道会社を買収したり合併したりして、大きくなってきた経緯がある。
京阪もそのひとつで、小林率いる飛ぶ鶏を落とす勢いの阪急に母屋を取られた格好になった。そこで別の京都と大阪を結ぶ路線を造った。電鉄会社といのは、特に関西私鉄は、沿線の開発とセットで、電鉄の路線を引いていく。自社に有利なところに駅を建てて、そこに鉄道を走らせることにより、運賃収入も不動産収入も得ようという商売やからね。。。そこで少し遠回りで、早くはないが、今の三条京阪-京橋の路線が出来たんや。。。京阪の路線は、何もないところに通すという阪急方式ではなく、今、そこそこ人が住んでいるところとか、ある程度、繁華街になっているところに電車の路線を通す・・・という発想やから、路線も一直線ではなく、ジグザクになってしまう。狭いところを縫うように電車が走る・・・というイメージがある。。。
関西の私鉄は近鉄が路線的には一番長いが、内容的には、阪急電鉄が一番。阪神電鉄と合併して、その力はまさに盤石や。。。この成功は、やっぱり、梅田という地の利やね。。。ここには国鉄の大阪駅がある。ここと同じ位置にあるというのが、一番強い。近鉄が天王寺や上本町、南海が難波、そして京阪が京橋。どこを営業拠点にしていたかで、こうまで差がつくか・・・というとこまで来た。鉄道会社というものは、そうそう簡単に拠点を移動したり出来ひんもんね。。。
大阪には、野球のチームを持つ電鉄会社が昔はたくさん有って、阪急・南海・近鉄・阪神それぞれが球団を持っていた。関西五大私鉄で野球の球団を持ってなかったのは京阪だけやったからね。。。今では、阪神しか残ってないけど。。。
ところが、そんな沈滞気味の関西私鉄にも久しぶりに新路線が出来て元気なところが出て来た。それが京阪電鉄である。関西の人ならご存知だが、京阪は、数年前から、「京阪乗る人、おけいはん」というキャッチで、コマーシャルをやっている。ダジャレがいかにも関西らしいけど、京都の観光地に近い路線を、もっともっとアピールしてゆこうという、戦略やね。。。
そして、大阪のビジネス街を東西に貫く中之島新線が通るし、京都市の地下鉄東西線に乗り入れている京阪の子会社みたいな京津電車も、今まで二条駅までやったのが地下鉄の延伸工事完成によって、太秦天神川まで伸びる。私鉄の新線なんてなかなか作られない昨今のなかで、新しい路線が出来る・・・というのは、大変珍しいことである。。
そして、京阪電鉄は昨日、3つの駅の駅名変更を発表した。今まで、五条駅と呼ばれていた駅を、清水五条駅。四条を祇園四条駅、丸太町駅を神宮丸太町駅とするそうである。いずれも、清水寺、祇園、平安神宮という有名観光地の最寄り駅であるということをアピールする意味と、今までの駅名が地下鉄烏丸線の丸太町、四条駅と混同されやすい・・・という事からの発想やろうと思う。。。
実際、烏丸線の丸太町駅と京阪本線の丸太町駅とが同じ名前でありながら、川端通と烏丸通やから、かなり距離が離れていて、地方から来た人が乗り換えようと思って、ものすごく遠かった・・・というのもあるやろうね。。。四条駅も地下鉄四条駅のある市営地下鉄烏丸線と京阪四条通駅の間を乗り換えようとすると、少し遠いわなぁ。。。これを解消するという意味もあったのやろうね。。。
11月の京都は、紅葉とともに、ものすごい数の観光客が押し寄せる。観光地近くの道という道は、大型バスで埋め尽くされるし、おみやげ物を売る店には行列が出来る。秋の観光シーズンの京都は、まさに、京都観光のクライマックス。一番、華やいで見える良いシーズンやね。。。でも、観光地にマイカーで来ると、身動き取れなくなります。この時期の観光は、電車かバスでどうぞ・・・。是非とも、お京阪・・・乗って来てくださいね。。。