防衛省バトルで思うこと | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

防衛省バトルで思うこと

8/22(水) 先週末、政界では、小池百合子防衛大臣と防衛省のドン・守屋事務次官とのバトルで、いろいろ盛り上がっていた・・・。この話は、もともと、在任4年と、長い間役人のトップを続けている守屋事務次官のクビを、何としても切りたかった小池新防衛大臣が、仕掛けたものやった。

 この守屋次官という人は、防衛庁の天皇とも言われた人で、バリバリの庁内生え抜きの役人である。ところが、その言動があまりにも米軍寄り・・・過ぎていて、沖縄県などでは、どうもかなり嫌わられていたようである・・・。普天間の移設問題にしたって、なかなか話が進まないのはねこのオッサンが抵抗勢力になっている・・・という事が公然と関係者から漏れてくるぐらいやしね。。。おまけに、アメリカにも、ええかげんにせえっ・・・と、言われたイージス艦の機密漏洩事件。。。こんな大きな事件があったにも関わらず、事務方トップの次官が辞めないのは、やっぱり、このオッサンが、防衛庁を防衛省に格上げさせた功労者であるということと、省内にあまりにも大きな力を持っている。。。そんなことが原因なんやろうね。。。

 本来、大臣は、部下である事務方の人たちを統率すべき立場にある。そのために、人事権という一番大きな権力を大臣は持っている。これがあるから、事務方は大臣の言うことを聞くし、逆らえない・・・。という、指揮系統の根拠権限にもなっている。。。

 ところが、塩崎官房長官という人に、この守屋が泣きついた。いきなりクビを言い渡された・・・とね。。。まるで、親に言いつける子供みたいやね。。。塩崎官房長官と言えば、英語のたつ橋本龍太郎と言われるぐらい、英語が堪能である。片や小池大臣は、どこか外国の大学を出ておられるぐらい、これまた英語のご堪能な人。。。以前、何度か塩崎VS小池の確執があったんやそうや。。。だから、小池の人事権発動に、官邸側での了承の手続きをちゃんと踏まなかったとして、この人事案件を8/29以降の内閣改造以降に先送りした。。。つまり、小池の好きにはさせなかったんやね。。。

 まぁ、小池も賢い人やから、表向きには感情を露わにはしないけど、やることは、キツイ。。。小池には、今月末での内閣改造で、自分は、ゼツタイに横滑りさせてくれ。。。というような思惑があったのやないかね。。。久間のケツフキだけで終わらせられて、初の女性防衛大臣というのを名誉職だけで終わらせられるのは、嫌や・・・という意思表示やろう。。。

ただ、今回の騒動で、小池は1つ計算違いをしとる。。。塩崎という邪魔が入った事や。。。自分には、安倍首相からの信頼がある。。。塩崎も、安倍の指示なら文句は言えまい・・・。と、タカをくくっていたのやろう。。。ところが、安倍は助けてくれなかった。。。もめているのが判っても、知らん顔で、距離を置かれた。。。小池からしたら、何やね・・・・という感覚やったんやないやろうかね。。。

 大臣が、その省を統率して、自分の言うことを聞かそうとすることは、実は、大変な事である。お相手は海千山千の高級官僚たちである。。。結果として、ポッと出の大臣なんかは、役人達の言いなりになる。。。。現実問題として、政治主導とは名ばかりである。。。ところが、前の田中真紀子とか、小池百合子とか、物事をスパッと言う女性からしたら、私が大臣や~っという、特有の感覚がある。。。だから、事務方たちと、当然のようにぶつかる。。。。そして、建て前通り、政治主導による省庁の運営をしようとする。。。それに、役人達は反発するのである。。。

 まぁ、役人の人たちからしたら、入庁以来、何十年もやってきたやり方を、数ヶ月前にいきなりやってきた大臣が、どんどん変えろと言うと、やりにくいを通り越して、嫌悪感に近いモノになるのは判る。。。無茶苦茶やられて、また数ヶ月で、ハィさようならやろ。。。やってられへんわ。。。という感覚を持つのも無理はないわなぁ。。。でも、本当は、それではあかんのや。。。私は、役人達の国家公務員としての身分保障という制度が、ものすごい弊害があると思っているんや。。。

 役人達は、1つの省庁に入ると、定年、退庁までずっと同じ省庁で仕事する。これを何とか崩すべきやと思うんやね。。財務省に入ったら、国交省やら経産省には一生行かない。。。これでは、良い人材がいても、国益や、霞ヶ関全体の利益より、自分の省庁の利益を優先してしまう体質が、どうしても作られていってしまう。。。

 本来の役人像は、政権が変わったら、その度に、人材を集めて、次官クラスの人たちは、もっとフレキシブルな雇用形態に居るのが良いと思うのやね。。。米国の真似をするわけやないけど。。。そうすることによって、国民の選択が霞ヶ関の構成にまで影響して、本当の意味での政治主導の実働部隊が作れるからね。。。。

 役人達は、戦後、とても強固な官僚組織を作り上げてきた。これが、あまりにも、強くなりすぎて、弊害が出てきた。天下りが、官製談合につながったり、役人達が、あまりにも世間一般と、かけ離れた法外な退職金を何度も受け取ったり、ろくすっぽ仕事をしないのに、税金から出ている補助金から高額の給与を取り続けていたり、やりたい放題の現実が出て来た。。。これって、よくよく考えたら、悪知恵を使って、合法的に公金横領を出来るようにした・・・。そうとも言えるやんか。。。

 こんな状況を何とかせんと、この国は役人達に食い潰される。。。と、いろいろ手を打つのやけど、戦後62年もかけて築き上げて来た役人のシステムは、かなり強固で、そんなに簡単に崩れない。。。そんなところやろうね。。。

 役人天国を断ち切るには、役人達の権限や仕事を徹底的に減らすのが一番や。。。いらん仕事をさせない。。。。これに尽きる。。。ところが、向こうもさるもので、どんどん新手の方策を練って来よる。。。なかなか、ハィ、明日からこうします・・・という訳にはいかないから、改革はなかなか進まない。。。実際問題として、政権交代ぐらいしか、荒療治の方法は無いのだが、肝心の民主党は、自治労などの役人達の労働組合からも支援を受けとる。。。だから、あんなのになかなか期待は出来ない。。。これも日本の不幸やね。。。

 つまり、今の自民党にも、民主党にも、役人天国になってしまった今の日本の構造改革をする力は無いということなんや。。。これは、もっと不幸やね。。。それならどうするか。。。国民の意思が、役人たちのやっていることにNOを突きつけられるようなシステムを作り上げる必要があるのやろうね。。。役人達の一番の弱みは、国民の直接の信託を受けていないということや。ここを突くしかない。。。つまり、国民VS役人の構図になることしかないんや。。。

こうして、税金を払う方と、税金を集めて使う方の、せめぎ合いは、まだまだ続くのやろうね。。。