国際公約は、破棄される運命にある・・・ | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

国際公約は、破棄される運命にある・・・

9/10(月) 安倍首相がAPECで訪れた先で、日本のインド洋上での給油貢献活動は、国際公約であると言い切った。また、同時に、テロ特措法の継続に、職を賭して・・・という表現で、背水の陣で望むことを宣言し、先に、駐日米国大使と民主党の小沢代表が自衛隊を撤収させると公言したことに、反論した。

 私は、インド洋という、日本の石油移送にとって、大変重要な海域で、日本の自衛隊の艦艇がそこにいると言うことだけでも、意義があるとは思っている。ただ、その活動が、米国などの外国の軍艦への補給である必要があるか・・・。その点には、少し疑問を持っているんや。。。

 その昔、米国のアーミテージが、「SHOW THE FLAG(国旗を見せろ)!」とか「BOOS ON THE GRAUND(現場へ赴け)!」とか威勢の良い事を言っておった時に、何か日本にも、現地に行ってお手伝い出来ることはないか・・・というので、考え出されたのが、今の洋上補給だからね。。。何か、情けないような、何か世界から、小馬鹿にされているのではないやろうか・・・という気持ちが、正直、有った。。。

 日本の中でも、やや右よりの人のなかに、日本も、他の国と同じように、国際的に貢献するような、「ええところ」を見せたい・・・と、思う人は、確かにいて、その人達は、何とか、憲法九条の範囲内で、日本に出来ることを考え続けて来たのやろうね。。。その結果が、サマワなどでの、給水支援だったり、平和維持活動であったり、選挙監視であったり、機雷の撤去であったり、後方支援的な移送であったり、海上での給油だったりするわけや。。。

 その昔、日本は、湾岸戦争の時に、参加しない代わりに、戦費を負担する・・・という事もやっている。。。カネを出す代わりに、参加しない、お手伝いしない・・・という感覚は、実は、私の住む京都にも有って、祇園祭の山鉾町では、「ふきん料」と言うのだが、この言葉が、いろいろ調べても、どの漢字を使うのか判らない不思議な言葉なのである。。。ふきんの「ふ」は、恐らく、「不」やろう・・・「きん」は多分、勤めを意味する「勤」。つまり不勤料・・・。つまり、お勤めをしない代わりに支払うお金の意味。。。だと思うのだが・・・。どうだろう。。。

 つまり、日本は、この不勤料を払って、湾岸戦争には、全く人を出さなかった。。。これが、日本人の中の、それも右寄りの人のなかで、悔しくて堪らなかったのやろうね。。。日本人は、カネだけ出して、危険を冒さないという卑怯な奴らだ・・・。という陰口を叩かれるのを潔しと、しなかったのやろうね。。。

 それからや。。。日本は、憲法の禁じている他国への武力行使にならないように、何とか外へ出かけていく口実を探し出した。。。そう、言えると思う。。。また、集団的自衛権という概念もひねり出した。。。憲法は国を守ることまでは禁じていない。でも、守ることと攻めることは、なかなか、別にするのが難しい概念や。。。攻撃は最大の防御なり・・・という言葉もあるしね。。。だから、日本は米国と一体となって、自国を守るという部分は日本が、他国を攻撃するという部分は米国に・・・なんていう都合の良い考え方を作ったんや。。。

 でも、戦争なんて、所詮、殺し合いや。。。ルールなんて有ったもんやない。。。人類がやったことで、最も愚かな行為が戦争やしね。。。つまり、諍いばっかりしている国に、良い事はないやんか。。。日本は、世界自由で、唯一、他国を攻撃するのを放棄した国や。。。この理念は、平和惚けと、いくら批判されても、世界に拡げるべき、良い思想やと思うのやけれどね。。。ただ、現実問題やと、そうはいかん。。。これが難しいところや。。。

 そこで、日本がやってきたのは、貧困や災害支援やら、経済援助などの、お金で出来る活動の数々や。。。他の国からしたら、裕福な国日本がやってくれる「施し」ぐらいか思っていない国やら、逆に、今までにない文化的な生活を送れるようになったと、大変感謝している国も多い。。。

 世界の中では、南米を米国が支援し、アジアを日本が支援し、アフリカをECが面倒を見る。。。という、大枠の取り決めめいたもの・・・があった。。。富める国が、貧しい国を助けるのは当たり前のこと・・・という、キリスト教のドネーション的な発想は、そこにあった。。。ただ、私は、そのやり方に、大きな差があったと、思うんや。。。欧米各国の援助は、あくまで、施しに近い、寄付感覚で、額も、そんなに大きく無かった。。。

 でも、日本のやってきたのは、その国にとって、必要と思われる水道施設や、橋や、空港、学校、病院などの具体的なODAが中心やった。。。これが、大きかったのやろうね。。。インフラが整備されたおかげで、日本の支援した国は、ほとんど、早く大きく発展していて、いまや、アジアは世界の成長を支える、パワーセンターになっとる。。。つまり、日本の他国への支援制度は、世界一うまくいった・・・という、良いサンプルになったと思うんや。。。

 日本は、このお陰か、親日的な国が世界でも多い。。。そりゃ、そうや、日本の世話になった国が多いのやから。。。これと同じ事を、今は中国がやっとる。。。特に中国はアフリカ支援に熱心や。。。なぜか。。。それは、資源外交の面と、中国を支持してくれる国を増やす・・・という国策的な意味との二つの面がある・・・。アフリカは、まだまだ貧しく、開発、発展する余地が大きいからね。。。そして、何より、国の数が多く、今まで後進国だった中国には、アフリカの事情が理解しやすい。。。中国ファンをたくさん、作って、国際的に中国は後進国のリーダー・・・というイメージでも、広めたいのやろうね。。。。まさに、中華思想そのものの国やからね。。。この国は。。。

 日本は、経済力という武器がある。これは、有る意味、腕力だけ強い国よりも、大きな意味を持つ時がある・・・。ただ、その反面、有事に弱いという弱点も、持つ。。。もし、戦争でも起こったら、経済なんて言ってられないからね。。。平和である・・・という大前提の上に、日本の今の繁栄があるのやからね。。。

 日本は、ぼちぼち行く・・・という、感覚が必要だと思うんやね。。。それこそ、はっきり白黒を付けないような曖昧戦略や。。。日本にとっての国益は、どの国とも喧嘩しないというところにある。。。例え、相手が横暴でも、酷いことをしよるヤツでも、矢面に立つのは、避けた方がよい。。。先頭に立つのは、国益を損なう場合が多いからね。。。日本人にとって宗教は、とてつもなく無頓着な分野である。特に、イスラムやユダヤの諍いに、下手に首を突っ込むのは、止めた方がよい。。。国民全部があまりにも関心が低いし、深い意味を知らない人がほとんどやからね。。。

 今回、小沢民主党党首が自衛隊撤退を表明したのやったら、それが民意になる可能性が出て来た。いくら、国際公約と、安倍氏が声高に叫んでも、政権が変わってしまったら、そんな約束は反故にされるのが、当たり前になる。。。前政権の約束をそのまま、守っていたら、政権が変わる意味がないことになるからね。。。

案の定、テロ特措法延長に、多くの国民は、NOと言う人が増えている。。。いくら、首相が世界に約束したとしてもね・・・。一度、引いて、それから考えるのも良いのやないかと、国民は思っているのやないかね。。。それなのに、あんまり突っ張っていると、安倍政権の命は、どんどん短くなっていくかも、知れないで。。。覚悟しときや。。。リーダーシップのない首相は、ともすれば、国勢調査の奴隷になるからね。。。国民に後ろ指ばかり、さされることは、有っても、なかなか国論をリードする・・・なんていうことは、今の安倍氏には難しい事やろうからね。。。